虹二重神も恋愛したまへり
2003年4月25日プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ 石田波郷
虹二重神も恋愛したまへり 津田清子
日輪とわれの間の春田かな 阿部みどり女
明日は月例句会です。楽しいな。どんな俳句がでるかな。
母の日の
花束いだき
背で押せば
扉は少し
きしみて開く
きまぐれな
風なら良けれ
散りにける
花を思へば
なほも哀しき
一枚の
襖を閉める
風あれば
たちまち散りぬ
黄のチューリップ
月光の
蝶の如くに
舞ひ降りぬ
すずしろの花
いま散りぬるを
(すずしろ=大根)
兼題の目借り時とは驚きぬ
藤揺れて薄きむらさき濃むらさき
藤便り段々近くなりにけり
藤揺れて砂の城また壊れ
藤揺れて幾たび作る砂の城
人生を映画に重ね百合の花
少年は映画に焦がれ星月夜
鯔飛びし川の上げ潮風香る
本二冊寄付せし朝の風香る
遠足や吾妹の好きな卵焼き
遠足の丘に埴輪の夫婦立つ
海の風光りて沖に白き船
風光る朝はふらこら良く揺れて
灯を消せばかすかにも散る八重桜
葛餅の蜜たんまりと藤の店
蒲公英の風に吹かれて太極拳
新茶飲み吾が血緑になりぬかな
豆の花いま海風のなかにあり
葉桜に風あまりにも強すぎる
笹添え木離れ吹かるる豆の花
春月やその子翠に爪染める
鈴蘭や少し黛濃く差しぬ
藤散ればまたも壊せし砂の城
藤曇り幾つ作りし砂の城
紺作務衣遙かにも見し藤の房
虹二重神も恋愛したまへり 津田清子
日輪とわれの間の春田かな 阿部みどり女
明日は月例句会です。楽しいな。どんな俳句がでるかな。
母の日の
花束いだき
背で押せば
扉は少し
きしみて開く
きまぐれな
風なら良けれ
散りにける
花を思へば
なほも哀しき
一枚の
襖を閉める
風あれば
たちまち散りぬ
黄のチューリップ
月光の
蝶の如くに
舞ひ降りぬ
すずしろの花
いま散りぬるを
(すずしろ=大根)
兼題の目借り時とは驚きぬ
藤揺れて薄きむらさき濃むらさき
藤便り段々近くなりにけり
藤揺れて砂の城また壊れ
藤揺れて幾たび作る砂の城
人生を映画に重ね百合の花
少年は映画に焦がれ星月夜
鯔飛びし川の上げ潮風香る
本二冊寄付せし朝の風香る
遠足や吾妹の好きな卵焼き
遠足の丘に埴輪の夫婦立つ
海の風光りて沖に白き船
風光る朝はふらこら良く揺れて
灯を消せばかすかにも散る八重桜
葛餅の蜜たんまりと藤の店
蒲公英の風に吹かれて太極拳
新茶飲み吾が血緑になりぬかな
豆の花いま海風のなかにあり
葉桜に風あまりにも強すぎる
笹添え木離れ吹かるる豆の花
春月やその子翠に爪染める
鈴蘭や少し黛濃く差しぬ
藤散ればまたも壊せし砂の城
藤曇り幾つ作りし砂の城
紺作務衣遙かにも見し藤の房
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葛餅の店に問ひける藤便り
2003年4月24日さえずりの中に逢ひたき君のあり
白鳥の帰るを見むと眼鏡拭く
キーを打つ淡きマニュキュア聖五月
蒲公英の駅に去り行く友送る
蒲公英の駅で別れし卒業生
街商の歩道に置きしち萵苣三つ
春眠の夢に溶けゆくものありて
電話する淡きマニュキュア青葉風
葛餅を食べたし藤の花見たし
花大根散りゆくままに春北斗
作務衣まだ乾かぬ夕べ花辛夷
妖しくも深夜に開きし芥子ひとつ
妻優し筍飯を炊きをれば
手品師の芥子を生みだす夢を見し
春惜しむオカリナひとつポケットに
春惜しむ新書一冊ポケットに
紫陽花や師に送るべし絵の手紙
春眠を楽しむ無為も大切に
作りし句あまた捨てたり紫木蓮
戒名はいらぬと思ひ菫の野
碧の夜歩道に置きてレタス売る
復活祭母手作りのチョコレート
青東風やうやく司書に良き話
豆の花故郷恋し母恋し
母を看しこころの傷み花疲れ
蒲公英の小さき幸や復活祭
菜の花や三歳なれど襁褓好き
パンジーの一鉢置きし留守交番
葛餅の店に問ひける藤便り
吾が妹(いも)は葛餅好きで藤が好き
藤眺め葛餅食べる良き日和
駅に聞くみちのく言葉桜桃忌
花曇り卵買ふため列作り
大鴉落花に紛れ飛びにけり
豆の花入り江に汐の香りして
惜春の旅の鞄に季寄せ入れ
糸柳汐の香りに川に来し
春日傘差せど日焼けの佳き鼻梁
白鳥の帰るを見むと眼鏡拭く
キーを打つ淡きマニュキュア聖五月
蒲公英の駅に去り行く友送る
蒲公英の駅で別れし卒業生
街商の歩道に置きしち萵苣三つ
春眠の夢に溶けゆくものありて
電話する淡きマニュキュア青葉風
葛餅を食べたし藤の花見たし
花大根散りゆくままに春北斗
作務衣まだ乾かぬ夕べ花辛夷
妖しくも深夜に開きし芥子ひとつ
妻優し筍飯を炊きをれば
手品師の芥子を生みだす夢を見し
春惜しむオカリナひとつポケットに
春惜しむ新書一冊ポケットに
紫陽花や師に送るべし絵の手紙
春眠を楽しむ無為も大切に
作りし句あまた捨てたり紫木蓮
戒名はいらぬと思ひ菫の野
碧の夜歩道に置きてレタス売る
復活祭母手作りのチョコレート
青東風やうやく司書に良き話
豆の花故郷恋し母恋し
母を看しこころの傷み花疲れ
蒲公英の小さき幸や復活祭
菜の花や三歳なれど襁褓好き
パンジーの一鉢置きし留守交番
葛餅の店に問ひける藤便り
吾が妹(いも)は葛餅好きで藤が好き
藤眺め葛餅食べる良き日和
駅に聞くみちのく言葉桜桃忌
花曇り卵買ふため列作り
大鴉落花に紛れ飛びにけり
豆の花入り江に汐の香りして
惜春の旅の鞄に季寄せ入れ
糸柳汐の香りに川に来し
春日傘差せど日焼けの佳き鼻梁
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春愁や涙で癒す目の傷み
2003年4月23日眠りたぬ
目にうつりしは
そは誰か
青葉きらめく
君のおもかげ
くちづけを
すれば女神の
よみがへり
萌草を踏みて
ともにぞ舞はむ
すねたるは
君の言の葉
足らぬため
指触れあへば
麗かな朝
花あんず
君の前髪
目に掛かる
そっとあげても
みたきと思ふ
波のうた
響く南の
島なれば
椰子の実ひとつ
渚に拾ふ
瀬を早み川波躍る蕗の薹
蕗の薹採れば黒土かがやけり
若葉風はたちの夢は今もなほ
蒲公英のほつりほつりと復活祭
雨三夜机の芥子の開きけり
春の夢覚めても介護疲れかな
筍ごはん炊きをる妻のやさしくて
筍を茹でて心の柔らかに
濯ぎもの数多干せば食卓芥子の花
八重桜望む窓辺に衣干す
国見山村々統すべて笑ひけり
就職の決まり青年夏背広
少年の萌草に寝てゲーテ読み
赴任せし北のみやこのリラ祭り
北上の川浪響く蕗の薹
みちのくの闇深ければ大銀河
鳥の声聞こへる度に落ち椿
花飾るしぐさでレタス盛りにけり
星屑のほつほつ降れる花大根
屯田の部落雪解の水響き
ひともとの木に紅白の桜花
藤便りようやく聞こへ昨日今日
春愁や涙で癒す目の傷み
目にうつりしは
そは誰か
青葉きらめく
君のおもかげ
くちづけを
すれば女神の
