母を看る深夜一時の春の雨
一つづつ月にほうけし猫柳
福寿草寄り合う如き句会かな
青春はかくも若葉のポプラかな
青春はかくもむらさきリラの花
はまなすや沖には遥か夢のあり
青嵐ポプラを抜けて農学部
その蔭の石蕗より花の散りにけり
日矢弱き端より石蕗の枯れ始む
梅東風と言へど未だに冷ゆる朝
杉の秀に掛からむとしてどんどの火
住みなれし海辺の町の花菜雨
鈴蘭に寄せる土さへいとほしく
はまなすの揺れの止まずや襟裳崎
菜の花の畑に浮かびし比良の山
常臥しの母を見つめて二月尽
早桜影は自ずと道祖神
道祖神守(も)る里人に早桜

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