- 2004年08月14日 23:46 飢えに泣き母恋しきや終戦日
- 2004年08月14日 23:41 灼熱の墓を洗ひて魂祭り
- 2004年08月12日 21:13 雲を生む遠き白馬や?揚羽
- 2004年08月12日 01:49 雲に触れ雲と別れし青嶺行
- 2004年08月12日 01:40 素麺を冷すに水を惜しみなく
- 2004年08月09日 23:27 あづみ野の青田千枚空ー枚
- 2004年08月08日 18:35 万緑の林に言葉あるやうな
- 2004年08月08日 18:33 七夕の夜に驚く赴任令
- 2004年08月07日 04:54 川下りせしと言ひける良き曰焼け
- 2004年08月07日 04:51 遠嶺を突き抜けて立つグラジオラス
- 2004年08月07日 04:48 まろやかな水旨きお茶大青嶺
- 2004年08月03日 21:28 朝顔や夢は明日のことばかり
- 2004年08月02日 22:39 凉しさを楽しむ余裕台風後
- 2004年08月01日 23:48 明けの月西に傾くき月見草
- 2004年07月31日 22:09 7月31日の日記
- 2004年07月30日 18:51 笛吹けば天下太平雲の峯
- 2004年07月29日 23:02 少年の夏の夢なるローレライ
- 2004年07月28日 03:49 相伝の紐のさばきの鵜飼かな
- 2004年07月28日 02:59 来し方を思へば青き平群山
- 2004年07月26日 03:02 アップリケ薔薇一輪や夏帽子
- 2004年07月26日 02:27 夏の夜の潮騒に身をゆだねけり
- 2004年07月24日 21:15 望郷の夢に流れる夏の川
- 2004年07月23日 01:54 水泳帽ぬぎ?髪をさばきけり
- 2004年07月23日 01:52 むらさきの夏帽子見え女流画家
- 2004年07月23日 01:50 白日傘少し傾け薄化粧(けはひ)
- 2004年07月20日 22:57 鍾乳洞抜け翡翠の小川かな
- 2004年07月19日 22:03 虎杖を噛みて涙す昭和かな
- 2004年07月18日 22:46 青簾声にし思ふ佳人かな
- 2004年07月17日 23:48 地下鉄の駅出てまぶし青嵐
- 2004年07月16日 21:30 港にはブイの点滅鰡跳ねる
- 2004年07月15日 08:03 珈琲店の灯りの漏れや花蘇鉄
- 2004年07月15日 08:01 予後の身をゆるりと生きる浴衣かな
- 2004年07月13日 23:02 踊子の胸のときめき誰か待つ
- 2004年07月12日 22:05 素麺を啜りて風に身をまかせ
- 2004年07月11日 08:25 青梅雨の緑の森に子守唄
- 2004年07月11日 08:24 真夜にして鯊釣竿の鈴の音
- 2004年07月09日 22:37 睡りける赤子が中心夏木立
- 2004年07月09日 00:22 賜はりし暑中見舞のビールの絵
- 2004年07月09日 00:20 昼寝して逝きたる人とま見えけり
- 2004年07月06日 08:11 雨の日の怠け心や合歓の花
- 2004年07月05日 01:26 若さとは不敵なものか柿若葉
- 2004年07月05日 01:24 明月の降り込む川辺笛を吹く
- 2004年07月03日 23:06 憂ひつつ赴任したれば赤蜻蛉
- 2004年07月02日 22:30 浜木綿や涙し聞けり終戦報
- 2004年07月01日 22:27 深夜にも水浴びてこそ熱帯夜
- 2004年07月01日 22:25 棕櫚の花海猫のみの聞こゆ浜
- 2004年06月29日 23:14 潮騒のなかに囀り遠嶺富士
- 2004年06月29日 00:31 堰を落つせせらぎに咲く大賀蓮
- 2004年06月27日 08:57 万丈の海の水鏡青嶺富士
- 2004年06月27日 08:56 かび生れ硬き表紙の資本論
- 2004年06月25日 21:41 蟻遊ぶ野のうれしさに笛を咲く
- 2004年06月24日 04:02 百合咲けげ神への罪に胸いたむ
- 2004年06月24日 04:00 揚羽蝶生れ賊と呼ばれし人眠る
- 2004年06月24日 03:57 山陰や蕗の広葉に雨の音 蘭更
- 2004年06月21日 08:27 6月21日の日記
- 2004年06月20日 00:56 青梅雨や運河の響き潮満ちる
- 2004年06月19日 03:00 オカリナを吹けばかすか遠嶺の富士見えて
- 2004年06月18日 22:15 遠富士や水門に卯潮高ぶれり
- 2004年06月17日 21:47 目薬を一滴差して菖蒲見し
- 2004年06月16日 00:06 草餅や嬰児の鼻は袒母ゆずり