よみがへり
萌草を踏みて
ともにぞ舞はむ
すねたるは
君の言の葉
足らぬため
指触れあへば
麗かな朝
花あんず
君の前髪
目に掛かる
そっとあげても
みたきと思ふ
波のうた
響く南の
島なれば
椰子の実ひとつ
渚に拾ふ
瀬を早み川波躍る蕗の薹
蕗の薹採れば黒土かがやけり
若葉風はたちの夢は今もなほ
蒲公英のほつりほつりと復活祭
雨三夜机の芥子の開きけり
春の夢覚めても介護疲れかな
筍ごはん炊きをる妻のやさしくて
筍を茹でて心の柔らかに
濯ぎもの数多干せば食卓芥子の花
八重桜望む窓辺に衣干す
国見山村々統すべて笑ひけり
就職の決まり青年夏背広
少年の萌草に寝てゲーテ読み
赴任せし北のみやこのリラ祭り
北上の川浪響く蕗の薹
みちのくの闇深ければ大銀河
鳥の声聞こへる度に落ち椿
花飾るしぐさでレタス盛りにけり
星屑のほつほつ降れる花大根
屯田の部落雪解の水響き
ひともとの木に紅白の桜花
藤便りようやく聞こへ昨日今日
春愁や涙で癒す目の傷み
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渚に拾ふ桜貝
2003年4月22日白南風(しろはえ)や
渚に拾ふ
桜貝
海の煌めき
君に届けむ
月光の
光の雫
はらはらと
蝶のごとくに
芥子に降りけり
あやかにも薄もも色の薔薇を選る
だだ一矢春の恋句を放ちけり
真砂女逝くしがらみを捨て恋に生き
初恋は遙けき想ひレタス噛む
すかんぽを噛みつつ歩む長堤
高塀をすらりと歩む恋の猫
草笛を遙かな友に奏でけり
耳朶熱く想ひを告げる落花の夜
恋猫の声のみ聞こへ春銀河
投函の絵手紙軽し花吹雪
片思ひ遂に告げずに卒業す
つばくらめ歩行器の子の一周り
この子まだ襁褓取れずに合歓ねむる
あえかなるこの紅薔薇は君のため
薔薇採りて小指に刺さる棘ひとつ
その恋は人を傷つけ薔薇の刺
花曇蚕のごとくサラダ食む
木の芽雨吾妹言ふこと皆然り
図書司書の一人暮らしや桃の花
一粒の雨が少女の頬伝ひやがて涙と溶け合ひて落つ
山かひの藤に誘われ朝歩き
恋ひたれば森羅万象春の雷
神を恋ひ人を恋ふべし木の芽風
紫陽花の芽の膨らみて恙なき
車椅子降り踏青の第一歩
牛の仔の歩み初めたり花吹雪
水芭蕉自分を捜すため歩く
引く鳥を追ひて埴輪の丘歩む
春日傘差してえくぼの頬隠す
翠なる新茶のことを夕日記
絵手紙に止どめむとする芥子の紅
遠富士や歩道に芥子の数多咲き
合歓の花乳首の求めて泣く子かな
レタス食み数多の詩を紡ぎたし
図書司書に縁談ひとつ桃の花
図書司書に縁談ひとつ豆の花
職退きてより軽き靴啄木忌
春菊を茹でて全き蒼き宵
青麦や故郷の川ひとつ消へ
草萌の風ふところに太極拳
春の田にさざ波光り合歓の花
渚に拾ふ
桜貝
海の煌めき
君に届けむ
月光の
光の雫
はらはらと
蝶のごとくに
芥子に降りけり
あやかにも薄もも色の薔薇を選る
だだ一矢春の恋句を放ちけり
真砂女逝くしがらみを捨て恋に生き
初恋は遙けき想ひレタス噛む
すかんぽを噛みつつ歩む長堤
高塀をすらりと歩む恋の猫
草笛を遙かな友に奏でけり
耳朶熱く想ひを告げる落花の夜
恋猫の声のみ聞こへ春銀河
投函の絵手紙軽し花吹雪
片思ひ遂に告げずに卒業す
つばくらめ歩行器の子の一周り
この子まだ襁褓取れずに合歓ねむる
あえかなるこの紅薔薇は君のため
薔薇採りて小指に刺さる棘ひとつ
その恋は人を傷つけ薔薇の刺
花曇蚕のごとくサラダ食む
木の芽雨吾妹言ふこと皆然り
図書司書の一人暮らしや桃の花
一粒の雨が少女の頬伝ひやがて涙と溶け合ひて落つ
山かひの藤に誘われ朝歩き
恋ひたれば森羅万象春の雷
神を恋ひ人を恋ふべし木の芽風
紫陽花の芽の膨らみて恙なき
車椅子降り踏青の第一歩
牛の仔の歩み初めたり花吹雪
水芭蕉自分を捜すため歩く
引く鳥を追ひて埴輪の丘歩む
春日傘差してえくぼの頬隠す
翠なる新茶のことを夕日記
絵手紙に止どめむとする芥子の紅
遠富士や歩道に芥子の数多咲き
合歓の花乳首の求めて泣く子かな
レタス食み数多の詩を紡ぎたし
図書司書に縁談ひとつ桃の花
図書司書に縁談ひとつ豆の花
職退きてより軽き靴啄木忌
春菊を茹でて全き蒼き宵
青麦や故郷の川ひとつ消へ
草萌の風ふところに太極拳
春の田にさざ波光り合歓の花
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はつ夏のリラの香りぞまさに漂ふ
2003年4月21日由良さんのHOME PAGE 連句欄に投稿した詩「吟遊詩人 麦秋 ときお」作を少し訂正したものを掲載します。由良さんよろしく。4行詩ですが短歌のリズムで詠みました。またイメージを膨らますため季語を入れるように努めました。ご批評賜りたくお願いします。
はつ夏の
夢は芳ばし
君あれば
リラの香りの
まさに漂よふ
想うべし
水辺に咲きし
水芭蕉
胸にはいつも
夏の思い出(江間章子作詞 中田喜直作曲)
掬ひける
水に映りし
雲一朶
夢の如くに
消ゆる哀しさ
いとほしき
その名を知るは
雅号のみ
なれど呼ぶとき
こころ清やか
燃え尽きて
死なむ恋こそ
まことなれ
君の愛にて
またよみがえり
口付ける I finded your lips are bitter
唇苦し When I kissed you
何ゆへに But can not ask Why ?
聞くを怖れて Because my heart is breaking
ひとり悲しも With spring melancoly
あまたある
しがらみ掟
捨て去りて
恋に生きたる
鈴木真砂女はも
初恋の思ひ My first love that
告げずに Can not confessed
卒業す Graduated from highschool wirh her
この片想ひ Memory of unreturned love
いつもときめき I love her forever
初恋の乙女
そのとき
お下げ髪
いまは如何なる
髪にありしか
かなしさは
わかばのひかり
くさひかり
きみのかみすく
かぜともなりぬ
微笑みの
頬にもあまた
涙あり
青春まさに
愁ひ含みて
歌姫よ
君はミューズか
ヴィーナスか
薔薇咲く苑の
天使かとぞ思ふ
思い思いに
紡ぎ出す
言の葉あまた
青葉吹く風
はつ夏の
夢は芳ばし
君あれば
リラの香りの
まさに漂よふ
想うべし
水辺に咲きし
水芭蕉
胸にはいつも
夏の思い出(江間章子作詞 中田喜直作曲)
掬ひける
水に映りし
雲一朶
夢の如くに
消ゆる哀しさ
いとほしき
その名を知るは
雅号のみ
なれど呼ぶとき
こころ清やか
燃え尽きて
死なむ恋こそ
まことなれ
君の愛にて
またよみがえり
口付ける I finded your lips are bitter
唇苦し When I kissed you
何ゆへに But can not ask Why ?
