眼裏に白鳥残る眠りかな
2003年11月3日(*^。^*)
美しき十一月のペルシャ猫 山口冬男
ももくさの花のひもとく秋の野に思ひたはれむ人なとがめそ 古今集秋上246詠み人しらず
歌垣の筑波の嶺は夫婦にて少し離れて何時に逢うかも
草色の蟷螂の子がが鎌上げるその小さくも可愛くもある強さかな
強霜の朝の歩道は冷たくて鋼の如く吾を弾きぬ
耳栓をはずせば秋の声幽かにきこえゆ吾を呼びいるかも
草紅葉小さな旅に季寄せ持ち
海昏れて波に揉まるる落ち椿
走り蕎麦打つ板前の幼な眉
立て掛けし材木白く走り蕎麦
瀧不動より水の走りて蕎麦の花
白魚の涙している石蕗の花
山茶花や未熟児なれど良く喋り
一卓に恋人と見ゆ走り蕎麦
大根摺る左利きなる母ゆずり
八雲立つ出雲の駅のとろろ蕎麦
母の目に涙が見へて白鳥来
手折りたばたちまち散りぬ姫椿
割り箸の柾目涼しきとろろ蕎麦
白鳥を見るたび涙こぼしけり
白鳥を見むとて靴を濡らしけり
襟巻きで顔を覆ひて白鳥見
蓮の実の飛びたる湖に白鳥来
白鳥の仔の灰色も湖の昏れ
眼裏に白鳥残る眠りかな
白鳥の声の残れる眠りかな
紅葉山鞍馬天狗が出る噂
俳諧の小径たどれば星月夜
色鳥の天守閣へと遊びに来
黄落の道後の出湯懐かしき
ぼっちゃんの亦も来たれり紅葉の湯
秋薔薇一輪手折り贈り物
絵手紙の大根とどく風の音
吾が妻は十勝の豆が大好きで
鳥遊ぶ如くに紅葉降りにけり
紅葉降る小鳥の心あるやうに
来し方を静かに思ふ星月夜
草紅葉滑るがごとく太極拳
季寄せには無き季語に花鳥(あとり)とか
色鳥のさまざまな声聞き分けて
冬隣喪中あいさつ書けばはや
美しき十一月のペルシャ猫 山口冬男
ももくさの花のひもとく秋の野に思ひたはれむ人なとがめそ 古今集秋上246詠み人しらず
歌垣の筑波の嶺は夫婦にて少し離れて何時に逢うかも
草色の蟷螂の子がが鎌上げるその小さくも可愛くもある強さかな
強霜の朝の歩道は冷たくて鋼の如く吾を弾きぬ
耳栓をはずせば秋の声幽かにきこえゆ吾を呼びいるかも
草紅葉小さな旅に季寄せ持ち
海昏れて波に揉まるる落ち椿
走り蕎麦打つ板前の幼な眉
立て掛けし材木白く走り蕎麦
瀧不動より水の走りて蕎麦の花
白魚の涙している石蕗の花
山茶花や未熟児なれど良く喋り
一卓に恋人と見ゆ走り蕎麦
大根摺る左利きなる母ゆずり
八雲立つ出雲の駅のとろろ蕎麦
母の目に涙が見へて白鳥来
手折りたばたちまち散りぬ姫椿
割り箸の柾目涼しきとろろ蕎麦
白鳥を見るたび涙こぼしけり
白鳥を見むとて靴を濡らしけり
襟巻きで顔を覆ひて白鳥見
蓮の実の飛びたる湖に白鳥来
白鳥の仔の灰色も湖の昏れ
眼裏に白鳥残る眠りかな
白鳥の声の残れる眠りかな
紅葉山鞍馬天狗が出る噂
俳諧の小径たどれば星月夜
色鳥の天守閣へと遊びに来
黄落の道後の出湯懐かしき
ぼっちゃんの亦も来たれり紅葉の湯
秋薔薇一輪手折り贈り物
絵手紙の大根とどく風の音
吾が妻は十勝の豆が大好きで
鳥遊ぶ如くに紅葉降りにけり
紅葉降る小鳥の心あるやうに
来し方を静かに思ふ星月夜
草紅葉滑るがごとく太極拳
季寄せには無き季語に花鳥(あとり)とか
色鳥のさまざまな声聞き分けて
冬隣喪中あいさつ書けばはや
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