問ひたれば国語算数嫌いにて図工好きとは誰に似しかな
淀川にさざ波ありて初夏の雲蕪村に同じ故郷と言ふ
孫曾孫集ひ微笑み許されよ天寿に逝きし母を祝へば

俳句コーナー
雉子一声たちまち天に翔ちにけり
どぜう鍋怖しと食べぬ妻であり
点滴の液の透明合歓の花
クロールのゆるりと泳ぐ白帽子
楠若葉神馬は木馬で在しけり
こでまりや転がるやうな京言葉
干し物は天気にまかせ黄紫陽花
その夫の忌日に逝けり皐月雨
葉桜にきらめく風や当麻寺
風鐸の鳴りて寺域に青嵐
遥かにも生駒連峰花さつき
合歓の花未亡人逝き消ゆ戸籍
初島は指呼のあけぼの籐の椅子
歌時計午前十時や桜草
測量の終はり公園夏木立
北斎の夕富士指呼に袋掛け
ふらここは漕ぐにあらずや話す為
ふらここは籠にてあらば話す為
小学校壁塗り替へる夏休み
蓬摘み蔵王の嶺を背なにして
桐の花眠るやうなる子象の瞳
ベランダを越へて隣へ鯉のぼり
葉桜を透せし日矢も滴れり

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