聞くを怖れて Because my heart is breaking
ひとり悲しも With spring melancoly
あまたある
しがらみ掟
捨て去りて
恋に生きたる
鈴木真砂女はも
初恋の思ひ My first love that
告げずに Can not confessed
卒業す Graduated from highschool wirh her
この片想ひ Memory of unreturned love
いつもときめき I love her forever
初恋の乙女
そのとき
お下げ髪
いまは如何なる
髪にありしか
かなしさは
わかばのひかり
くさひかり
きみのかみすく
かぜともなりぬ
微笑みの
頬にもあまた
涙あり
青春まさに
愁ひ含みて
歌姫よ
君はミューズか
ヴィーナスか
薔薇咲く苑の
天使かとぞ思ふ
思い思いに
紡ぎ出す
言の葉あまた
青葉吹く風
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レタス
2003年4月20日さくさくとレタスを食みて聖五月
花吹雪く夕べその人見失ふ
挨拶を交わす歩道に罌粟の花
芥子畑の彼方の友に会釈せし
芥子の花抱きて詩集買ひにけり
森羅万象恋ひたれば春の雷
恋の詩詠みつ鰆を焼にけり
芽柳の川辺歩めば夢心持ち
ジョギングの少女の髪に松の花
豆の花袖振る君を遠ちに見し
神を恋ひ人を恋ふべし木の芽風
チューリップ赤白黄いろ紫も
待つ人に遂には逢へず花吹雪
待つ人に遂には逢へず木の芽風
車椅子包み余せし花吹雪
藤の房揺るるあまたの風揺れて
藤の房揺るるあまたの風騒ぎ
介護せし少しの疲れ桜草
都鳥業平いまも恋をして
一粒の雨が少女の頬伝ひやがて涙と溶け合ひて落つ
花吹雪く夕べその人見失ふ
挨拶を交わす歩道に罌粟の花
芥子畑の彼方の友に会釈せし
芥子の花抱きて詩集買ひにけり
森羅万象恋ひたれば春の雷
恋の詩詠みつ鰆を焼にけり
芽柳の川辺歩めば夢心持ち
ジョギングの少女の髪に松の花
豆の花袖振る君を遠ちに見し
神を恋ひ人を恋ふべし木の芽風
チューリップ赤白黄いろ紫も
待つ人に遂には逢へず花吹雪
待つ人に遂には逢へず木の芽風
車椅子包み余せし花吹雪
藤の房揺るるあまたの風揺れて
藤の房揺るるあまたの風騒ぎ
介護せし少しの疲れ桜草
都鳥業平いまも恋をして
一粒の雨が少女の頬伝ひやがて涙と溶け合ひて落つ
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種袋振れば楽しき春の歌
2003年4月19日春の野にすみれ摘みにと来し我ぞ野をなつかしみ一夜寝にける 山部赤人 万葉集 8.1424
願はくば菫の苑に睡りたしたとへこのまま目覚めざれども 麦秋
連翹の黄を麗しと試歩の声
葉桜の空を眩しと濯ぎけり
春蝶の空にタオルをあまた干す
タオル干す空に目映き春の蝶
鳥あまた遊ばせ山の笑ひけり
緑なす松より金の花粉吹き
白詰草あまた繋ぎしネックレス
飢えし子の探す四つ葉のクローヴァー
早蕨を採る話声こだまして
チュ−リップ開きて天を受けにけり
命惜しこの夜惜しとて糸桜
遠富士に向かひ小さき鯉のぼり
改装の終はりし校舎花吹雪
種袋振れば楽しき春の歌
鯉のぼり高々と揚げヨット港
桜蕊降りしきし野に太極拳
夜が来て秘かにも散る桜蕊
深夜二時兎の如くレタス食む
聖五月鳶ともなりて飛びたくて
遥か来し伊勢は蛙の鳴く夜かな
湯浴みして蛙鳴く夜を帰りけり
散るまでに絵にぞ止めむ花大根
師に出さむ花大根の絵手紙を
◎由良さんの4月19日の日記の最後に続けて
手を振れる君にこたえて糸柳その風さやか吾が髪を梳く
◎hikeさんありがとうございます。
春の夢浪速の古き子守唄 麦秋
◎chieさん 「えがおたっぷり ありがとう」
◎れいこさん たのしい詩いっぱいいっぱいありがとう。
◎天竜さん 私も「死なない蛸 萩原朔太郎」を読みショックを受けました。変身と言えば「高野聖 泉鏡花」「山月記 中島敦」なんかも凄いです。
願はくば菫の苑に睡りたしたとへこのまま目覚めざれども 麦秋
連翹の黄を麗しと試歩の声
葉桜の空を眩しと濯ぎけり
春蝶の空にタオルをあまた干す
タオル干す空に目映き春の蝶
鳥あまた遊ばせ山の笑ひけり
緑なす松より金の花粉吹き
白詰草あまた繋ぎしネックレス
飢えし子の探す四つ葉のクローヴァー
早蕨を採る話声こだまして
チュ−リップ開きて天を受けにけり
命惜しこの夜惜しとて糸桜
遠富士に向かひ小さき鯉のぼり
改装の終はりし校舎花吹雪
種袋振れば楽しき春の歌
鯉のぼり高々と揚げヨット港
桜蕊降りしきし野に太極拳
夜が来て秘かにも散る桜蕊
深夜二時兎の如くレタス食む
聖五月鳶ともなりて飛びたくて
遥か来し伊勢は蛙の鳴く夜かな
湯浴みして蛙鳴く夜を帰りけり
散るまでに絵にぞ止めむ花大根
師に出さむ花大根の絵手紙を
◎由良さんの4月19日の日記の最後に続けて
手を振れる君にこたえて糸柳その風さやか吾が髪を梳く
◎hikeさんありがとうございます。
春の夢浪速の古き子守唄 麦秋
◎chieさん 「えがおたっぷり ありがとう」
◎れいこさん たのしい詩いっぱいいっぱいありがとう。
◎天竜さん 私も「死なない蛸 萩原朔太郎」を読みショックを受けました。変身と言えば「高野聖 泉鏡花」「山月記 中島敦」なんかも凄いです。
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燕来て夢より覚めし新生児
2003年4月18日くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる 正岡子規
さつき待つ花たちばなの香をかげば昔の人袖の香ぞする 詠み人知らず 古今集
(たちばなは柑橘類の総称。)
いにしへの習ひなれば本歌取り(気持ちは本当です。)
去りし日に想ひ焦がれし人なれば夢にはいつも花柚ぞ香る 麦秋
藤垂れて春蚕は眠りさめにけり 加藤秋邨
初恋の夢はいつでも花蜜柑
燕来て夢より覚めし新生児
つばくらや親指姫のやうなる子
(その子は自分が親指姫だと思っています。)
花大根ひと房活けてレタス食む
すずしろの花が大好きレタス好き
亀戸や藤佳し葛切またも佳し
亀戸天神(1662江戸亀戸に鎮座)の葛餅は江戸時代からの名物です。おいしい。)
藤を見て土産に買ふは葛の餅
葛餅の蜜のたんまり藤の店
藤愛でて黒蜜たっぷり葛の餅
繭雲やゆたりと泳ぐ鯉のぼり
少年の蟻を数へて母を待つ
山の秀(ほ)を列ねて飛騨の若葉風
麦秋や入り江に近く蟹を食ぶ
頬をゆく風もかぐはし聖五月
初蝶の舞ひて八百屋の白帽子
春大根売る街商のサンバイザー
藤咲けば早起きなして峡歩き
葉桜の径を歩めば八重桜
葉桜の奥にまったり八重桜
清明や椅子に真白きレース掛け
夕空にむらさき泌みる花蘇芳
青蛙あまた見たるは幻か
洗ふべき衣あまたや花蘇芳
母を看し夜は卯月の浅みどり
桜しべ降れば看護の夜更かな
アヴェマリア聴くは麗し聖五月
矢車や父に背きし子の哀れ
A beautiful evening in May
Now listening "Ave Maria"
