ジャスミンの香れる店に菓子を買ひ
2003年5月4日月やあらぬ春や昔の春ならぬわが身ひとつはもとの身にして 在原業平
新緑の
ポプラ並木を
乗馬少女
一瞬にして
駈け去りにけり
(北海道大学ポプラ並木にて実景)
懐かしき
星野道夫の
写真展
白熊遊ぶ
アラスカ美はし
(5月3日銀座松屋 星野道夫展にて)
西行の
来たる鎌倉
大公孫樹
いにしへのまま
青嵐吹く
芥子咲かせ駅前交番今朝不在
花皐月水尾伸ばして走る舟
形代のあやめの水にひと回り
一瞬に電車掠むる初燕
入学子母を離れぬつぶらな目
カーネーション抱いて背で押す木の扉
道遠く青虫を引く蟻の群れ
遠ちに在る師の夢にこそ春惜しむ
雲雀へと折り紙飛行機飛ばしけり
北国のリラの花こそ良かりけり
目借り時結婚指輪失しなひて
逝く春を惜しみ詩集を繙きぬ
安房卯波真砂女まことの恋をせし
みちのくは水の豊かに蜆採る
聖五月保育器の子のなほいとし
ギターの弦張り替ひたれば若葉風
春愁や紙飛行機を飛ばしけり
愁ふことあまりに多く葱坊主
わだつみは仲春にして水尾一つ
大河より春の沖へと水尾つづく
芹の水ここに大河の始まりぬ
芹の根の水より川の始まりぬ
それぞれの牡丹に添へし句の木札
ジャスミンの香れる店に菓子を買ひ
花さつき指輪を受くるときめきに
無意識の母のためにと花さつき
奈良七重鑑真さまに若葉風
新緑の
ポプラ並木を
乗馬少女
一瞬にして
駈け去りにけり
(北海道大学ポプラ並木にて実景)
懐かしき
星野道夫の
写真展
白熊遊ぶ
アラスカ美はし
(5月3日銀座松屋 星野道夫展にて)
西行の
来たる鎌倉
大公孫樹
いにしへのまま
青嵐吹く
芥子咲かせ駅前交番今朝不在
花皐月水尾伸ばして走る舟
形代のあやめの水にひと回り
一瞬に電車掠むる初燕
入学子母を離れぬつぶらな目
カーネーション抱いて背で押す木の扉
道遠く青虫を引く蟻の群れ
遠ちに在る師の夢にこそ春惜しむ
雲雀へと折り紙飛行機飛ばしけり
北国のリラの花こそ良かりけり
目借り時結婚指輪失しなひて
逝く春を惜しみ詩集を繙きぬ
安房卯波真砂女まことの恋をせし
みちのくは水の豊かに蜆採る
聖五月保育器の子のなほいとし
ギターの弦張り替ひたれば若葉風
春愁や紙飛行機を飛ばしけり
愁ふことあまりに多く葱坊主
わだつみは仲春にして水尾一つ
大河より春の沖へと水尾つづく
芹の水ここに大河の始まりぬ
芹の根の水より川の始まりぬ
それぞれの牡丹に添へし句の木札
ジャスミンの香れる店に菓子を買ひ
花さつき指輪を受くるときめきに
無意識の母のためにと花さつき
奈良七重鑑真さまに若葉風
コメント