Feburary 28 Saturday 2004 Fair 14℃

1000 Taijichen or Taikyokuken lesson at Saiwaicho community center. 1300 Asa Haiku meeting.
1630 Central sports club swimming pool.

いぬふぐり星のまたたく如くなり 高浜 虚子    

落ち椿また重なりて落ち椿   
草萌に降り続きける落ち椿
登高のズボンの裾に春の泥
万国旗ひるがへる日のうららかな
冬の星幾光年の光りかな
武甲山傾きむきありて春の蝶
亡き兄の思ひばかりの春の夢
バラックの屋根の穴より春の月
ふるさとの雪の便りに倦みにけり
愛は限りなきものかな冬苺
歳晩の陽はかたぶきて花八ツ手
朧月いま漂泊の総の国
着ぶくれて少し気取りの赤帽子
願ふれば吾を魅せたべ雪女
朝にまた夕べまたにも雪を掻く
オカリナの寒紅拭ふさりげなく
早桜新しき風起こりけり
小春日や湧き水溢る津和野かな
これよりは海岸通り紫木蓮
雛にも秘め事ありや明り消す
寡婦にして沈丁一輪食卓に
桜餅粉のこぼれし余寒かな
草青むやがて故郷を去るべしや
春耕や宣伝飛行機音こぼす
春の田に宣伝飛行機音こぼす
髪染めて春の句会に行くべしや
手鏡の顔のおぼろや花曇り

○ 「朝」いなげ俳句会の入選句
伝へける踏絵の子孫麦を踏む
入園の母のときめき草青む
幼なごの嘘はメルヘン桜草
♪(*^。^*)♪
Feburary 27 Friay 2004 Fair 11℃
1000 Floral museum. 1040Emoos house 1200 Osho chinese restaurant. 1300 Central sports club, swimming pool.

恋猫のかへる野の星沼の星  橋本多佳子

恋猫と共に鏡をのぞきけり 皆吉司

振り洗ふパセリみどりに寒明けぬ 岡本眸
春寒き一灯恃む坂住まひ
畳目の緊まりて青し木の芽寒
祈ぎごとや青蕾ひしと山椿
堰かれて白し恐らくは雪解川
川奔り清潔に春来つつあり
時雨孤りをつねの夜更かしに
春怒濤己れ問ひつめゐたりけり
通るとき窓に人影凍ゆるむ
義理欠いてひたすら春の風邪籠り
春寒し見えゐて遠き橋灯る
木の芽雨寝ねむと起ちて息ひとつ
遠野火や人に孤独といふ個室
春寒しまた重ねたる遅滞稿
夕東風や橋くぐり来る舟の音
遠き見て遠きを思ふ風光る
鳥ぐもり仕事の旅も馴れにけり
風光る崩れてはしる波の先


小正月餅をかうふなり夕まぐれ
白鳥の帰郷の心もだしがたく
白鳥の羽ばたき遙か帰郷の日
ふと逢ひし幼なご柚子を持ち走る
朝ぼらけ俳画教室春の雨
清潔にありたき心春の雨
夕東風やせせらぎにある春の唄
木の芽雨傘を差さずにポストまで
メルヘンの小人の背丈チューリップ
温室のアゼリアの香にやや眠し
張り絵なる雛に供へる桜餅

