短歌コーナ
見ぬ振りをしている君のいじらしさそれを知りつつそ知らぬ振りす
わが魂はかげろふとなりさまよふはただきみだけをさがしもとむる
わたつみの雲の切れ目の遙かより日矢の一筋差すぞ眩しき
裏富士の甲斐の盆地は今まさに桃の香りぞ満ちて溢るる
薄衣のささやくごとき絹ずれは君の歩みと知りて久しき

俳句コーナー 
白木槿蕾いまだ開かぬ朝の冷え
団地階段まつり提灯掛くる朝
道渡し提灯あまた宵祭り
提灯に卍印や地蔵盆
提灯に吊す短冊星祭り
星会ひや青提灯に句を吊す
提灯に短冊ひとつ宵祭り
泳ぎきて一万年の深眠り
亡き父はバナナの事を芭蕉と言へり
象潟や合歓を愛でいし芭蕉かな
象潟や九十九島青田風
提灯に吊りす七夕恋の歌
宵祭り提灯に下げ一句かな
風鈴に一首吊せし恋の歌
光堂青葉の風に包まれて
宮城野の萩の莟に風溢れ
溢れけるいで湯の里にこけし買ふ
青嵐こけしに瞳細かりし
落とし文拾ふ和紙干す庭の先
紙漉女紺の作務衣に紅たすき
クローバを食む乳牛に遠青嶺
クロ−バや作務衣の似合ひ太極拳
遠青嶺割り一筋の瀧光る
太巻きに穴子たっぷり吾が好み
遠来の友に供する穴子寿司
走り梅雨濡るは同じと泳ぎけり
寿司食べて傘を忘れし走り梅雨

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