悠久の大義を信じ散りし人けふ千鳥ケ淵に花の散るらむ
さつき待つ花たちばなの香をかげば昔の人袖の香ぞする 詠み人知らず 古今集
(たちばなは柑橘類の総称。)
いにしへの習ひなれば本歌取り(気持ちは本当です。)
去りし日に想ひ焦がれし人なれば夢にはいつも花柚ぞ香る 麦秋
藤垂れて春蚕は眠りさめにけり 加藤秋邨
初恋の夢はいつでも花蜜柑
燕来て夢より覚めし新生児
つばくらや親指姫のやうなる子
(その子は自分が親指姫だと思っています。)
花大根ひと房活けてレタス食む
すずしろの花が大好きレタス好き
亀戸や藤佳し葛切またも佳し
亀戸天神(1662江戸亀戸に鎮座)の葛餅は江戸時代からの名物です。おいしい。)
藤を見て土産に買ふは葛の餅
葛餅の蜜のたんまり藤の店
藤愛でて黒蜜たっぷり葛の餅
繭雲やゆたりと泳ぐ鯉のぼり
少年の蟻を数へて母を待つ
山の秀(ほ)を列ねて飛騨の若葉風
麦秋や入り江に近く蟹を食ぶ
頬をゆく風もかぐはし聖五月
初蝶の舞ひて八百屋の白帽子
春大根売る街商のサンバイザー
藤咲けば早起きなして峡歩き
葉桜の径を歩めば八重桜
葉桜の奥にまったり八重桜
清明や椅子に真白きレース掛け
夕空にむらさき泌みる花蘇芳
青蛙あまた見たるは幻か
洗ふべき衣あまたや花蘇芳
母を看し夜は卯月の浅みどり
桜しべ降れば看護の夜更かな
アヴェマリア聴くは麗し聖五月
矢車や父に背きし子の哀れ
A beautiful evening in May
Now listening "Ave Maria"
悠久の大義を信じ散りし人けふ千鳥ケ淵に花の散るらむ
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若葉して御目の雫ぬぐはばや
2003年4月17日ひさかたの光のどけき春の日にしず心なく花ぞ散るらむ 紀友則 古今集
本歌取りにて一首
ひさかたの光のどけき朝なれば吾が青春の花こそ思ふ 麦秋
若葉して御目の雫ぬぐはばや 芭蕉 唐招提寺にて鑑真像に詠む
私は国宝展で2度 鑑真像を拝観しています。不思議に心の安らぐ御像です。盲目になってまで佛の慈悲の心を日本伝えた唐僧には頭が下がる思いです。
目の傷み若葉の風の眩しくて
紫蘇苗にあまた降りしき桜蕊
米研ぎし水たっぷりと苗にやり
研ぎ水を与えて生きる春の苗
真夜中に目覚めてレタス食む不思議
わが前世兎と思ひレタス食む
松の花砂金となりて風に乗り(済みません、花粉症に鈍い私。)
皿いっぱいレタスを盛れば幸せに
花大根にうすむらさきの雨しばし
藤の芽のほぐるる雨のあたたかに
藤の芽のほぐるる朝の散歩かな
朝走る乙女を包む花吹雪
柳絮浴びテント住まひの世捨て人
世捨て人桜吹雪に包まれて
鈴蘭は星の滴り復活祭
藤の芽の膨らみありし復活祭
若草にまろびて遊ぶ雀の子
金銀の鯉息む池に花吹雪
青淵に万朶の桜降る哀れ (千鳥ヶ淵)
吟遊詩人 麦秋 ときお からmessage 。ユニセフはイラクの飢えた子供達に救いを求めています。飢えた子供達に心から泣きます。私達の100円がイラクでは2000円以上の価値があります。日本ユニセフのHPは http://www.unicef.or.jp/bof/bo.html
本歌取りにて一首
ひさかたの光のどけき朝なれば吾が青春の花こそ思ふ 麦秋
若葉して御目の雫ぬぐはばや 芭蕉 唐招提寺にて鑑真像に詠む
私は国宝展で2度 鑑真像を拝観しています。不思議に心の安らぐ御像です。盲目になってまで佛の慈悲の心を日本伝えた唐僧には頭が下がる思いです。
目の傷み若葉の風の眩しくて
紫蘇苗にあまた降りしき桜蕊
米研ぎし水たっぷりと苗にやり
研ぎ水を与えて生きる春の苗
真夜中に目覚めてレタス食む不思議
わが前世兎と思ひレタス食む
松の花砂金となりて風に乗り(済みません、花粉症に鈍い私。)
皿いっぱいレタスを盛れば幸せに
花大根にうすむらさきの雨しばし
藤の芽のほぐるる雨のあたたかに
藤の芽のほぐるる朝の散歩かな
朝走る乙女を包む花吹雪
柳絮浴びテント住まひの世捨て人
世捨て人桜吹雪に包まれて
鈴蘭は星の滴り復活祭
藤の芽の膨らみありし復活祭
若草にまろびて遊ぶ雀の子
金銀の鯉息む池に花吹雪
青淵に万朶の桜降る哀れ (千鳥ヶ淵)
吟遊詩人 麦秋 ときお からmessage 。ユニセフはイラクの飢えた子供達に救いを求めています。飢えた子供達に心から泣きます。私達の100円がイラクでは2000円以上の価値があります。日本ユニセフのHPは http://www.unicef.or.jp/bof/bo.html
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翡翠滴る新茶かな
2003年4月16日藤波の花の盛りになりにけり平城(なら)の京(みやこ)を思ほすや君 太宰府 防人司佑(さきもりのつかさのすけ) 大伴四綱 万葉集3.330
藤波の風に誘はれ朝歩む杜のみやこの山辺に住はば 麦秋 仙台回想
桜草伝ひ歩きの第一歩
紫陽花や歩行器の子の一周り
盆踊り星を仰いで二歩さがり(回想)
滴れる翡翠 の粒の新茶かな
粒にして翡翠滴る新茶かな
若駒の桜の苑に歩み初む
静内や落花に走る仔馬かな
水を汲む吾を余して花吹雪
試歩の子に天の賜もの紫雲英晴れ
藤波の風に誘はれ朝歩み
藤房を指差す吾子を抱きあぐる
菖蒲田にさざ波いつもありしかな
あやめぐさ今も江戸川渡し舟
桜蘂降りし行商魚売る
露座佛に降り止まずなり桜蘂
雛の日の妻にはなむけ旅ひとつ
遠富士や海に数多の桜蘂
花筏破りて鯔の跳ねあがり
桜蘂あまた降り敷き復活祭
復活祭胸の十字架誰がためぞ
みちのくの遠の朝廷の遅桜(多賀城跡)
歌時計うたふ駅前林檎買ふ
紅薔薇の香りを隠す紙一枚
枇杷の花退きし職場の夢も見し
春大根卸しやうやく翠の夜
弁当にたっぷりレタス詰め込みぬ
(明日子さんへ、お米より沢山レタス食べました。言霊という言葉を大事にしたいと思います。 「初めに言葉あり、言葉は神と共にあり、言葉は神なりき ヨハネ福音書1-1」)
藤波の風に誘はれ朝歩む杜のみやこの山辺に住はば 麦秋 仙台回想
桜草伝ひ歩きの第一歩
紫陽花や歩行器の子の一周り
盆踊り星を仰いで二歩さがり(回想)
滴れる翡翠 の粒の新茶かな
粒にして翡翠滴る新茶かな
若駒の桜の苑に歩み初む
静内や落花に走る仔馬かな
水を汲む吾を余して花吹雪
試歩の子に天の賜もの紫雲英晴れ
藤波の風に誘はれ朝歩み
藤房を指差す吾子を抱きあぐる
菖蒲田にさざ波いつもありしかな
あやめぐさ今も江戸川渡し舟
桜蘂降りし行商魚売る
露座佛に降り止まずなり桜蘂
雛の日の妻にはなむけ旅ひとつ
遠富士や海に数多の桜蘂
花筏破りて鯔の跳ねあがり
桜蘂あまた降り敷き復活祭
復活祭胸の十字架誰がためぞ
みちのくの遠の朝廷の遅桜(多賀城跡)
歌時計うたふ駅前林檎買ふ
紅薔薇の香りを隠す紙一枚
枇杷の花退きし職場の夢も見し
春大根卸しやうやく翠の夜
弁当にたっぷりレタス詰め込みぬ
(明日子さんへ、お米より沢山レタス食べました。言霊という言葉を大事にしたいと思います。 「初めに言葉あり、言葉は神と共にあり、言葉は神なりき ヨハネ福音書1-1」)