聖書―新共同訳

2004年2月27日 読書
ISBN:4820212125 単行本 共同訳聖書実行委員会 日本聖書協会

宗教の本と言えば嫌がる方が多いかも知れない。しかし永遠のベストセラーであり亦古典であると言う不思議な本である。
 西欧文化、アラブ文化、ユダヤ文化を理解するには、そのバックボーンとなっている聖書を読むことが必要であるとかも知れない。
 アラブ文化は旧約聖書のアブラハムを基礎として、マホメットは旧約聖書の影響を受けたと思われる。亦ユダヤ教は旧約聖書の宗教であると考えられる。
ISBN:4003330110 文庫 中村 元 岩波書店
最もブッダの言葉に近い書籍である。この本を読むとどのようにブッダが生きたか理解できる。ブッダは人は如何に生きるかということを身をもって教えている。
 今の日本の仏教がいかにブッダの教えと離れているか痛いほど分かる。一部の僧に葬式仏教を擁護する動きがあるのは悲しい。彼等は死人を食い物にしている禿げ鷹である。
すべての教えは原典に戻ることこそ必要である。今の日本仏教の護持している仏典、お経は全くブッダの教えとは関係の無いものである。
 今の檀家制度は江戸幕府が、戸籍制度として採用したもので、檀家に入っていない者を無籍人と弾圧したなごりである。それは年貢の取り立てとキリシタン弾圧に利用されたものである。明治以降は地方自治体に戸籍制度があるので、檀家制度は全く無用の存在である。いうなれば今では愚かなる世襲制度のお寺の集金のためのシステムである。
 また1950年ころから日本は農業国から工業国または知識産業国に変換し大きな人口移動、社会変動があったのに、旧来のいわゆる仏教界の僧とか呼ばれる人達は村、部落単位の檀家制度に寄りかかり天下太平の気持ちで手をこまねいて何もアクションを起こしていない。オウム事件もこのような心の空白を埋められない人達が起こした事件である。いわゆる仏教者は自ら反省すべきである。
♪(*^。^*)♪
Feburary 26 Thursday 2004 Fair 19℃
1000 Central sports club, swimming pool. 1300 Choshimaru sushi restaurant. 1330 Jusco Marinpia.

兵器持つ部隊送りて人道と誰も思はず違憲の決定
吾が友は自称なれども小説家不思議なれども平和な国か

若菜摘む吾が衣手に春の雪 
君がため春の野に出でて若菜つむわが衣手に雪はふりつつ 光孝天皇 古今集  百人一首

あつかましくも上の歌の本歌取りさせていただきました。

君のため春の日傘をえらみけり
みどりごのうぶ毛の頬に春の風
吾が魂が蝶ともなりし夢に覚め
せせらぎの音も長閑かに水ぬるむ
♪(*^。^*)♪
Feburary 25 Wednesday 2004 Fair 17℃
0900 Chiba nishi tax offce.1200 Akihaabara eletric town, Bougt a IC voice rcorder at Sato musen.1930 IBBC,

春耕の土の湿りや畦の青
無事終へし確定申告あと疲れ
出し終へし確定申告あと疲れ
出し終へし確定申告あとの医者
切支丹今生き伸びて踏み絵無し
切支丹なほ生き伸びて踏絵無し
切支丹今生き伸びて古踏絵
切支丹なほ生き伸びて古踏絵
うららかな雲のあたりに鳶の笛
秋刀魚には柚子たっぷりと絞りけり
星仰ぎ大雪像を彫刻す
みちのくの雪解け晴や磨崖仏
たんねんに水撒き終はる大どんど
うららかや眠りさうなる磨崖仏
幾度か踏絵迫られ職を去る

2月24日千葉の幸町公民館の花壇で美女なでしこの花を見ました。
 なでしこは歳時記では秋の季語となっていますが曾良は4月に詠んでいます。

かさねとは八重撫子の名なるべし 曾良 奥の細道 

撫子や今朝見し佳人やや憂ひ  麦秋

今日確定申告の為税務署に行き無事終わりほっとしています。

あをあをと空を残して蝶別れ    大野林火

千代紙の蝶の舞ひける夢にあり   麦秋
♪(*^。^*)♪
Feburary 23 Monday 2004 Fair Cloudy 15℃
1000 Ocarina lesson at Saiwaicho community center. 1400 Central sports club, swimming pool.

若草を滑るやうなる太極拳 
をのこにも楽しかるべし雛まつり
折紙の雛に衣ずれありにけり
折紙の雛にあもあるや絹の音
麦踏みを終へて防人旅立てり
マッターホルン夢より覚めて朝あかね
マッターホルン眠りより覚め朝あかね
ぬるみける水に囁きありにけり
ぬるみける水の奏でる歌ありぬ
滑らかな鯉の泳ぎや水ぬるむ
水墨の筆の和みや水ぬるむ
墨さばく筆の和みや水ぬるむ

