2003年6月17日
短歌コーナー
頬杖をついて思案の席題句もうこれまでと太字で投句
悲しみは心の底にひそと秘め微笑むこともしばしありける
アルバムを開けばそこに妖精の君の在すを吾は忘れず
吾が恋し白鳥の君幾山河越へ来たりけり湖のほとりに


俳句コーナー
遥かにも赴任せし丘大花野   
逝きし母花野の果に見しは夢  
みどりごの泣き声きこゆ初夏の月
外科医より戻れる妻に冷やし蕎麦
梅雨晴れてプール開きとなりにけり
梅雨晴や旧友来り冷やし蕎麦
父の日に賜りけるはネクタイピン
枇杷食めば心の底に傷むもの
かの昔勤めし事務所枇杷稔る
父の日の朝の電話に驚きぬ
泳ぎきしそのけだるさを楽しめり
父の日は妻の土産のパック寿司
柿若葉みどりご父が大好きで
白扇に一筆名句したためて
句会には次は浴衣と知らせあり 
噴水のカーテン透けて君が見へ
青墨を含む筆の自在にあやめ描く
未亡人ベランダいっぱい金魚草
せせらぎに微かも聞こゆ河鹿かな
梅雨旱り車の影に眠る猫
見に来よと蛍便りの電話かな

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