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桜草
2003年4月15日君がため春の野にいで若菜つむわが衣手に雪は降りつつ 光孝天皇 百人一首15、 古今集 巻1
かのみかど親王におましましける時に、人に若菜たまひける歌。
君がため学校の苑若菜摘むわが衣手に蝶の遊びぬ 麦秋
校園の春菊摘めば蝶の舞ふ
麗らかや夢に浪速の子守唄
レタス食み木椅子の揺れもうれしくて
木の椅子を揺らしてレタス食みにけり
◎ 明日子さんへ 私はレタスが大好き。小学校の
花壇のボランテイア。お花と野菜育てています。
レタス売り算盤高く弾きけり
◎ 行商のおじさん、小型のそろばんが好き。
青い鳥求めて歩む紫雲英の野
水芭蕉青い鳥捜すため歩きづめ
八ケ岳散歩の径に青い鳥(回想の幸せの青い鳥)
春愁やしず心なくギター弾く
ひこばえや青春の夢まだ胸に
鳥雲に時計を止めて亦眠り
うらうらに花を惜しみてギター弾く
麗らかや時計の遅れ知らずして
車椅子押し踏青の第一歩
手に受けし八重の桜の重さかな
夢多き桜吹雪の辞令かな(就職の辞令でした。)
職を去る辞令の軽さ桜草(退職の辞令でした。)
偽りを秘かに隠し四月馬鹿
粒ほどの幸こそ思ひ鯉のぼり
弁解は何も意味の無き四月馬鹿
かのみかど親王におましましける時に、人に若菜たまひける歌。
君がため学校の苑若菜摘むわが衣手に蝶の遊びぬ 麦秋
校園の春菊摘めば蝶の舞ふ
麗らかや夢に浪速の子守唄
レタス食み木椅子の揺れもうれしくて
木の椅子を揺らしてレタス食みにけり
◎ 明日子さんへ 私はレタスが大好き。小学校の
花壇のボランテイア。お花と野菜育てています。
レタス売り算盤高く弾きけり
◎ 行商のおじさん、小型のそろばんが好き。
青い鳥求めて歩む紫雲英の野
水芭蕉青い鳥捜すため歩きづめ
八ケ岳散歩の径に青い鳥(回想の幸せの青い鳥)
春愁やしず心なくギター弾く
ひこばえや青春の夢まだ胸に
鳥雲に時計を止めて亦眠り
うらうらに花を惜しみてギター弾く
麗らかや時計の遅れ知らずして
車椅子押し踏青の第一歩
手に受けし八重の桜の重さかな
夢多き桜吹雪の辞令かな(就職の辞令でした。)
職を去る辞令の軽さ桜草(退職の辞令でした。)
偽りを秘かに隠し四月馬鹿
粒ほどの幸こそ思ひ鯉のぼり
弁解は何も意味の無き四月馬鹿
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紺作務衣苺を洗ふ水の冷え
2003年4月14日浅緑染め懸けたりと見るまでに春の柳は萌えにけるかも 万葉集10.1847
萌えいずる柳の若葉梳く風に走る乙女の髪なびきけり 麦秋
ふだん着でふだんの心桃の花 細見綾子
作務衣着て色即是空太極拳
紺作務衣苺を洗ふ水の冷え
ブロッコリ茹でるたっぷり水使ひ
風薫る復活祭の祈りかな
復活祭教会の庭蕗あまた
銀河系青き惑星風薫る
噴水の急に墜落桜草
噴水の急に墜落チューリップ
投票所庭に数多の桜草
投票をして賜りぬ紙風船
花吹雪木椅子に薄くワニス塗り
病室の窓の明るさ桜草
病院の庭の明るさチューリップ
入学の子供のやうなクロッカス
チューリップ音無く廻る風車かな
月光に妖しくも咲き罌粟の花
誓子忌やおみなは秘か髪染めぬ
チューリップ髪切りてより友を待つ
チューリップ髪切り友の声を待つ
まなざしは母を離れず入学子
髪切れば心はなやぐライラック
花吹雪オールを静めて浴びやうよ
君と共花降る池に漕ぎいでむ
花吹雪聞くためオール静めけり
桜降る影にオールを静めけり
萌えいずる柳の若葉梳く風に走る乙女の髪なびきけり 麦秋
ふだん着でふだんの心桃の花 細見綾子
作務衣着て色即是空太極拳
紺作務衣苺を洗ふ水の冷え
ブロッコリ茹でるたっぷり水使ひ
風薫る復活祭の祈りかな
復活祭教会の庭蕗あまた
銀河系青き惑星風薫る
噴水の急に墜落桜草
噴水の急に墜落チューリップ
投票所庭に数多の桜草
投票をして賜りぬ紙風船
花吹雪木椅子に薄くワニス塗り
病室の窓の明るさ桜草
病院の庭の明るさチューリップ
入学の子供のやうなクロッカス
チューリップ音無く廻る風車かな
月光に妖しくも咲き罌粟の花
誓子忌やおみなは秘か髪染めぬ
チューリップ髪切りてより友を待つ
チューリップ髪切り友の声を待つ
まなざしは母を離れず入学子
髪切れば心はなやぐライラック
花吹雪オールを静めて浴びやうよ
君と共花降る池に漕ぎいでむ
花吹雪聞くためオール静めけり
桜降る影にオールを静めけり
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芽柳のみどりの夜は歩むべし
2003年4月13日石走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも 志貴皇子
万葉集 8.1418
石狩の雪解の垂水岩走るこの響きこそ春の足音 麦秋
紫のひともとゆえに武蔵野の草はみながらあはれぞと見る 詠み人知らず 古今集
文字摺のこのひともとを残し去る草刈り乙女まこと愛しき 麦秋
(文字摺草を一本だけ刈らずに残した乙女の心の優しさ)
ななへやへ花はさけども山吹のみのひとつだになきぞかなしき 兼明親王 後捨遺集 19
胸傷む山吹の風ありにけり母を看しあとここに帰らむ 麦秋
逢はむとぞ心に思ふ人を見ずただ径の辺に山吹の散るらむ 麦秋
(この径に時折逢う女流俳人)
母病めば山吹あまた降りにけり
ふと目覚め柳の風に吹かけり
蕗刈れば石狩の野はみどりの夜
見も知らぬ駅に飛燕の空ありぬ
ふと思ふ約束ひとつ花の雨
芽柳の風に吹かれて歩みけり
芽柳のみどりの夜は歩むべし
花筏ひとつの望み乗せ去りぬ
花筏乗れば彼の世に誘ふや
花筏ひとつ離れてまた触れて
リラ咲けばカルチェラタンを歩みたし
シャンゼリゼ リラを愛でつつ歩みたし
賜りし蕗の煮物のやや濃味
蕗茹でる水のたちまち薄みどり
意識無き母の眠りやリラの花
意識無き母は眠りし合歓の花
蝦夷富士に雲流れけり蕗の原
蕗刈れば羊蹄山に雲懸かる
駅頭に鯡を買へば花の雨
散るほどの薄墨桜ささめ雨
散るほどの薄墨桜雨けぶる
薄墨の桜蘖(ひこばえ)ささめ雨
蘖に薄墨桜匂ひけり
蘖の薄墨桜ささめ雨
◎hikeさんへ「落椿言葉という刃人に向け」「棘抜いて血の盛り上がる春の宵」に1票、すばらしい感覚。つたなき真似をさせて頂きます。ご容赦あれ。
姫椿一片散るは身の傷み 麦秋
血の色の薔薇賜るは棘ととも
賜れば薔薇の刺さへ愛ほしき
万葉集 8.1418
石狩の雪解の垂水岩走るこの響きこそ春の足音 麦秋
紫のひともとゆえに武蔵野の草はみながらあはれぞと見る 詠み人知らず 古今集
文字摺のこのひともとを残し去る草刈り乙女まこと愛しき 麦秋
(文字摺草を一本だけ刈らずに残した乙女の心の優しさ)
ななへやへ花はさけども山吹のみのひとつだになきぞかなしき 兼明親王 後捨遺集 19
胸傷む山吹の風ありにけり母を看しあとここに帰らむ 麦秋
逢はむとぞ心に思ふ人を見ずただ径の辺に山吹の散るらむ 麦秋
(この径に時折逢う女流俳人)
母病めば山吹あまた降りにけり
ふと目覚め柳の風に吹かけり
蕗刈れば石狩の野はみどりの夜
見も知らぬ駅に飛燕の空ありぬ
ふと思ふ約束ひとつ花の雨
