蛇笏忌の露のひとつぶ巖の上
2003年9月9日さやかなる風に乗りたる太極拳いつしか虫の鳴く夜となりぬ
一生を恋に生きたるおみなにてその果て百合の苑であればと
筋子入りお握り持ちて秋の旅
コスモスや夫人愁ひて猫を抱く
秋風や亦も悲しき相撲弟子
朝市の爺愉しげに金魚売る
生きながら塵と捨てらる油虫
泳ぐ前蜂蜜珈琲二コップ
耳しひの職人の挽きし白木独楽
蛇笏忌の露のひとつぶ巖の上
句会果て忘れられたる秋扇
象潟や穂波を分ける朝の風
絵手紙のため摘みにける葉鶏頭
天高しパンダ空飛ぶ童画かな
童絵の象の空飛ぶ鰯雲
天高し馬の嘶き谺して
秋さやか象の嘶き聞きし朝
朝の秋校長ひとり種を蒔く
Tシャツは真白が良し秋の風
白百合の一束抱へ墓参り
秋風や世のしがらみは斬りがたく
茜生ふ標野に君を待ちにけり
左目に沁む目薬も朝の秋
芋の蔓舗道に伸びてささめ雨
ささめ雨秋の藤にそ驚きぬ
風さやか音無く揺るるしソンブレロ
一生を恋に生きたるおみなにてその果て百合の苑であればと
筋子入りお握り持ちて秋の旅
コスモスや夫人愁ひて猫を抱く
秋風や亦も悲しき相撲弟子
朝市の爺愉しげに金魚売る
生きながら塵と捨てらる油虫
泳ぐ前蜂蜜珈琲二コップ
耳しひの職人の挽きし白木独楽
蛇笏忌の露のひとつぶ巖の上
句会果て忘れられたる秋扇
象潟や穂波を分ける朝の風
絵手紙のため摘みにける葉鶏頭
天高しパンダ空飛ぶ童画かな
童絵の象の空飛ぶ鰯雲
天高し馬の嘶き谺して
秋さやか象の嘶き聞きし朝
朝の秋校長ひとり種を蒔く
Tシャツは真白が良し秋の風
白百合の一束抱へ墓参り
秋風や世のしがらみは斬りがたく
茜生ふ標野に君を待ちにけり
左目に沁む目薬も朝の秋
芋の蔓舗道に伸びてささめ雨
ささめ雨秋の藤にそ驚きぬ
風さやか音無く揺るるしソンブレロ
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