短歌コーナー
その瞳見つめるさへも幸せになると思ひて君に便りす
愛すれど君の笑みには冷たさのかすかにありて心いためる
桜貝ひとつ飾りし君の耳私の話聞くや聞かずや
百敷の大宮人は「てふてふ」と呼びたる蝶はラベンダの野に


俳句コーナー
梅雨晴や水の豊かに那智の瀧
夕立にたちまち隠る神の瀧
噴水の歌声を聞く心地して
白木蓮の騒ぐ風ともなりにけり
朧夜にあやしき女歩きけり
日矢差して竹の子山に嬰(やや)遊ぶ
たんぽぽや裸足で遊ぶこと嬉し
寝るでなくぼんやりとして梅雨ごもり
九十の母逝きてより早や文月
風生忌草餅美味しと思ふこと
自画像は十歳若し黄のカンナ
手話の指溢れる微笑かきつばた
しめ縄を替へて豊かや神の瀧
夕涼み角飛車抜きの将棋など

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