芽柳の風に吹かれて歩みけり
芽柳のみどりの夜は歩むべし
花筏ひとつの望み乗せ去りぬ
花筏乗れば彼の世に誘ふや
花筏ひとつ離れてまた触れて
リラ咲けばカルチェラタンを歩みたし
シャンゼリゼ リラを愛でつつ歩みたし
賜りし蕗の煮物のやや濃味
蕗茹でる水のたちまち薄みどり
意識無き母の眠りやリラの花
意識無き母は眠りし合歓の花
蝦夷富士に雲流れけり蕗の原
蕗刈れば羊蹄山に雲懸かる
駅頭に鯡を買へば花の雨
散るほどの薄墨桜ささめ雨
散るほどの薄墨桜雨けぶる
薄墨の桜蘖(ひこばえ)ささめ雨
蘖に薄墨桜匂ひけり
蘖の薄墨桜ささめ雨
◎hikeさんへ「落椿言葉という刃人に向け」「棘抜いて血の盛り上がる春の宵」に1票、すばらしい感覚。つたなき真似をさせて頂きます。ご容赦あれ。
姫椿一片散るは身の傷み 麦秋
血の色の薔薇賜るは棘ととも
賜れば薔薇の刺さへ愛ほしき
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糸柳こまやかな雨さみどりに
2003年4月12日落花一片千鳥ケ淵をうち渡る 山口誓子
千鳥ケ淵には太平洋戦争戦死者墓苑があります。
深く哀悼の意を表します。決して戦争を美化してはならない。
私の叔父の遺骨として政府から砂が送られました。戦死した場所、時間さえ不明なのです。実際は餓死だったそうです。
戦争とは国内問題の矛盾を外国で解決しようとする誤った企てである場合が多い。多くの戦争は自衛という美名の先制攻撃から始まる。
TV、映画の武蔵は吉川英治さんの武蔵であり、決して実際の武蔵でない。人を殺しながら人間性が成長する思想には心が冷える。武蔵は沢庵禅師、柳生石州斉、本阿弥光悦に会った事実は無い。もちろんお通さんと言う女性は実在しない。武蔵は人を愛することができない人であった。
桂小五郎(木戸孝允)、勝麟太郎(海舟)は剣の達人でありながら剣の鍔をこよりで結び決して人を斬らない人であった。
花吹雪千鳥ケ淵に降る涙
糸柳こまやかな雨さみどりに
春うらら越の国より薬売り
乳母車包み余せし花吹雪
白鳥の去りゆく彼方むらさきに
咲き満ちし桜に重さありにけり
紫陽花の青芽に触れて入学す
惜春の夜はむらさき鰊焼く
散る花は愁ひを誘ふこと数多
紅よりも白優りける落花かな
倉敷は白壁の町糸柳
少年期いくさに過ぎて糸柳
パン皿に降りし桜の二片ほど
急須から新茶の粒の濃きみどり
唐松の青芽膨らむ試歩の径
芽吹きたるポプラ並木を馬速歩
桜見て瞼の重くなる夕べ
小米花掃くは心の傷みかな
雪柳あへて掃かずに小半日
ふるさとに帰る故無し麦の秋
花衣みどりのお茶に菓子うれし
青い鳥求めて歩む花菜の野
蔵王嶺のみ空むらさき春の星
北斎忌下総の海今は凪
灯台に磯りの怒濤水仙花
病みたれば友数多去り花の冷え
空を切り返す燕や乳母車
乳母車燕は空を切り返す
池端に数多遊びし青蛙
千鳥ケ淵には太平洋戦争戦死者墓苑があります。
深く哀悼の意を表します。決して戦争を美化してはならない。
私の叔父の遺骨として政府から砂が送られました。戦死した場所、時間さえ不明なのです。実際は餓死だったそうです。
戦争とは国内問題の矛盾を外国で解決しようとする誤った企てである場合が多い。多くの戦争は自衛という美名の先制攻撃から始まる。
TV、映画の武蔵は吉川英治さんの武蔵であり、決して実際の武蔵でない。人を殺しながら人間性が成長する思想には心が冷える。武蔵は沢庵禅師、柳生石州斉、本阿弥光悦に会った事実は無い。もちろんお通さんと言う女性は実在しない。武蔵は人を愛することができない人であった。
桂小五郎(木戸孝允)、勝麟太郎(海舟)は剣の達人でありながら剣の鍔をこよりで結び決して人を斬らない人であった。
花吹雪千鳥ケ淵に降る涙
糸柳こまやかな雨さみどりに
春うらら越の国より薬売り
乳母車包み余せし花吹雪
白鳥の去りゆく彼方むらさきに
咲き満ちし桜に重さありにけり
紫陽花の青芽に触れて入学す
惜春の夜はむらさき鰊焼く
散る花は愁ひを誘ふこと数多
紅よりも白優りける落花かな
倉敷は白壁の町糸柳
少年期いくさに過ぎて糸柳
パン皿に降りし桜の二片ほど
急須から新茶の粒の濃きみどり
唐松の青芽膨らむ試歩の径
芽吹きたるポプラ並木を馬速歩
桜見て瞼の重くなる夕べ
小米花掃くは心の傷みかな
雪柳あへて掃かずに小半日
ふるさとに帰る故無し麦の秋
花衣みどりのお茶に菓子うれし
青い鳥求めて歩む花菜の野
蔵王嶺のみ空むらさき春の星
北斎忌下総の海今は凪
灯台に磯りの怒濤水仙花
病みたれば友数多去り花の冷え
空を切り返す燕や乳母車
乳母車燕は空を切り返す
池端に数多遊びし青蛙
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春眠暁を覚えず。
2003年4月11日花の色はうつろにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに 小野小町
古今集 春、百人一首(小野小町は秋田の生まれだそうです。そう言えば秋田には美人しかいないそうです。秋田小町という私の好きな銘柄のお米があります。)
いにしへの習ひなれば本歌取りつかまらん。
花の色はうつろにけりないたづらにわが身俳句に溺れしままに 麦秋 (小町さん失礼しました。)
人は皆生くる尊厳語れども死の尊厳こそ思ふべきかや 麦秋
(最近妻の母の介護をし生きることの尊厳と同時に、死の尊厳をも考えます。これは自分自身への問いかけです。)
少しづつ空が壊れる花吹雪
白妙の敷布を干せば桜東風(持統天皇に捧げる)
やまとは国のまほろば
たたなずく青垣
山ごもれる
やまとしうるはし 日本武尊(伝説の英雄)
たたなづく奈良は青垣春の星(日本武尊に捧げる)
青垣の平群山なみ春の星 (日本武尊に捧げる)
私の母方の祖先は やまとの国あすか の生まれです。
貝塚の埴輪の丘に春の星 (加曽利貝塚)
青垣の三笠の山に春の星(阿部仲麿に捧げる)
蔵王嶺を望みおみなは桑解けり
揚げ雲雀家持思ふことしきり
草餅を買ふは吾妹のためにして
さわさわと赤き蜻蛉の羽音かな(回想)
返り花帰る郷関夢のなか
十字架は心の傷み復活祭
十字架を負へる心や復活祭
海鳴りの襟裳の岬水仙花(回想)
青春のケルン重ねて歩み去る(回想)
入学式母のころもに薔薇匂ふ
花衣入学式は母のため
(お母さんの方が張り切り)
絡みあふ糸のとりどり春うらら
(裁縫箱の中に色とりどりの糸が絡んでいます。)
さだめなき憂き世と思ふ花吹雪
(若い人が交通事故で亡くなりました。)
なかんずく掃くには惜しき小米花
蒲公英をいとしと思ふ試歩なりし
春の夢あの世この世と歩みけり
(甘美な夢なら覚めなくても良い。)
春の夢あの世の人と語らひて
さえずりの小鳥を捜し朝歩き
試歩の友包む無限の落花かな
試歩の友屈みて拾ふ姫椿
試歩の友少し猫背や椿散る
こぶし降る散歩の道の七曲がり
引く鳥を追ふかに丘を歩みけり
草萌に靴脱ぎ捨てし試歩の朝
青草に靴下脱ぎ捨てし試歩の朝
百千鳥羽を繕ふ遊歩道
好きな唐詩 私もこんな朝はあります。
春暁 孟浩然
春眠不覚暁 I am still in the spring dream.
