• 2004年01月19日 00:00 凍蝶の己が魂追うて飛ぶ　　　　高浜虚子
• 2004年01月18日 00:00 クロッカス肩寄せ合ひし母子住まひ
• 2004年01月17日 00:00 深憂や海外派兵冬の芝
• 2004年01月16日 00:00 鰰や思ふは秋田音頭かな
• 2004年01月15日 00:00 雪吊や風が磨ぎ出す星の数 　　岡本眸
• 2004年01月14日 00:00 君が代やよその膳にて花の春　小林一茶
• 2004年01月13日 00:00 房の国どちらの駅も白水仙
• 2004年01月12日 00:00 ♪♪冬うららオカリナで吹く童唄♪♪
• 2004年01月11日 00:00 初夢の空に溢れし赤蜻蛉
• 2004年01月10日 00:00 雪女吾をいざなふ夢に覚め
• 2004年01月09日 00:00 土笛の音色柔らか冬日向
• 2004年01月08日 00:00 雪富士にオカリナ吹けば濤あがる
• 2004年01月07日 00:00 折り紙の鶴の羽根さへ淑気かな
• 2004年01月06日 00:00 歌かるた乙女の札だけ取りたき子
• 2004年01月05日 00:00 早や五日夜食に食べる鱈子かな
• 2004年01月04日 00:00 花甘藍五色に開き良き日和
• 2004年01月03日 00:00 東山静かに羽子の舞ひ落ちぬ　高浜虚子　
• 2004年01月02日 00:00 オカリナの冴えわたりけり初明り
• 2004年01月01日 00:00 絵皿には猿戯るる初日の出
• 2003年12月31日 00:00 松飾り扉に掛けて寡婦一人
• 2003年12月30日 00:00 鵯（ひよどり）のそれきり鳴かず雪の暮 臼田　亜浪
• 2003年12月29日 00:00 風の日は風の声して白鳥来
• 2003年12月28日 00:00 朧月の書肆に予約の民謡集
• 2003年12月27日 00:00 背広より零れ聖樹の作り雪
• 2003年12月26日 00:00 灯油売り寒星の道来りけり
• 2003年12月25日 00:00 燭の火の小さき幸を喜べり
• 2003年12月24日 00:00 丹波にはでかんしょ節の年忘れ
• 2003年12月23日 00:00 寒卵買ふ雑踏の波のなか
• 2003年12月22日 00:00 聖夜には燭の明かりの眩しくて
• 2003年12月21日 00:00 今日の日記
• 2003年12月20日 00:00 電工の高きにありて眉の月
• 2003年12月19日 00:00 大銀河より星の囁きとどきけり
• 2003年12月18日 00:00 風呂吹を食めば心の暖かく
• 2003年12月17日 00:00 思ふこと相へば嬉しき初便り
• 2003年12月15日 00:00 お神楽の笛の穏やかなる紅葉かな
• 2003年12月14日 00:00 茹で卵三つ作くりて冬の旅
• 2003年12月13日 00:00 帰り花波に散るさへ胸傷む
• 2003年12月12日 00:00 尖る灯台丸い地球に冬が来る
• 2003年12月11日 00:00 灯台の空を遥かに帰燕かな
• 2003年12月10日 00:00 御手洗に湧き水溢れ冬紅葉
• 2003年12月09日 00:00 メルヘンの国に数多の秋桜
• 2003年12月08日 00:00 松落葉溜まる丘にて日向ぼこ
• 2003年12月07日 00:00 まだ仕事している夢や昼炬燵
• 2003年12月06日 00:00 煮凝の舌に溶けゆく甘さかな
• 2003年12月05日 00:00 絵手紙の冬至南瓜のふっくらと
• 2003年12月04日 00:00 人妻は髪引き詰めて師走入り
• 2003年12月03日 00:00 七五三幼なに重き髪飾り
• 2003年12月02日 00:00 暖かき雨ともなりし師走入り
• 2003年12月01日 00:00 石を噛むあやうさありし師走かな
• 2003年11月30日 00:00 瀧音に響く紅葉となりにけり
• 2003年11月29日 00:00 書き終へし喪中の葉書寒の月
• 2003年11月28日 00:00 風花や頭巾かぶりの舞子かな　
• 2003年11月27日 00:00 職退いて風もさやかに太極拳　
• 2003年11月26日 00:00 寒月と照らし合ひけり双子湖
• 2003年11月25日 00:00 黒服は箪笥に仕舞い鰯雲
• 2003年11月24日 00:00 図書室の古き歳時記明治節
• 2003年11月22日 00:00 書き終へし喪中の葉書今朝の冬
• 2003年11月21日 00:00 かそけきも紅葉に囁きありにけり
• 2003年11月20日 00:00 思惟佛に迫る宵闇秋惜しむ
• 2003年11月19日 00:00 鰯雲思ふは遠きものばかり

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