太極拳 全

2004年2月22日 読書
ISBN:4885746299 単行本(ソフトカバー) 地曳 秀峰 東京書店
 太極拳は禅であり、哲学である。
中国の柔拳を集成された王樹金 老師が創成された正宗太極拳に付いて解説されています。日本では楊家の太極拳が主流ですが、最近では正宗太極拳を学んでいる方も多くなっています。太極拳は動禅とも言われ精神の安定にも効果があります。また気功についても解説されています。
 最近では男性より女性の方が多く太極拳を学んでおられます。太極拳を学ぶと常に安定した重心移動ができ、歩行の場合もつまずきません。だから多くの年輩の方も学んでおられます。でもすぐには効果はでません。少なくとも3年以上練習されることが望ましいと思います。
「がんばる」と言う言葉が好きな日本人が多いですが、この言葉は1900年以前には日本では使われていなかったようです。つまり戦争用語だそうです。
本当はリラックスすることにより最大の智恵、エネルギーが出るのではないでしょうか。私はもうがんばりません。
 力を抜く、柔らかくが太極拳のモットーです。
♪(*^。^*)♪
Feburary 22 Sunday 2004 Fair Cloudy Rain 18℃
1000 Hippo meeting at Saiwaicho 1chome club house. 1200 IBBC,oreached Rr. Shimiu from Iruma church. 1540 Pat second hand book store. 100Yen shop, vegetble shop.Central sports club, swimming pool.

福田恵子さん作品   読売新聞未来賞作品12句
生え初めす歯に触れる匙梅雨明けぬ
吾子の歯の揃ひてうれし冬日和
秋の空吾子の喃語に応へけり
幼子の初の潮浴びゆえと泣き
春の野や歩み始めし吾子の靴
熱帯夜あと何回の夜泣きかな
育児書に答へなど無し秋の空
千両や吾子一歳の誕生日
乳張りて迎へに急ぐ冬茜
紫陽花やぐずる子減りぬ保育園
歯鶏頭吾子の高さに炎ゆるかな
桐の花指差す吾子のたのもしさ

ふつうがえらい。 がんばりません。 佐野洋子さんの言葉

以下麦秋作品
如月や口紅薄く笛に付き
口紅を薄くも差して寒泳ぎ
草萌に少し湿りの試歩なりし
草萌を滑るやうなる太極拳
未熟の子今朝おしゃべりで雛飾る
未熟の子今はおしゃべり雛の歌
白木槿まで嬰り児を差し挙げぬ
亡き姉のうら若きかな春の夢
亡き姉の訪れありし春の夢
♪(*^。^*)♪
Feburary 21Saturday 2004 Fair 17℃
1000 Taikyokuken or Taijichen lesson at Saiwaicho community center. Volunteer at Sencity tower 12F Chiba city International Society. Hippo activity at Palulu near JR Chiba station.

ぬるみける垂水の粒の光るかな
ぬるみける垂水の粒の滑らかに
春水にきらめく鯉の尾鰭かな
春水を揺らせし鯉の尾鰭かな
春水を分けゆく鯉の滑らかに
せせらぎを走る水さへぬるみけり
錦鯉跳ねる水さへぬるみ初む
春鯖の若き瞳の青さかな
無人なる駅に菜の花ざかりかな
鍋ものの湯気におぼろの君なりし
春の風聞いている犬の耳
春宵や病院食の味薄し
星空に兄を残して春明ける
幼なごの嘘はメルヘンチューリップ
幼なごの嘘はメルヘン桜草
幼なごの嘘はメルヘン初燕
菜の花や一人し発つは奥への旅
逝く春を惜しみて開く金塊集
逝く春を惜しみて開く山家集
逝く春を惜しみて閉ずる金塊集
逝く春を惜しみて閉ずる山家集
折紙の小さき鶴や実朝忌
千代紙の小さき鶴や実朝忌
松ぼくり描く心や水ぬるむ
水彩画描く心や水ぬるむ
遠富士を描く心や水ぬるむ
風景画描く心や水ぬるむ
錦鯉描く心や水ぬるむ
春眠や深き夢には獏の居し
兵役に行かずに逝きて春の星
如月の夢の深さや近き古稀
何時にても君の幼き春の夢
恋猫の逢ひびき心おさまらず
髪形は春の装ほひ君のため 


 
Feburary 20 Friay 2004 Fair 15℃
1000 Volunteer workshop at WBG Makuhari. 1230 Mihamaen the Japnese style park near Kaihin Makuhari station. 1330 Tajima super market.
1500 Central sports club, swimming pool.

