(*^−^*)
新秋刀魚まことに合ひし酸橘かな
珈琲沸かし友を待ち居し十三夜
十三夜雲の晴るまで珈琲沸かす 
十八の頃に戻りて百日紅
馬肥ゆる今宵は蕎麦で慎ましく
売られける露の滴る供花の束
十三夜ピザ焼窯のかんばしく 
猫の背を撫でて見つむる十三夜
紅葉にも少し残れる翠かな
秋深し麦とろ飯を食べたくて
十三夜月見るために珈琲淹れる  
試歩にして野菊の香り良き予感
静かなる言の葉にして祝ふ秋
低き雲流れ流れてあき静か
月愛でるこの幸せを伝へたく
舟でゆく故郷つぎつぎ青すすき
湖風に眼つむれば雁渡る
新米を研げば幸せ胸に湧き
栗飯や睡魔の育つ和らぎに
曼珠沙華ひかりの中へ運ばるる
秋闌けて箱庭の国へ水汲みに
遙か沖ヨット走りて新松子
雁渡し青年すこし木の匂い
オルゴール秋風入れて蓋をせむ
秋の帆のみぞおちまでも怒涛して
青柚子や爪切り傷の一つあり
青酸橘こころの傷に余震あり
渦潮や過去忘れたく秋の旅
紫蘇の花をしごきて蕎麦の汁満たす  

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