藤を見て
葛餅食みて
悔ひのなき
このひとときを
賜りにけり

鈴蘭に
土よせをりぬ
そのときの
胸に小さな
幸こそありぬ

あほやねん
ふるさとのえき
さるときも
あつきおもひを
つひにつげざる

顎髭の筍売りと立ち話
顎髭の男と筍談義など
小半日蕗を太らすささめ雨
藤日和昼餉の鰹たたき良し
津軽なる林檎を割れば蜜溢れ
吾妹子の好きなる林檎酸ぱしや
豆入りの煎餅好きな妻と居て
蕗欲しと丘に来たれど雨怖し
藤日和葛餅買ひし人あまた
鯉のぼり誕生祝ひ何持たむ
聖五月爪青きなるほどレタス食む
そら豆のしゃききしゃき噛みて卯月尽
鈴蘭を育て耶蘇人耳しひて
葱坊主この子悪戯はげしくて
耳しひの耶蘇人鈴蘭育てけり
鯉のぼり未熟の子にも誕生日
鈴蘭は北国咲く夢の花

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