集い来て遊ばむことは愉しけれ
2003年9月23日集い来て遊ばむことは愉しけれ俳句に遊び短歌に遊ぶ
次の11句は井上かほりさんが選んでくれましたので再掲します。
懐かしき浪速の空の赤蜻蛉 麦秋
文字摺草分けて現る子猫かな
月明の岬にあまた山葡萄
盆太鼓隣部落と競ひけり
白南風や屋根のシーサ-沖睨む
不動尊小さき瀧に打たれをり
百合一輪描きて今宵良き眠り
竜巻の渦の移動も秋暑し
注連縄の匂へる瀧を崇めけり
野を覆ふ火は籾を焼く潟田かな
夜もなほ瑠璃色にして秋の蝶
-----------------------------
青林檎剥きては指の傷沁みる
目つむれば松風深む台風後
目つむれば松籟のなか素秋かな
焦点の合はぬ新聞秋時雨
焦点の合はぬ眼鏡や草紅葉
眼鏡屋の窓より見しは秋日照雨
珈琲店の玻璃窓曇る秋時雨
珈琲店の俳句談義も雁来紅
雁来紅牧師不在の小教会
雁来紅零れ賛美歌歌うとき
朝霧の飛騨高山の蕪漬け
朝顔の零れ静かに朝明ける
水汲めば紺朝顔のまた零れ
蔓ごとに揺るる朝顔朝の冷え
朝顔の崩れる気配ふと思ひ
青海星昼寝の渚波よせる
宇宙より落ちて昼寝の海星かな
逝く秋を惜しみて俳句談義かな
菊展の朝の曇りや麻草履
さらさらと血の流れかくも秋茜
栗を剥く妻の手先の危なげに
岬いま空を溢れし鰯雲
台風の色はと聞けば青なりぬ
台風の残して去りぬ木の実かな
次の11句は井上かほりさんが選んでくれましたので再掲します。
懐かしき浪速の空の赤蜻蛉 麦秋
文字摺草分けて現る子猫かな
月明の岬にあまた山葡萄
盆太鼓隣部落と競ひけり
白南風や屋根のシーサ-沖睨む
不動尊小さき瀧に打たれをり
百合一輪描きて今宵良き眠り
竜巻の渦の移動も秋暑し
注連縄の匂へる瀧を崇めけり
野を覆ふ火は籾を焼く潟田かな
夜もなほ瑠璃色にして秋の蝶
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青林檎剥きては指の傷沁みる
目つむれば松風深む台風後
目つむれば松籟のなか素秋かな
焦点の合はぬ新聞秋時雨
焦点の合はぬ眼鏡や草紅葉
眼鏡屋の窓より見しは秋日照雨
珈琲店の玻璃窓曇る秋時雨
珈琲店の俳句談義も雁来紅
雁来紅牧師不在の小教会
雁来紅零れ賛美歌歌うとき
朝霧の飛騨高山の蕪漬け
朝顔の零れ静かに朝明ける
水汲めば紺朝顔のまた零れ
蔓ごとに揺るる朝顔朝の冷え
朝顔の崩れる気配ふと思ひ
青海星昼寝の渚波よせる
宇宙より落ちて昼寝の海星かな
逝く秋を惜しみて俳句談義かな
菊展の朝の曇りや麻草履
さらさらと血の流れかくも秋茜
栗を剥く妻の手先の危なげに
岬いま空を溢れし鰯雲
台風の色はと聞けば青なりぬ
台風の残して去りぬ木の実かな
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