短歌コーナー
微かにも美しき紅見付けけりその白詰草の胸の飾りに
若草の絵の具を買ひて描きけり柳のそよぐ俳画一枚
甘い水好きなる蛍あると聞く吾は好きなるほろ苦き珈琲

俳句コーナー
花火消へ悲しくもありこのところ
羅の袖を引かるること嬉し
睡蓮にさざ波寄せる朝の風
さざ波の志賀の淡海水すまし
短夜の鶏声こそ懐かしき
短夜の朝刊配り会釈せし
囀に目を覚ましては野を歩む
クローバの素足になじむ太極拳
クローバの素足になじむ宵歩き
みちのくの紙漉村の青芒
青芒頬を掠めし宵歩き
月下美人あしたの命誰が知る
山梔子の一瞬に崩る地震(ない)なりし
しばらくは山梔子の香に酔ひにけり
山梔子の崩れるることも憂ひかな
梅雨なれど玻璃の指輪を誇る友
山梔子や初恋の人お下げ髪
夏の夜の夢にお下げの君の顔
微かにも紅見付けけり白詰草

コメント

お気に入り日記の更新

日記内を検索