January 9 Friday 2004 Fair 8℃

われの子の未来といふも透視すむ億光年の奥を視てをり    稲葉峰子
たましひを六年抱ける子が闇に蛍を呼べり木に光れるを  藤井徳子

誰も来よ今日小正月よく晴れて  星野立子
実南天若かりし日の京の旅 岡本眸
竹冨島竹なしバナナ実らせて  鈴木真砂女
粥啜るよみぢの寒さ思ひつゝ 久保田 万太郎

青バナナ少年の夢また育つ    
たまきはる命うるはし冬苺
冬苺白磁の皿に飾りけり 
実南天描く間もなく落ちにけり
南天を活けてお汁粉やや甘し
土笛の音色柔らか冬日向
福と言ふ魚捌けば淑気かな    
獅子頭フロントに置きご挨拶
洋蘭のむせるゆなる香に酔へり
室咲きの蘭の薫りに酔ひにけり
たまきはる命とほとし冬苺
冬苺食むは宝石愛でるごと
丁寧に冬苺置く白磁皿
      

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