あふげども尽きせぬ風は君のためわがこころざす扇なりける 紀貫之

東(ひむがし)の野にかぎろひの立つ見えてかへいりみすれば月かたぶきぬ 柿本人麿 万葉集1.48

春風の花を散らすと見る夢はさめても胸の騒ぐなりけり 西行

陽炎や名もしらぬ虫の白き飛ぶ 蕪村

桜草佳人は何時も恋の夢  (心に恋があれば既に佳人です。)
白薔薇や佳人は何時も恋の詩(うた)
こころざし高くにありて鰆焼く(ちょっとした気取り) 
花大根咲きし学校春休み
春望の遠くの丘に城甍
春望の国見山より大太鼓
春望の丘に行くとて土筆狩り
春望やあまたの夢は泡と消へ
ひこばえに小さな桜莟かな
泥葱を一束買ふに花吹雪
花冷への深夜秘かに食ぶうどん
咬み合はぬ妻との話花八ツ手
青嵐やうやく父の忌となれり
母を看し妻に温むなめこ汁
鉄の湯に五体緩みし星月夜
着くぶれて榛名湖畔のなめこ売り
よろこびは冬に蒲公英咲きしこと
陽炎の遊ぶ校庭春やすみ      
春望の山河すべてはかぎろひて   
かぎろへる故郷の山ふるさとの川
ふるさとは何時もかぎろふ夢のなか
遠き日の恋を想へば花吹雪(心のなかの人)   
花言葉数々あれど夕ざくら
夕桜生家はいつも夢のなか(空襲で焼けた家)
花吹雪あずま下りのその朝に
夢溢る青春の日の花吹雪
レタス食む吾が心また薄みどり
したたりのレタスを食めば合歓の花
花大根散るまで抜かぬと決めにけり
蘖(ひこばえ)の小さな桜手に包み

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