みどりごの猫の姿の昼寝かな
2003年7月30日短歌コーナ
襟裳なる岬のはるか海原に白波砕く磯の荒さやよ
紀の国の小さな旅に行きたれば那智黒すずり買ひし思ひ出
少年のあまりに無口思ふこと遂には告げず手を振り別る
青嶺踏み白き雲見る雲水に名を尋ぬればそは山頭火
駅前にメロンの屋台開く時愉し歌ふ三時の時計
俳句コーナー
母となる吾子は花火好きであり
落ちてなほ線香花火跳ねにけり
凌霄花ただ今不在の駐在所
俳友は矢切の生まれ凌霄花
行々子矢切の渡し今もなほ
荒梅雨や熊野古道の亦崩れ
梅雨晴れの潮騒聞こへ春夫邸
繙くは万葉集や梅雨ごもり
秘文書を燃やす煙も炎暑かな
紙魚光る秘密文書は怖ろしや
繙きし旧約聖書紙魚走る
空蝉の枯葉の色の淋しさよ
みどりごの猫の姿の昼寝かな
音の無き水輪また増ゆあめん坊
椅子二つ並べて狭き三尺寝
猫と共昼寝をするも亦愉し
み熊野の古道を踏みて瀧拝む
夏燕甍は国立博物館
青葉潮わたつみ神は大鏡
掻き揚げ天添へて冷や麦いま喪中
み熊野の古道の荒れて青葉風
黒南風や垣無き家の日輪草
みどりごの退屈電話梅雨ごもり
梅雨晴間洗濯をして蒲団干し
梅雨なれど水中訓練消防隊
襟裳なる岬のはるか海原に白波砕く磯の荒さやよ
紀の国の小さな旅に行きたれば那智黒すずり買ひし思ひ出
少年のあまりに無口思ふこと遂には告げず手を振り別る
青嶺踏み白き雲見る雲水に名を尋ぬればそは山頭火
駅前にメロンの屋台開く時愉し歌ふ三時の時計
俳句コーナー
母となる吾子は花火好きであり
落ちてなほ線香花火跳ねにけり
凌霄花ただ今不在の駐在所
俳友は矢切の生まれ凌霄花
行々子矢切の渡し今もなほ
荒梅雨や熊野古道の亦崩れ
梅雨晴れの潮騒聞こへ春夫邸
繙くは万葉集や梅雨ごもり
秘文書を燃やす煙も炎暑かな
紙魚光る秘密文書は怖ろしや
繙きし旧約聖書紙魚走る
空蝉の枯葉の色の淋しさよ
みどりごの猫の姿の昼寝かな
音の無き水輪また増ゆあめん坊
椅子二つ並べて狭き三尺寝
猫と共昼寝をするも亦愉し
み熊野の古道を踏みて瀧拝む
夏燕甍は国立博物館
青葉潮わたつみ神は大鏡
掻き揚げ天添へて冷や麦いま喪中
み熊野の古道の荒れて青葉風
黒南風や垣無き家の日輪草
みどりごの退屈電話梅雨ごもり
梅雨晴間洗濯をして蒲団干し
梅雨なれど水中訓練消防隊
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