(*^。^*)
吾が妻の越の訛は今も懐かしき山河を伝ふ
連絡船汽笛残して港去るその行き先は童話の国とか

梁に干す鮭に浜風海の色
かまきりの夫を噛みける非情かな
向日葵に見ゆる絵手紙菊と言ふ
オカリナの音色澄みけり今朝の冬
治らざる一病思ふ霜の朝
大輪の菊の重さよ今朝の雲
白き息少し吐きては太極拳
小鳥さへ音色鋭く今朝の冬
目覚めては蒲団引き寄せ今朝の冬
オカリナの音色澄みけり今朝の冬
鼻声の母の電話や今朝の冬
朝刊に亦テロの記事肌寒し
妻は今朝友と逢ふとか冬帽子
宣教師金髪はみ出す冬帽子
冬帽子少し深めの耳覆い
句会へと行くべく苦吟今朝の冬
ふと逢ひし試歩の句友の冬帽子
冬ざれや介護疲れの二三日
書き終へし喪中の葉書今朝の冬
花八ツ手夜目にも見るは道しるべ
霧籠の朝市に買ふ蕪漬
今朝の冬こけしの顔を撫でてやる
絵手紙の菊の大きくはみ出せり
絵手紙は下手が良しとは鰯雲
切手買ふ金券売場虎落笛
冬紅葉いつまで降るや朝茜
聖誕祭ふと見し罪の牧師かな
偽の雪偽の星置く聖樹かな
大いなる聖樹点滅冬の虹
数多なる嘘許されよクリスマス
異教徒の聖樹のもとに煙草吸ふ
老残の牧師の祈りクリスマス
聖菓食むその時だけはクリスチャン
聖誕祭今朝もいくさは続きけり
業平の老残聞かず聖誕祭
法王の言葉のかすれ聖誕祭

クリスマスには少し早いです。しかし駅頭ではクリスマス商戦が始まっています。
人は誰でも神に対する罪を犯します。だけどそれを隠すのは本当の罪かなと思います。
誰でもクリスマスは楽しめます。しかし世界の何処かで、テロがあるのは哀しい。宗教の名のもとに殺戮が起きる不思議、神よ世界に平和をもたらし給え。


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