処処聞啼鳥 Hearing some songs of birds.
夜来風雨声 And the sounds of wind and rain in my dream.
花落知多少 Suppose many flowers dropped in the rain.
好きな短歌 万葉集 季節は夏 季語 紫草
恋の贈答歌 大海人皇子(後の天武天皇)は兄の天智天皇の妻、額田王に恋しました。
きっと苦しい恋だったでしょうね。
あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る 額田王
紫草(むらさき)のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆえに我恋めやも 大海人皇子
古今集 春、百人一首(小野小町は秋田の生まれだそうです。そう言えば秋田には美人しかいないそうです。秋田小町という私の好きな銘柄のお米があります。)
いにしへの習ひなれば本歌取りつかまらん。
花の色はうつろにけりないたづらにわが身俳句に溺れしままに 麦秋 (小町さん失礼しました。)
人は皆生くる尊厳語れども死の尊厳こそ思ふべきかや 麦秋
(最近妻の母の介護をし生きることの尊厳と同時に、死の尊厳をも考えます。これは自分自身への問いかけです。)
少しづつ空が壊れる花吹雪
白妙の敷布を干せば桜東風(持統天皇に捧げる)
やまとは国のまほろば
たたなずく青垣
山ごもれる
やまとしうるはし 日本武尊(伝説の英雄)
たたなづく奈良は青垣春の星(日本武尊に捧げる)
青垣の平群山なみ春の星 (日本武尊に捧げる)
私の母方の祖先は やまとの国あすか の生まれです。
貝塚の埴輪の丘に春の星 (加曽利貝塚)
青垣の三笠の山に春の星(阿部仲麿に捧げる)
蔵王嶺を望みおみなは桑解けり
揚げ雲雀家持思ふことしきり
草餅を買ふは吾妹のためにして
さわさわと赤き蜻蛉の羽音かな(回想)
返り花帰る郷関夢のなか
十字架は心の傷み復活祭
十字架を負へる心や復活祭
海鳴りの襟裳の岬水仙花(回想)
青春のケルン重ねて歩み去る(回想)
入学式母のころもに薔薇匂ふ
花衣入学式は母のため
(お母さんの方が張り切り)
絡みあふ糸のとりどり春うらら
(裁縫箱の中に色とりどりの糸が絡んでいます。)
さだめなき憂き世と思ふ花吹雪
(若い人が交通事故で亡くなりました。)
なかんずく掃くには惜しき小米花
蒲公英をいとしと思ふ試歩なりし
春の夢あの世この世と歩みけり
(甘美な夢なら覚めなくても良い。)
春の夢あの世の人と語らひて
さえずりの小鳥を捜し朝歩き
試歩の友包む無限の落花かな
試歩の友屈みて拾ふ姫椿
試歩の友少し猫背や椿散る
こぶし降る散歩の道の七曲がり
引く鳥を追ふかに丘を歩みけり
草萌に靴脱ぎ捨てし試歩の朝
青草に靴下脱ぎ捨てし試歩の朝
百千鳥羽を繕ふ遊歩道
好きな唐詩 私もこんな朝はあります。
春暁 孟浩然
春眠不覚暁 I am still in the spring dream.
処処聞啼鳥 Hearing some songs of birds.
夜来風雨声 And the sounds of wind and rain in my dream.
花落知多少 Suppose many flowers dropped in the rain.
好きな短歌 万葉集 季節は夏 季語 紫草
恋の贈答歌 大海人皇子(後の天武天皇)は兄の天智天皇の妻、額田王に恋しました。
きっと苦しい恋だったでしょうね。
あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る 額田王
紫草(むらさき)のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆえに我恋めやも 大海人皇子
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水芭蕉睡る木道歩む夢
2003年4月10日逢ひにゆく雲抱くやうに花だいて 長谷川双魚
(この人はもちろん恋人に逢いに行くのだ。)
雪柳一房抱くは雲のやう
ひこばえの桜を摘めが夕ごころ
花吹雪誕生祝ひ恥ずかしく
引く鳥のやがては青き空に融け
みちのくの国見の丘の花祭り
みちのくの国見の丘の潅仏会
さえずりの小鳥を求め朝歩き
試歩の友包む無限の落花かな
試歩の友屈みて拾ふ姫椿
試歩の友少し猫背や椿散る
こぶし降る散歩の道に百千鳥
引く鳥を追ふかに丘を歩みけり
草萌に靴脱ぎ捨てし試歩の朝
青草に靴下脱ぎ捨てし試歩の朝
百千鳥羽を繕ふ遊歩道
水芭蕉睡る木道歩む夢
(この人はもちろん恋人に逢いに行くのだ。)
雪柳一房抱くは雲のやう
ひこばえの桜を摘めが夕ごころ
花吹雪誕生祝ひ恥ずかしく
引く鳥のやがては青き空に融け
みちのくの国見の丘の花祭り
みちのくの国見の丘の潅仏会
さえずりの小鳥を求め朝歩き
試歩の友包む無限の落花かな
試歩の友屈みて拾ふ姫椿
試歩の友少し猫背や椿散る
こぶし降る散歩の道に百千鳥
引く鳥を追ふかに丘を歩みけり
草萌に靴脱ぎ捨てし試歩の朝
青草に靴下脱ぎ捨てし試歩の朝
百千鳥羽を繕ふ遊歩道
水芭蕉睡る木道歩む夢
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風です、風です お空の子
2003年4月9日 水澄さんのマザーグースにならって グリム童話。
Bruder Grimm Marchen 繰り返しが楽しい。KとWの韻を踏んでいます。
ヘンゼルとグレーテル
ぽりぽり、ぽりばり、パンの屑、
誰です、ぼりぼりお家をかじるのは?
子供達が答えた。
風です、風です
お空の子。
Hansel und Gretel
Knupper, knupper, kneieschen,
Wer knuppert an meinen Hauschen ?
Die Kinder antworten;
Der Wind, der Wind,
Das himmlische Kind.
(Hansel とHauschen の a はウムラウト付き)
パン皿に降りにけるかな小米花
パン皿に降りにけるかな桜片
道を説く友にしばらく花の雨
お見舞の客を待ちいて花の雨
友と逢ふ駅は連翹最盛り
ひこばえの桜一枝を胸に挿し
花吹雪浴びて泉の水を汲む
花曇眠りの 精に誘はれて
誕生の祝ひ着きしと花便り
夕刊を取れば石階花吹雪
小米花散りつぐ 厨鰊焼く
雪柳散りつぐ 厨鰊焼く
復活祭イエスのために薔薇活ける
みちのくの国見の丘の涅槃寺
鳥雲に丘に埴輪の武者一基
引く鳥を見送る丘に埴輪立つ
鳥雲に空の果てまで藍溶ける
雪柳ひそかに雨を振り絞り
連翹や心の傷み癒す雨
いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重ににほひぬるかな 伊勢大輔 百人一首61
いにしへの戦に散りし魂幾多千鳥が淵に桜吹雪ける 麦秋
Bruder Grimm Marchen 繰り返しが楽しい。KとWの韻を踏んでいます。
ヘンゼルとグレーテル
ぽりぽり、ぽりばり、パンの屑、
誰です、ぼりぼりお家をかじるのは?
