Waiting English poem.

2003年3月11日
三寒の丁字の香り沈む朝(丁字=沈丁花)
紙ひいな折りてしばしは子供めき
ひいな折るまなこ指先子供めき
三寒の暖炉の油減る速さ
渦潮を俯瞰の丘の野水仙
オリーブの若葉の島に潮青し
三寒の岩戸の里とろろ蕎麦
如月の逝くを惜しみてギター弾く
若草やウエルテル読みし日のあまた
紙ひいな折りて人妻華やげる
羊羹を一寸切りて朝余寒
虚空の点白鳥となり着水す
母を看し個人病室なほ余寒
余寒なほ酸素マスクの冷たさよ
安房青芽たちまち霞む沖の富士

大和心をいざ問はば朝日に匂ふ山桜花  本居宣長

やまと心 すなわち日本人の心とは何でしょうか。それは「もののあわれ」を知ることである。「あわれ」とは、「いとほしい」「悲しみ持った愛、滅びるものに寄せる愛」でもあろうか。「いとほしい」、は愛LOVE よりもっと深い、広い意味があります。それは日本の自然を見、人を愛し、詩を読み、また詠む、ことにより自分で感じる他はないと思います。

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