花水木嬰の甘へもまた良けれ
2003年6月25日短歌コーナー
名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと 在原業平 古今集
大海の磯もとどろによする波われてくだけてさけてちるかも 源実朝
ふるさとを去りて三十年(みそとせ)わが妻は越の訛りを懐かしみけり
時折は嬰の泣き声聞きたたるが今朝ま見へれば円らなまなこ
九重のすめらみことの在はしける水辺に数多都鳥遊ぶ
(皇居の実景です。)
短か夜の夢にも見たる君なれば君の心を奪はむとぞ思ふ
この所父に似たると妻は言ふ吾は未だに若しと思ふに
梅雨晴れの青きプールを泳ぎたる少女はやがてピラニアとなる
思い出は下駄をならして学校の廊下を歩き叱られしこと
(実際下駄で登校の子がいました。)
棘のある言の葉言ふは吾が弱き心を隠す故にてぞあり
俳句コーナー
つぶらなる水玉乗せし白詰草
あまたなる水玉乗せしクローバー
青葉梟山彦幾つ尾瀬暮るる
青葉梟ほろりほろりと尾瀬の原
きざはしを登れる蟻よいずこ迄
きざはしを登りて蟻よ何処目指す
渡し舟さざ波光る風光る
遠筑波いまは盛りの花菖蒲
花菖蒲潮来嫁舟ゆらりゆら
花菖蒲その人源氏の裔と言ふ
山梔子を見るも愁ひの骨納め
山梔子の崩れ見るさへ愁ひかな
バタフライ泳げば水はクリスタル
花水木嬰の甘へもまた良けれ
名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと 在原業平 古今集
大海の磯もとどろによする波われてくだけてさけてちるかも 源実朝
ふるさとを去りて三十年(みそとせ)わが妻は越の訛りを懐かしみけり
時折は嬰の泣き声聞きたたるが今朝ま見へれば円らなまなこ
九重のすめらみことの在はしける水辺に数多都鳥遊ぶ
(皇居の実景です。)
短か夜の夢にも見たる君なれば君の心を奪はむとぞ思ふ
この所父に似たると妻は言ふ吾は未だに若しと思ふに
梅雨晴れの青きプールを泳ぎたる少女はやがてピラニアとなる
思い出は下駄をならして学校の廊下を歩き叱られしこと
(実際下駄で登校の子がいました。)
棘のある言の葉言ふは吾が弱き心を隠す故にてぞあり
俳句コーナー
つぶらなる水玉乗せし白詰草
あまたなる水玉乗せしクローバー
青葉梟山彦幾つ尾瀬暮るる
青葉梟ほろりほろりと尾瀬の原
きざはしを登れる蟻よいずこ迄
きざはしを登りて蟻よ何処目指す
渡し舟さざ波光る風光る
遠筑波いまは盛りの花菖蒲
花菖蒲潮来嫁舟ゆらりゆら
花菖蒲その人源氏の裔と言ふ
山梔子を見るも愁ひの骨納め
山梔子の崩れ見るさへ愁ひかな
バタフライ泳げば水はクリスタル
花水木嬰の甘へもまた良けれ
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ふと出るは浪速の訛り神輿舟
2003年6月24日国際コーナー
青墨で描く二匹の水すまし 麦秋
Two whirling beetles !
