昼寝後のしばしの虚脱蝉時雨
2003年8月22日遠き日の駅より出征歌あがり今凌霄の花散るも哀しき
吾が血継ぐみどりごの指の確かと持つ箸の白木も目出度かりけり
地下駅は遙かな階の底なれどやがて団栗ろころ落ちる
みどりごのおしゃぶり噛みて昼寝かな
秋霖や積み木で遊ぶ淋しき子
卓上にトマト並べて今朝の秋
昼寝後のしばしの虚脱蝉時雨
草の香の毛布の眠り赤蜻蛉
今朝もまた浅間に雲や蕎麦の花
蕎麦の花浅間の山は雲を生み
茸狩声を掛けるに遠すぎて
刈り草の上をしばらく走りたし
胡瓜漬け色良きあがり弁当に
月明の岬にあまた山葡萄
白南風や屋根のシーサ-沖睨む
装ひける薄衣にて通夜の席
押入に母の形見の白日傘
分家とは今は死語なる秋桜
夕立や季寄せ一冊卓の上
その人は古流水泳だけの人
起重機の先は隠れし霞かな
秋霖や書棚から抜く罪と罰
鰯雲いつまで売れぬ資本論
次の世の母の愛せし夏草履
凌霄や浅間に近き美術館
避暑村の何の買はざる散歩かな
軽井沢散歩に買ひしアイスクリン
武家町の漱ぎ場毎の菖蒲かな
葬儀社の紋切り型の夏見舞
凌霄花絵手紙を描く至福かな
吾が血継ぐみどりごの指の確かと持つ箸の白木も目出度かりけり
地下駅は遙かな階の底なれどやがて団栗ろころ落ちる
みどりごのおしゃぶり噛みて昼寝かな
秋霖や積み木で遊ぶ淋しき子
卓上にトマト並べて今朝の秋
昼寝後のしばしの虚脱蝉時雨
草の香の毛布の眠り赤蜻蛉
今朝もまた浅間に雲や蕎麦の花
蕎麦の花浅間の山は雲を生み
茸狩声を掛けるに遠すぎて
刈り草の上をしばらく走りたし
胡瓜漬け色良きあがり弁当に
月明の岬にあまた山葡萄
白南風や屋根のシーサ-沖睨む
装ひける薄衣にて通夜の席
押入に母の形見の白日傘
分家とは今は死語なる秋桜
夕立や季寄せ一冊卓の上
その人は古流水泳だけの人
起重機の先は隠れし霞かな
秋霖や書棚から抜く罪と罰
鰯雲いつまで売れぬ資本論
次の世の母の愛せし夏草履
凌霄や浅間に近き美術館
避暑村の何の買はざる散歩かな
軽井沢散歩に買ひしアイスクリン
武家町の漱ぎ場毎の菖蒲かな
葬儀社の紋切り型の夏見舞
凌霄花絵手紙を描く至福かな
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