炎天を顧みしけど誰も居ず
2003年7月28日短歌コーナ
失なひし命あまたありにけり亦も哀しき終戦の日
美空ひばり、樺美智子、一条さゆり昭和哀しき世代かな
かなしいは愛とも哀とも悲とも書きうれば大和言葉の綾の深さよ
俳句コーナー
音の無き水輪次々あめんぼう
炎天を顧みしけど誰も居ず
心地良き昼寝をしたる一万年
説教は昼寝を誘ふリズムかな
百合の香や午後の説教やや眠し
女童なれど端午の節句誕生日
桜ん坊乗りしケーキの誕生日
桜鯛買ふも嬉しき誕生日
合歓の花未熟児やうやく誕生日
合歓の花すべてを許す友なれば
友の家捜し求めし螢の夜
螢見に来よとの友の誘ひかな
螢見に来たりし池に誰も居ず
弥撒の卓螢袋の揺れのあり
そのダリア摘むなと札のありにけり
その木槿絵手紙いっぱい描きけり
木槿垣去りにし人を惜しみけり
亡き母を惜しみて啜る心太
わが妻は心太好き星祭り
星逢ひの夜の電話の怖ろしき
怖ろしき寒さのありしプールかな
冷夏なれば本日プール休業し
冷や麦を啜り今宵は母惜しむ
夢二見し夕べ文月惜しみけり
夏痩せか夢二の乙女皆細し
髪洗ふ友の両親逝きしかば
髪洗ふ深水の乙女ふくよかに
啜りけり亡き母の好きな心太
青山を二つに割りて神の瀧
掛軸は枯山水にて今大暑
子をいだき一つ取らせし桜んぼ
桔梗咲く大山あまた丘を統べ
このメロン掬ふに匙が小さすぎ
眠りたれば牧に溢れし赤蜻蛉
目覚むれば牧に溢れし赤蜻蛉
蜻蛉の羽音に目覚む宵の冷え
眠りたるば牧に溢れし赤蜻蛉
となめする蜻蛉(あきつ)を眺め背泳ぎす
透析の男は優し赤蜻蛉
友今は人工透析白木槿
島岬つなぐぐ大橋月涼し
失なひし命あまたありにけり亦も哀しき終戦の日
美空ひばり、樺美智子、一条さゆり昭和哀しき世代かな
かなしいは愛とも哀とも悲とも書きうれば大和言葉の綾の深さよ
俳句コーナー
音の無き水輪次々あめんぼう
炎天を顧みしけど誰も居ず
心地良き昼寝をしたる一万年
説教は昼寝を誘ふリズムかな
百合の香や午後の説教やや眠し
女童なれど端午の節句誕生日
桜ん坊乗りしケーキの誕生日
桜鯛買ふも嬉しき誕生日
合歓の花未熟児やうやく誕生日
合歓の花すべてを許す友なれば
友の家捜し求めし螢の夜
螢見に来よとの友の誘ひかな
螢見に来たりし池に誰も居ず
弥撒の卓螢袋の揺れのあり
そのダリア摘むなと札のありにけり
その木槿絵手紙いっぱい描きけり
木槿垣去りにし人を惜しみけり
亡き母を惜しみて啜る心太
わが妻は心太好き星祭り
星逢ひの夜の電話の怖ろしき
怖ろしき寒さのありしプールかな
冷夏なれば本日プール休業し
冷や麦を啜り今宵は母惜しむ
夢二見し夕べ文月惜しみけり
夏痩せか夢二の乙女皆細し
髪洗ふ友の両親逝きしかば
髪洗ふ深水の乙女ふくよかに
啜りけり亡き母の好きな心太
青山を二つに割りて神の瀧
掛軸は枯山水にて今大暑
子をいだき一つ取らせし桜んぼ
桔梗咲く大山あまた丘を統べ
このメロン掬ふに匙が小さすぎ
眠りたれば牧に溢れし赤蜻蛉
目覚むれば牧に溢れし赤蜻蛉
蜻蛉の羽音に目覚む宵の冷え
眠りたるば牧に溢れし赤蜻蛉
となめする蜻蛉(あきつ)を眺め背泳ぎす
透析の男は優し赤蜻蛉
友今は人工透析白木槿
島岬つなぐぐ大橋月涼し
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