藤の夜や俳句の精に囚われて
2003年4月28日君の声
聞こへぬ吾は
耳しひか
今は藤房
たわわのぞ揺る
夢に見る
初恋の君
おさげ髪
今はいかなる
髪を粧はむ
ギター弾く
指の疲れを
癒すべく
やまと歌など
詠まむとする
みどりなる
空に揺れける
藤の房
紫の君
知るや知らぬや
吾妹食ぶもなか半分藤日和
天神の藤を見ばやと決めにけり
蓬餅買ふは吾妹の好むため
亀戸の藤を見むとて決めにけり
藤を見て葛餅買ふを楽しみに
その昔蓬を摘みて恋をして
早蕨を摘むバンパイザーの佳人かな
転勤の正装にして花衣
藤の夜や俳句の精に囚われて
花衣酔さまさむとしてミルク飲む
温室の蘭の香に酔ひ小半時
仰ぐべし十勝の国の豆の花
桜貝拾へば胸に夢湧きぬ
あやめ田に湧き水の音君の声
江戸川のあやめの岸の渡し舟
花吹雪接吻像を降り余し (上野 西洋美術館)
青嵐ロダンの青銅接吻像
わが魂は蝶ともなりて君のもと
庭下駄で行く花蕊の茶室かな
多賀城の吾一人じめ山桜
金剛も葛城山も花吹雪
踏切は谷地の深みに初音かな
平等院おとどの睡り花菖蒲
雪柳俳句は初心師は芭蕉
囀りの誘ひは君の誘ひか
小米花木地師無口でこけし挽く
渦潮の海峡遙か鳥雲に
逝くときは卯波に濡れし真砂女かな
涅槃西風やポケットに鳴る桜貝
耶蘇人の説きて止まずや花吹雪
春潮やかくれ耶蘇人銀クルス
病院に濯ぎ衣持てば桜草
筍を遂に見ずとて竹林
聞こへぬ吾は
耳しひか
今は藤房
たわわのぞ揺る
夢に見る
初恋の君
おさげ髪
今はいかなる
髪を粧はむ
ギター弾く
指の疲れを
癒すべく
やまと歌など
詠まむとする
みどりなる
空に揺れける
藤の房
紫の君
知るや知らぬや
吾妹食ぶもなか半分藤日和
天神の藤を見ばやと決めにけり
蓬餅買ふは吾妹の好むため
亀戸の藤を見むとて決めにけり
藤を見て葛餅買ふを楽しみに
その昔蓬を摘みて恋をして
早蕨を摘むバンパイザーの佳人かな
転勤の正装にして花衣
藤の夜や俳句の精に囚われて
花衣酔さまさむとしてミルク飲む
温室の蘭の香に酔ひ小半時
仰ぐべし十勝の国の豆の花
桜貝拾へば胸に夢湧きぬ
あやめ田に湧き水の音君の声
江戸川のあやめの岸の渡し舟
花吹雪接吻像を降り余し (上野 西洋美術館)
青嵐ロダンの青銅接吻像
わが魂は蝶ともなりて君のもと
庭下駄で行く花蕊の茶室かな
多賀城の吾一人じめ山桜
金剛も葛城山も花吹雪
踏切は谷地の深みに初音かな
平等院おとどの睡り花菖蒲
雪柳俳句は初心師は芭蕉
囀りの誘ひは君の誘ひか
小米花木地師無口でこけし挽く
渦潮の海峡遙か鳥雲に
逝くときは卯波に濡れし真砂女かな
涅槃西風やポケットに鳴る桜貝
耶蘇人の説きて止まずや花吹雪
春潮やかくれ耶蘇人銀クルス
病院に濯ぎ衣持てば桜草
筍を遂に見ずとて竹林
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