背伸びして雲へとのばす双手かな今気功体操始まりにけり
啄木鳥や木霊が返す音聞きて独りし歩む尾瀬の沼尻

西瓜食べ合宿すべて終はりけり
妻好きな大きな西瓜買ひにけり
種あまたああ面倒な西瓜かな
出羽国の農家のラベル西瓜割る
カーテンを引きてもなほも大西日
出羽国の農家のラベルある西瓜
半跏座で眠りをりけり大西日
瞑目の半跏座佛に秋の蝶
秋暑く少し眠たき会議かな
虫の夜に目覚めて嘗めるチョコレート
虫の夜の空腹癒す薄煎餅
秋めくや二人で遠くボート漕ぐ
鳳仙花実の跳ねてさへ淋しけり
吹き出たる汗青春の反戦歌
秋暑し目覚むることももの憂げに 
科野いま蝉時雨また日照雨(そばえ)かな
佐久平日照雨(そばえ)に煙る蕎麦の花
佐久平日照雨(そばえ)のあとの芋嵐
夜もなほ瑠璃色にして秋の蝶
秋扇忘れるさへも恋やつれ
恋の文秘かに焼くも星月夜
秋扇開けばありし恋の文
機関車の長き沈黙星月夜
機関車の黒き沈黙夾竹桃
咲き初むる萩の花にも日照雨(そばえ)かな
合宿の小径に萩の咲き初むる
コスモスや子供機関車煙(けむ)吐かず
廃屋にひともと残る夾竹桃
廃校の空を群れなす赤蜻蛉
望月や帰る夜近きかぐや姫(^−^)

コメント

お気に入り日記の更新

日記内を検索