春は曙。やうやくしろくなり行く山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。 枕草子 清少納言

万歳の三河の国へ帰省かな   富安風生
恋猫と共に鏡をのぞきけり    皆吉司

花菜和へ辛子が鼻に抜けにけり
木の芽和へ夕餉の席に遠電話
太極拳一差し舞ひて桜餅
桜餅少し塩気の葉も佳けれ 
(麦秋は葉もいただきます。)
絵手紙の先生配る桜餅
春おぼろ岸に午睡の鳰あまた
東風吹けば梅の便りのしばしばに 
チョコ食べて胸のときめくヴァレンタイン
やはりまた芭蕉に戻るあやめ草
ストックの一束抱き友の許
暁の鵙の高音に驚きぬ  
(鵙、百舌は冬の季語だそうです。だけどもう春だから朝の春の雲浮かんでいます。)
Feburary 19 thurthday 2004 Far 12℃
1000 central sports swimming pool

あさかげに出でゆく人にいひしかばいっていらっしゃいはかなしき言葉    森岡貞香

かいつむり岸に午睡のけだるさよ
かいつむり昼餉の後のけだるさよ
消防車走るも春のけだるさよ
立春の朝のけだるき嚔かな
春立つや岸にけだるきかいつむり
東風吹けば日だまりの岸かいつぶり
うららかや雲に土笛わらべ唄
日だまりに風の子遊ぶ早桜
東風吹けば如来の笑みや金色堂
東風吹けば石山寺に式部居し
吹雪きける万葉線の立ち止まり
吹雪きける万葉線の行き止まり
吹雪きける万葉線の遅れがち
猪鍋の食べ頃になり雪もよひ
雪落ちて添水の竹の響きけり
恋文のいぶけき言葉戻り寒
日だまりに妖精の舞ふ早桜
寒苺受け重きかなたなごころ
♪(*^。^*)♪
Feburary 18 Wednesday 2004 Fair 12℃
1000 central sports swimming pool, Mr. Kondos breast stroke swimming lesson.1930IBBC. 2130Shokusian super market.

小欲知足  うーん道徳的だなあ。
だけど考えさせられるが大い。

妙齢の息しずかにて春の昼   山口誓子
眼つむれば若き我あり春の宵  高浜虚子

句集「西の峰」 の北嶋美都里さん の俳句10句です。

雪しまく城崎駅に小ざぶとん
谷川に散りて桜は渦になる
子が触れて親もふれゆく雪柳
ゆっくりと猫が手を出すしやぼん玉
夕立の過ぎ行くまでは広隆寺
二ン月や川渡りくる狐雨
煙すぐ風の形なり雲の峰
流れゆく泡の影に蜷動く
かまぶろの筵に汗の形かな
貝殻にシャボンの置きけり山笑ふ

溢るほど夢を抱きて上京す   麦秋
春おぼろ雲に紛れし落下傘
川岸ににほの午睡の日和かな
えんぶりの余りの大き烏帽子かな
えんぶりの跳ねれば烏帽子の揺れ大き
白鳥と鴨の分け住む山の湖
うららかや畳に映る蝶の影
ヴァレンタイン灯り溢れし駅広場
菜の花の朝と言へども戻り寒
えんぶりの烏帽子の羽の揺れ大き
万華鏡その奥にある春の雲 
(ある国にシュピーゲルと言う雑誌か、新聞ありました。鏡と言う意味だそうです。また別の国にプラウダと言う新聞がありました。真実と言う意味だそうです。いつも政策宣伝ばかりしていて、ほとんど真実の無い新聞でした。今その国の名前は変わっています。)
♪(*^。^*)♪
Feburary 17 Tuesday 2004 Fair 8 ℃
1000 Central sports club swimming pool.

