春日傘傾少し斜ぐは君のため
2003年4月29日恋について。私にとって恋は森羅万象、この世にあるもの、生きとし生きる物、詩、音楽、絵画、彫刻などの芸術あるいは自然、また過去、未来すべてのものに対する愛、いとほしい、あわれ と言う気持ちです。だから一生何かを恋し、恋ある人生でありたい。
忍ぶれど色に出でにけるわが恋は物や思ふと人の問ふまま 平兼盛 拾遺集
たゆたふ舟に
舟人は
声優しくも
恋を唄へり
藤のもと
去りにし人の
文燃やす
いまただひとり
君を恋ふのみ
明日のこと
知れぬこの夜の
恋なれば
いまの心を
詩にぞ託さむ
豆の風単身赴任の身に強し
花豆に十勝の嶺に風至る
十勝野の風に遊びし豆の花
鯊を待つ男無口で新書読む
魚籠に鯊泳がせていて無口
みどりなる子蜘蛛は糸を紡ぎ初め
忍ぶれば春の日傘で顔かくす
忍ぶれば春の日傘で恋かくす
おもかげを春日傘にてかくさばや
緋牡丹のやがては溶ける夜のみどり
卯波いま北斎の富士かくさむや
わが魂は蝶ともなりて君のもと
著莪の野に日曜学校始まりぬ
囀りに加へて貰う雀の子
一茶あれば吾も愛する雀の子
春日傘傾少し斜ぐは君のため
ほんのりと日焼けせしとは春日傘
麗かや恋する人に逢ふべきや
著莪咲くや出羽の小町と聞き及び
初夏やシャツのあまたを漂白し
春日傘斜ぎ佳人の片笑窪
花桃を間引く指先甲斐の富士
プリムラの赤白黄色復活祭
鈴蘭のちらほら咲いて復活祭
著莪咲きし庭に小さき復活祭
豆粒のやうな教会復活祭
団子虫手にかくしける一年生
戯れに虫食ふふりをしてみたり
一年生ダイヤの如く虫を見し
校長の朗らかにして蘭植える
忍ぶれど色に出でにけるわが恋は物や思ふと人の問ふまま 平兼盛 拾遺集
たゆたふ舟に
舟人は
声優しくも
恋を唄へり
藤のもと
去りにし人の
文燃やす
いまただひとり
君を恋ふのみ
明日のこと
知れぬこの夜の
恋なれば
いまの心を
詩にぞ託さむ
豆の風単身赴任の身に強し
花豆に十勝の嶺に風至る
十勝野の風に遊びし豆の花
鯊を待つ男無口で新書読む
魚籠に鯊泳がせていて無口
みどりなる子蜘蛛は糸を紡ぎ初め
忍ぶれば春の日傘で顔かくす
忍ぶれば春の日傘で恋かくす
おもかげを春日傘にてかくさばや
緋牡丹のやがては溶ける夜のみどり
卯波いま北斎の富士かくさむや
わが魂は蝶ともなりて君のもと
著莪の野に日曜学校始まりぬ
囀りに加へて貰う雀の子
一茶あれば吾も愛する雀の子
春日傘傾少し斜ぐは君のため
ほんのりと日焼けせしとは春日傘
麗かや恋する人に逢ふべきや
著莪咲くや出羽の小町と聞き及び
初夏やシャツのあまたを漂白し
春日傘斜ぎ佳人の片笑窪
花桃を間引く指先甲斐の富士
プリムラの赤白黄色復活祭
鈴蘭のちらほら咲いて復活祭
著莪咲きし庭に小さき復活祭
豆粒のやうな教会復活祭
団子虫手にかくしける一年生
戯れに虫食ふふりをしてみたり
一年生ダイヤの如く虫を見し
校長の朗らかにして蘭植える
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