しみじみと日を吸う柿の静かな 前田普羅
2003年10月19日秋の名吟特集
しみじみと日を吸う柿の静かな 前田普羅
柿色 の日本の日暮柿食へば 加藤秋邨
秋風に傷なきものはなかりけり 橘高薫風
たましひも柘榴もひとつとかぞへけり 岩淵喜代子
眼鏡はづして病む十月の風の中 森澄雄
木の実くふ我が前の世は猿か鳥か 正岡子規
栗落ちて一ツ一ツに夜の更る 小林一茶
十月の雨の匂いがして受胎 対馬康子
合す掌のほか冷まじき千手かな 鷹羽狩行
湯の名残今宵は肌の寒からむ 松尾芭蕉
花であることを哀しみ実となりしか 中里麦外
やや寒し蝶が羅漢の目をふさぐ 本田ひとみ
天高しピザの斜塔とさざえ堂 成瀬櫻桃子
うつくしやせうじの穴の天の川 小林一茶
名月を取ってくれろと泣く子かな 小林一茶
露の世は露の世さりながら 小林一茶
柘榴の天割れて風なき風の国 林桂
頂上や殊に野菊の吹かれ居り 原石鼎
祝宴のまづほろにがき菊膾 中嶋秀子
籾干して天平よりの旧家かな 橋本多佳子
胡桃割る十をさびしき数として 大石悦子
冷まじや夕闇といふしめくくり 手塚美佐
秋風や唐紅の咽喉仏 夏目漱石
しみじみと日を吸う柿の静かな 前田普羅
柿色 の日本の日暮柿食へば 加藤秋邨
秋風に傷なきものはなかりけり 橘高薫風
たましひも柘榴もひとつとかぞへけり 岩淵喜代子
眼鏡はづして病む十月の風の中 森澄雄
木の実くふ我が前の世は猿か鳥か 正岡子規
栗落ちて一ツ一ツに夜の更る 小林一茶
十月の雨の匂いがして受胎 対馬康子
合す掌のほか冷まじき千手かな 鷹羽狩行
湯の名残今宵は肌の寒からむ 松尾芭蕉
花であることを哀しみ実となりしか 中里麦外
やや寒し蝶が羅漢の目をふさぐ 本田ひとみ
天高しピザの斜塔とさざえ堂 成瀬櫻桃子
うつくしやせうじの穴の天の川 小林一茶
名月を取ってくれろと泣く子かな 小林一茶
露の世は露の世さりながら 小林一茶
柘榴の天割れて風なき風の国 林桂
頂上や殊に野菊の吹かれ居り 原石鼎
祝宴のまづほろにがき菊膾 中嶋秀子
籾干して天平よりの旧家かな 橋本多佳子
胡桃割る十をさびしき数として 大石悦子
冷まじや夕闇といふしめくくり 手塚美佐
秋風や唐紅の咽喉仏 夏目漱石
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