紅白に空を分かちて梅ひらく 高橋悦男
若布なびく海女の全身すりガラス 松田進
山の名を聞いて忘れる春の雲     大串章
忘れ湖いくたび春の雲通る      大嶽青児
蔵王より春雲なだれ茂吉の書     加藤知世子

化粧する鏡に映る花菜かな
春うららキリンは雲を反芻す
春の雲ひねもす食べているキリン
うららかな空に真白き蒲団干す

毛馬堤歩むに佳けれ春の宵
蕪村のこれぞ天才の証という傑作「春風馬堤曲」の馬堤とは淀川の毛馬のあたりの堤であります。麦秋は少年の頃夢に溢れてこの毛馬の堤を歩きました。きっと蕪村さんも同じように沢山の夢を持って毛馬の堤を歩いたかな。

菜の花のちりこぼれたる堤かな  滝井孝作

この句は蕪村の「春風馬堤曲」意識しているように思いますいかがでしょうか。

 各地から梅便りのこのごろですが何と驚き。
千葉市稲毛海岸駅前にもう河津桜咲きました。遠目には紅梅とも思いましたが、近く寄ると何と立派な桜です。
静岡の河津地方から移植したと聞いています。

遠目には紅梅と見し早桜   麦秋
駅頭はけぶるやうなる早桜
Feburary 16 Monday 2004 Fair 11℃
0930 Postoffice, Tokyo-Mitstubishi bank, Cchiba bank. 1400 Central sports club, swimming pool.

春怒濤己れ問ひつめゐたりけり 岡本眸

春来くれば雪の下草下にのみ萌え出づる恋を知る人ぞなき  新勅撰集 恋

境内の日溜まりありし蕗のたう
春眠の二度寝の床の温さかな
春眠のうたた楽しき二度寝かな
萌え草の香りのなかの朝のパン
萌え草の香りのなかの珈琲店
春月に向かひオカリナ童唄
春朧いくさの憂ひ胸にまた
春暁の月を掠めし飛行灯
貝雛や未熟児いまは話し好き
幼な児に貰ふヴァレンタインチョコ重し
如月や反乱兵の亦逝けり
菜の花や毛馬の堤の朝歩み 
(毛馬の堤は淀川の堤です。淀川の流は蕪村の頃と変わりましたが、毛馬は今の守口から大阪市旭区の淀川堤らしい。蕪村と麦秋は同郷です。)

2月11日は建国記念日、昔紀元節、1936年2.26事件発生、その後、政府は陸軍の恫喝に負け、満州事変、支那事変、太平洋戦争と日本は地獄に入って行きます。麦秋は1936年生まれです。多くの肉親が戦争で亡くなりその遺骨さへ帰りませんでした。
Feburary 15 Sunday 2004 Fair 10℃
0900 IBBC. 1600 Central sports club, swimming pool.

生涯に戦いくつや若布汁 岡本眸

鎌倉に寒の戻りや実朝忌
青き踏むことの嬉しき試歩の朝
風邪なれば眺めるにみの饅頭で
啓蟄や痩せたき願ひ切なりし
亦もまた哀しき戦戻り寒
亦もまた戦始まり戻り寒
頬に落つはだれ雪さへ温み初む
頬に落つ雨さへ温み初めにけり
頬に落つ風花さへも温み初む
雀にも春はあけぼの朝ぼらけ
烏鳴も春はあけぼの朝ぼらけ
描くより早くも崩る紅椿 
(美人薄命とか申しますが、描くよりパラパラと崩れました。 )
♪(*^。^*)♪
Feburary 14 Saturday 2004 Fair 12℃
1000 Taijichen lesson at Saiwaicho community center. 1300 Central sports club, swimming pool. 1500 Hippo activity at Palulu near JR Chiba station.

公魚(わかさぎ)を釣る青空へこませて    早乙女未知

北国の雪の便りの国訛り
かたくにに守る訛りや雪帽子
入園の母の支度の長かりや
入園の母の化粧の長かりや
入園の母の化粧は丹念に
入園の母の化粧は細やかに
ふわふわと春の雲食ふ麒麟かな
坂多き仙台の丘蕗のたう
蝉丸のかるた一枚春兆す
葬りには全てを許し春の雪
春蝶のふはり散歩の大通り
美しき嘘なら許せ雪眼鏡
ブロンズの見返り美人春の蝶
水ぬるむこのところやや憂ひ
立春や戦の写真見し憂ひ
大寒の酒蔵放つ麹の香
女帽椅子に忘れて春はそこ
膚寒き稽古の一矢まつ白に
今もなほ藁屋に雪の丹波かな
大嚔して忘れ事思ひ出す
鉢植えの菫に声かけている朝
酒店の灯り届きし雪だるま
うるはしき爪の力や蜜柑剥く
国訛り直す気がなくはだれ雪
沈丁の勤めの径も今は無く
沈丁花実朝いつも憂ひ顔
鎌倉に風花ありて実朝忌 
鎌倉に戻りの寒や実朝忌
Feburary 13 Friday 2004 Fair Cloudy 12℃
1000 Ichibansen super market. 1030 Central sports club swimming pool.

