Early summer breeze !
Waiting my sweet heart
But she did not come

(初夏の風待てども来ない想ふ人)


Morning dew in early summer
Field covered by clover
I am plying Taijichen

(太極拳舞ふクローバの朝湿り)


母を看に行く小径若葉雨 
初夏の雲を割りて伸びゆく飛行雲
砂の城またも壊れて藤の苑
早乙女の昼餉食みつつジャズを聞く
野の若葉見るべし窓を開け放つ
風音にあらずとんぼう羽の音
笹百合の咲けば微かに風の声
白詰のなかに一点紅の花
蚕豆を割るより早く飛びにけり
春風や手を振り別れバスの友
蚕豆を青し甘しとつまみけり
摘み草や夕日に縺る蝶のあり
友呼べば背なより答ふ蓬の野
油虫殺して吾は罪重ね
紫陽花の七曜新たはじまりぬ
わらび狩り羆の餌となるしか な
わらび採り蝦夷の山より帰らざり
わらび採り丘を隔てて呼び交わす
潮干狩吾らばかりとなる怖さ
蓬野に溶けさう蝶の二つ三つ
柏餅食みて積み木のまた始め
糸柳縺れて解ける風ありぬ
立子忌や絵手紙ひとつ墨を磨る

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