短歌コーナ
東(ひむかし)の野にかぎろひの立つ見えてかへりみすれば月かたぶきぬ 柿本人麻呂 万葉集1.48

祝日の学校ひとり尋ぬれば人居ぬ廊下陽炎遊ぶ
西鶴の恋のおみなは死に至るただその恋を貫くためにぞ
山寺の和尚は今宵また木魚を叩き狸と遊ぶ  (日本昔話 )

俳句コーナー
炎熱の太陽を待つプール際
ジョギングの川辺豊かに糸柳   
群青の絵の具で描く青柳
瀧しぶきの散りて群青世界かな
海神の祠の裾に青葉潮
駅よりは青葉潮見へ大漁旗
ふと降りし見知らぬ駅に岩燕
燕の子可愛いくもあり亦やかましく
蕨摘みはるかな丘の子を呼べり
早蕨を摘むはいとしき君のため
文字摺草摘みては恋を語りけり
その寡婦は文字摺草をいつくしみ
告白にためらい多く文字摺草
木槿垣入るに暫くためらへり
白木槿と言うも花弁に紅走る
水を汲むあたり木槿の花ざかり
山梔子の茂みに隠る子猫かな
山梔子や童は墓にかくれんぼ
涙とも梅雨とも知れず墓参り
ジョギングの皇居一周汗少し
汗くさき道衣を洗ふこと愉し
ジョギングの川辺豊かに糸柳
喪の友を訪なふ為に髪洗ふ
洗ふべし水着に汗は無けれども

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