家持の深き愁ひや揚げ雲雀

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March 6 Saturday 2004 Rain Fair 13℃
1000 Work shop at International Convention Center 3F near Kaihin Makuhari station.
イラン1等書記官ボダース、シタール演奏ヴァウンド

われら永く悪友たりき春火鉢　　　　高柳　重信

泣き虫の子猫を親にもどしけり　　　久保よりこ

うららかや目覚めの子猫きょとんとな　　
猫の子の遊び疲れの桜時
春大根小さな虫もいとほしき
夭折の子規の春愁チューリップ
雪崩音こだまし熊の目覚めか
キーを打つ音の早さや鳥帰る
寒つばき打ち重なりし柔かさ
さよならは哀しきことば冬菫
つまずきは怖しと滑る雪まつり
じゃんけんで始まる春雪かくれんぼ
曇りける眼鏡を拭きて鶴を見る
刃上を渡るイラクや春の寒
刃上を渡る派兵や春の寒
チューリップ崩れる宵や恋哀れ
乱れ咲く紅梅白梅落第す
総の国風花の散り鳥帰る
家持の深き愁ひや揚げ雲雀
はうれん草ま濃きみどり鳥帰る
赴任せし新居のさ庭草萌える
オカリナの澄みたる音色揚げ雲雀
夢に見る初恋の人さくら草
絵手紙の返事白鳥北帰行
不器用に生きて菫をいとほしみ
涅槃西風にの吹くオカリナのわらべ唄
花の雨餡たつぷりの桜餅
花の雨餡の溢れし桜餅
オカリナを吹く弥生の朝の茜雲
春暁の二度寝の夢うつつかな
故郷は大雪なりし焼うどん
故郷は大雪の報焼うどん

3月6日安部月山子さんNHK俳壇に出演される、25年ほど前に山形吟行でお目にかかったことを思う。