鰯雲賛美歌聞こゆ佐久平
風さやか白樺林に溶ける雲
積み木など届けやうかな秋時雨
朝顔を摘みてはすぐにしぼみけり
秋背広ネクタイピンに猫目石
秋風や乙女の心すぐ変はる
秋桜一輪摘むは描くため
絵手紙の雨に滲みし秋桜
稲雀金色堂を覆ひけり
象潟や九十九島稲の波
島原や隠れ耶蘇人早稲を刈る
耶蘇人の妻の活けける茴香花
蘇州より遂に帰らず終戦忌
鈴虫のまっただなかに飲む珈琲
鈴虫に囲まれて飲む珈琲
鈴虫や過去へと走る記憶かな

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