靴紐のふと切れにける大花野
2003年10月21日(*^。^*)
靴紐のふと切れにける大花野ふと一本の吾亦紅摘む
鳴る靴を鳴らして嬉し幼なごの埴輪の丘を走りて行けば
だぶだぶの軍靴履きて通ひたる新制中学なつかし悲し
菊月の堂に座りし思惟佛の幽かに笑みし朝にありける
温室の蘭の香りに少し酔ひ目眩のしたる午後の三時に
佐渡今日は紅葉降りける薪能
紅葉亦花よりも佳き桜かな
秋潮へ帰りたくなると鰯かな
石榴はぜ小さな夢の亦生まれ
秋津島天上天下菊日和
緋に燃ゆる菊の届きし絵の手紙
菊一輪摘むは絵手紙描くため
団栗の素朴が好きで拾ひけり
ほっこりと湯気立つ南瓜皿にあり
おみおつけ豆腐たっぷり栗おこわ
秋さやか空気たっぷり食べにけり
とろろ汁汽笛の聞こゆ麦飯屋
新蕎麦ののんどを走る速さかな
植木屋の総出の手入れ菊花壇
菊展の菊の手入れの白き筆
母好きな松茸入りの茶碗蒸
紅葉降る層雲峡に陛下の碑
鳰遊ぶ日照雨(そばえ)の川の暮るるまで
靴紐のふと切れにける大花野ふと一本の吾亦紅摘む
鳴る靴を鳴らして嬉し幼なごの埴輪の丘を走りて行けば
だぶだぶの軍靴履きて通ひたる新制中学なつかし悲し
菊月の堂に座りし思惟佛の幽かに笑みし朝にありける
温室の蘭の香りに少し酔ひ目眩のしたる午後の三時に
佐渡今日は紅葉降りける薪能
紅葉亦花よりも佳き桜かな
秋潮へ帰りたくなると鰯かな
石榴はぜ小さな夢の亦生まれ
秋津島天上天下菊日和
緋に燃ゆる菊の届きし絵の手紙
菊一輪摘むは絵手紙描くため
団栗の素朴が好きで拾ひけり
ほっこりと湯気立つ南瓜皿にあり
おみおつけ豆腐たっぷり栗おこわ
秋さやか空気たっぷり食べにけり
とろろ汁汽笛の聞こゆ麦飯屋
新蕎麦ののんどを走る速さかな
植木屋の総出の手入れ菊花壇
菊展の菊の手入れの白き筆
母好きな松茸入りの茶碗蒸
紅葉降る層雲峡に陛下の碑
鳰遊ぶ日照雨(そばえ)の川の暮るるまで
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