子供達が答えた。
風です、風です
お空の子。
Hansel und Gretel
Knupper, knupper, kneieschen,
Wer knuppert an meinen Hauschen ?
Die Kinder antworten;
Der Wind, der Wind,
Das himmlische Kind.
(Hansel とHauschen の a はウムラウト付き)
パン皿に降りにけるかな小米花
パン皿に降りにけるかな桜片
道を説く友にしばらく花の雨
お見舞の客を待ちいて花の雨
友と逢ふ駅は連翹最盛り
ひこばえの桜一枝を胸に挿し
花吹雪浴びて泉の水を汲む
花曇眠りの 精に誘はれて
誕生の祝ひ着きしと花便り
夕刊を取れば石階花吹雪
小米花散りつぐ 厨鰊焼く
雪柳散りつぐ 厨鰊焼く
復活祭イエスのために薔薇活ける
みちのくの国見の丘の涅槃寺
鳥雲に丘に埴輪の武者一基
引く鳥を見送る丘に埴輪立つ
鳥雲に空の果てまで藍溶ける
雪柳ひそかに雨を振り絞り
連翹や心の傷み癒す雨
いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重ににほひぬるかな 伊勢大輔 百人一首61
いにしへの戦に散りし魂幾多千鳥が淵に桜吹雪ける 麦秋
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歌時計うたふ駅頭苺買ふ
2003年4月8日初燕おしゃまなこの子誕生日
幼なごの雛と写りし写真来し
誕生のお祝い送る桜の日
誕生のお祝い送る花吹雪
歌時計うたふ駅頭苺買ふ
歌時計うたふ駅頭鰆買ふ
歌時計うたふ駅頭木瓜を買ふ
歌時計うたふ駅頭菜花晴れ
鷽替への湯島境内飴細工
東風に鳴る絵馬に哀しき片思ひ
東風に鳴る絵馬の一枚恋の歌
飴細工買へばたちまち梅の雨
枝垂れ梅くぐりて買ふは飴細工
妻の言ふ昔は雛を持たざりし
捨てられし子供にあれば雛持たず
いずこにか戦火激しき落花の夜
胸傷む戦のニュース花の冷え
海鳴りの溥傑旧居の花八ツ手
わが心冷ゆると思ふ花吹雪
旅に発つとて佳き筍を賜りぬ
のどかにも竹の子飯を炊く香り
いくさの火いずこか燃ゆるかとの池
千曲川いくまがり鳥雲に
連翹の雨に心の冷ゆるかな
幼なごの雛と写りし写真来し
誕生のお祝い送る桜の日
誕生のお祝い送る花吹雪
歌時計うたふ駅頭苺買ふ
歌時計うたふ駅頭鰆買ふ
歌時計うたふ駅頭木瓜を買ふ
歌時計うたふ駅頭菜花晴れ
鷽替への湯島境内飴細工
東風に鳴る絵馬に哀しき片思ひ
東風に鳴る絵馬の一枚恋の歌
飴細工買へばたちまち梅の雨
枝垂れ梅くぐりて買ふは飴細工
妻の言ふ昔は雛を持たざりし
捨てられし子供にあれば雛持たず
いずこにか戦火激しき落花の夜
胸傷む戦のニュース花の冷え
海鳴りの溥傑旧居の花八ツ手
わが心冷ゆると思ふ花吹雪
旅に発つとて佳き筍を賜りぬ
のどかにも竹の子飯を炊く香り
いくさの火いずこか燃ゆるかとの池
千曲川いくまがり鳥雲に
連翹の雨に心の冷ゆるかな
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睡蓮や静かに蛇の泳ぐ朝
2003年4月7日蓮池に水紋一つまた生まれ
春愁や看病の夜の深き雨
手を延べて看護婦求む人あれどいつもの事と誰も答へず
純白のこぶしの散るも愁ひかな
木瓜咲いて今朝は明るき復活祭
あやかなる薔薇あまた活け復活祭
手に受ける薔薇柔らかに復活祭
山風に唸りて奔る武者絵凧
飢えに死ぬ子のあまたあり花嵐
甘藍をぱりと食み弥生尽
甘藍を兎のやうに食み卯月
渦なせる抹茶に佳けれ桜餅
胸にある山河の奥に散るさくら
花散るや生きるあかしと詩を詠みぬ
吾が胸に獏住めるかと花の朝
いつの日か芭蕉に会はむ花の雨
山桜そこに西行あるを見し
雪解けの流れに芹の光りけり
葱坊主二歳のこの子話好き
睡蓮や静かに蛇の泳ぐ朝
春愁や看病の夜の深き雨
手を延べて看護婦求む人あれどいつもの事と誰も答へず
純白のこぶしの散るも愁ひかな
木瓜咲いて今朝は明るき復活祭
あやかなる薔薇あまた活け復活祭
手に受ける薔薇柔らかに復活祭
山風に唸りて奔る武者絵凧
飢えに死ぬ子のあまたあり花嵐
甘藍をぱりと食み弥生尽
甘藍を兎のやうに食み卯月
渦なせる抹茶に佳けれ桜餅
胸にある山河の奥に散るさくら
花散るや生きるあかしと詩を詠みぬ
吾が胸に獏住めるかと花の朝
いつの日か芭蕉に会はむ花の雨
山桜そこに西行あるを見し
雪解けの流れに芹の光りけり
葱坊主二歳のこの子話好き
睡蓮や静かに蛇の泳ぐ朝
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山桜
2003年4月6日吹く風をなこその関と思へども道もせに散る山桜かな 源義家 千載集
(来てはいけないと言われる関所に来てしまったが道を狭めるほど山桜が散っていましたよ)
花吹雪さらばも言はず去りし君遥かに贈るやまと歌かな 麦秋
One cherry blooming day you leave with no word so I only send a poem for you ! Adios amiga.
花冷えの夜は馬鈴薯をほかと茹で
花冷えや深く悼むはイラクの子
花吹雪浴びてふらこら(ぶらんこ)漕ぎにけり
みどりごとふらこら漕げば花吹雪
ふらこらを漕ぐこの一瞬のさくらかな
銀河系青き惑星花吹雪
珈琲沸かす窓辺しばらく花の雨
珈琲沸かすサイフォンの音花の雨
救急車しかとぞ止まりチューリップ
女医さんの機嫌よろしく桜草
花の雨介護疲れのこのとろ
一輪の桜を活けて朝のパン
一輪の花をコップに朝のパン
病院の暇な受付け薔薇の花
約束の友待ち疲れチューリップ
自転車を倒し一過の花嵐
In the milkyway
In a blue planet
Now cherry flowers is falling
Traveling poet TOKIO
いずれ燃ゆこの惑星の花吹雪
初鰹捌けば桜片降りぬ
誰がためぞいのち尽くして咲く桜
君がためいのち尽くして咲く桜
(来てはいけないと言われる関所に来てしまったが道を狭めるほど山桜が散っていましたよ)
花吹雪さらばも言はず去りし君遥かに贈るやまと歌かな 麦秋
One cherry blooming day you leave with no word so I only send a poem for you ! Adios amiga.
花冷えの夜は馬鈴薯をほかと茹で
花冷えや深く悼むはイラクの子
花吹雪浴びてふらこら(ぶらんこ)漕ぎにけり
みどりごとふらこら漕げば花吹雪
ふらこらを漕ぐこの一瞬のさくらかな
銀河系青き惑星花吹雪
珈琲沸かす窓辺しばらく花の雨
珈琲沸かすサイフォンの音花の雨
救急車しかとぞ止まりチューリップ
女医さんの機嫌よろしく桜草
花の雨介護疲れのこのとろ
一輪の桜を活けて朝のパン
一輪の花をコップに朝のパン
病院の暇な受付け薔薇の花
約束の友待ち疲れチューリップ
自転車を倒し一過の花嵐
In the milkyway
In a blue planet
Now cherry flowers is falling
Traveling poet TOKIO
いずれ燃ゆこの惑星の花吹雪
初鰹捌けば桜片降りぬ
誰がためぞいのち尽くして咲く桜
君がためいのち尽くして咲く桜