疲れ目を澄みたる水で冷やしけり

風さやか今宵の夜空見るにつけ月の光に驚かさるる
望月の欠けたる無しを喜べばたちまち驟雨かき消しにけり

目覚むれば今朝は麗し秋日和
望月を見たとの便り致さばや　
笑み栗を描けば朝の薄曇り
楽しくは俳句できなく十三夜
今朝の秋風こそ部屋を透しけり
秋愁ひわがまま通す人と逢ひ
疲れ目を澄みたる水で冷やしけり
観覧車遥か未来に雲の峰
天高く雲ひとつ無き日和かな
秋さやか湯浴みしあと白団扇
秋桜たなびく程の驟雨かな
煉瓦壁隠すほどにも秋桜
友垣の無事を祈りし星月夜
銀芒一房抱へ訪なへり
今宵また望月を見る幸せに

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