早春の鎌倉山の椿かな     高浜虚子

しみじみと姉亡きことを春炬燵 岡本眸

子の受験言ふのみの友ゐてかなし  及川貞

風強き朝はくつきり雪の富士
風強き朝は鮮やか雪の富士
歩道橋駈ける乙女に雪の富士
一の矢の見事に決まり寒稽古
バタフライ見事に決まり寒水泳
雪吊りの縄は力を持て余し
立春のただそれだけにひと安堵
雪原に野兎の糞点々と
雪原に野兎の糞真黒に
校庭に校長も居て落葉焚き
校庭に校長も居て藷を焼く
野兎と遂には会わぬ雪の原
花菜和へ少し辛子に涙して
涙すは辛子にあらず花菜和へ
たばしける霰の後に富士見えて

蕪村は麦秋と同郷です。

菜の花や月は東に日は西に 蕪村

時隔て同じ菜の花月は西  麦秋
Faburary 12 Thursday 2004 Fair 11℃
1400 Central sports club swimming pool, Miss Kan’s butterfly stroke swimming lesson.

すがりたき神はいずこに在はしますイラクの子等を助け給へ

アメリカの要望により自衛隊を派遣するのはアメリカの政策に賛成することになる。これは決して国際協力ではない。ブッシュは次期大統領選のためにイラクに軍隊を送っただけである。ベトナム、アフガンの失敗を思うべし。

川奔り清潔に春来るつつあり 岡本眸

春の風邪夢の中より貰ひけり     本橋美和    

黒猫の通り抜け来し椿垣
ふらこらの揚がり下がりも春うらら 
白梅や大大吉の神籤得て
春の雲ひねもす食べている麒麟
涙して建国の日の花菜和へ
辛子にも建国の日の涙かな
辛子にも涙ありけり花菜あへ
癌を病む友より賜ふ蜜柑かな
佐渡人の土産と持ちぬ今年米
軽鴨の雛の遊べる大手町
義仲忌の寒の戻りの湖北かな
(素朴な義仲が好きです)
百合かもめ恋数多あり業平記
都鳥恋の数多や在五の記
業平は何時も恋して百合かもめ
百合かもめいつも恋せし在五かな
(業平のことを在五とも呼びます。伊勢物語面白い。百合かもめは都鳥とも言います。)
Feburary 11 Wednesday 2004 Cloudy 10℃
1000 Central sports club swimming pool, Mr.Kondo’s breast style stroke swimming lesson. 1930 IBBC.

風立ちて薄氷に水乗りはじむ    岡本眸

天罰のいや天啓の春の風邪     鷹羽狩行

金色の封蝋バレンタインの日 水田光夫

ジェット機の翼の点灯バレンタイン
模様無き白磁の皿や告知祭
旅客機の翼の点灯バレンタイン
白梅に薄き雪あり義仲忌
オルガンに薄き朝日や聖母祭
鎌倉に寒の戻りや実朝忌
春雪のやうやく止みて聖母祭
未熟児の今健やかに雛飾る  

麦たんの孫娘ももちゃんは未熟児でした。今は元気で「皆に早く会いたかったから早く生まれたよ」なんて言っています。

倭建命白鳥となり去りにけり   麦秋

古事記によると倭建命は白鳥となり去り逝きました。建国記念日とは麦秋にとり不思議な哀しい日であります。神話を歴史と信じ神州不滅などと思い、多くの人たち老人、子供までが戦争で死にました。むしろ童話の日とか神話の日とか言う名前が良いと思う。
神武天皇と言う架空の人が建国したことになっています。天皇とは聖徳太子が発明した言葉で古事記では神武のことを「かむやまといわれひこ」と申しております。

数多逝き紀元節ととは哀しけり  麦秋

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