Drawing by blue indian ink. Bakusyu
短歌コーナー
かつて吾蟻のごとくに働きしやがて疲れて蟻地獄に墜つ
亡き父は映画のことを活動と呼びいま飯盛山に正行と眠る
(父の墓は飯盛山にあります。楠正行は飯盛山麓の四条畷で戦死しました。)
ケトルいま沸きたるしるし笛を吹くたった独りで住みし思ひ出
薬には微かな毒の混じりけり君の言の葉棘のあるごと
螺旋階段昇りつめ神にまみへるその瞬間きざはし崩れ地獄へ墜ちぬ
(バベルの塔にちなみ)
俳句コーナー
百合の花高舘いまは夢のなか
百合の花弁慶ここに眠るとか
(平泉高舘)
ゆるゆると天寿全う百合の花
生ビール飲むは天寿を言祝ぎて
ゆるゆると距離を泳ぎて夕まぐれ
ふと出るは浪速の訛り神輿舟
合歓の花言の葉荒きあずま人
花鋏研ぎし匂ひの夏座敷
渡し舟江戸川よぎる花菖蒲
涼み台早指し競ふこの将棋
涼み台碁より将棋が似合ひけり
ぼうふらを食はす為とて金魚飼ふ
亡き母に供ふ一椀ところてん
湧き水の籬に絡む薔薇小さき
紫陽花や墓に似たれる浄水場
泳ぎきて夢を見ざりし深ねむり
梅雨寒や腰に巻きたる薄衣
ガラス器にカネーション活け開診す
梅雨に濡る葉書一枚俳句三つ
素麺を茹でる竹箸真白にて
青墨で描く二匹の水すまし 麦秋
Two whirling beetles !
Drawing by blue indian ink. Bakusyu
短歌コーナー
かつて吾蟻のごとくに働きしやがて疲れて蟻地獄に墜つ
亡き父は映画のことを活動と呼びいま飯盛山に正行と眠る
(父の墓は飯盛山にあります。楠正行は飯盛山麓の四条畷で戦死しました。)
ケトルいま沸きたるしるし笛を吹くたった独りで住みし思ひ出
薬には微かな毒の混じりけり君の言の葉棘のあるごと
螺旋階段昇りつめ神にまみへるその瞬間きざはし崩れ地獄へ墜ちぬ
(バベルの塔にちなみ)
俳句コーナー
百合の花高舘いまは夢のなか
百合の花弁慶ここに眠るとか
(平泉高舘)
ゆるゆると天寿全う百合の花
生ビール飲むは天寿を言祝ぎて
ゆるゆると距離を泳ぎて夕まぐれ
ふと出るは浪速の訛り神輿舟
合歓の花言の葉荒きあずま人
花鋏研ぎし匂ひの夏座敷
渡し舟江戸川よぎる花菖蒲
涼み台早指し競ふこの将棋
涼み台碁より将棋が似合ひけり
ぼうふらを食はす為とて金魚飼ふ
亡き母に供ふ一椀ところてん
湧き水の籬に絡む薔薇小さき
紫陽花や墓に似たれる浄水場
泳ぎきて夢を見ざりし深ねむり
梅雨寒や腰に巻きたる薄衣
ガラス器にカネーション活け開診す
梅雨に濡る葉書一枚俳句三つ
素麺を茹でる竹箸真白にて
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夏痩せを恋の病ひと宣はれ
2003年6月23日国際コーナー
松島や鶴に身を借れほとぎす 曾良 奥の細道
To the Pine Tree Isle,
You would need crain’s wing to fly,
Little cukoo bird !
Translated by Doprothy Britton
短歌コーナー
雪女吾を誘なふそのしぐさやがて地獄へ墜ちる身なればこそ
女童の手毬唄そを聞きをれば吾も答ふる子守唄かな
想ふれば衣の触るることさへも恥ずかしき吾初恋の頃
かつて聞きし星影のワルツもはや母は天の川に住む
俳句コーナー
七夕や猫をいだきし令夫人
星祭り幼なき願ひありにけり
蟻地獄抜け出す術を吾知らず
向日葵の莟膨らみ赴任令
向日葵を五輪咲かせし体育館
五輪の書したため武蔵夏痩せす
(武蔵の自画像)
武蔵坊夏痩せしたること聞かず
(痩せた武蔵坊弁慶は似合わない)
夏痩せを恋の病ひと宣はれ
恋のため夏痩せするは本望に
早朝の蟻の王国駐車場
蟻と蟻打ち合わせして逆戻り
日曜にまこと働く蟻の群
蛍袋活けて賛美歌始まりぬ
つばくらや富士見櫓の大甍
絵手紙の紅の濃淡ねじり花
ベランダの紫蘇に水やり家を発つ
目つむれば吾が青春の藤の花
目つむれば吾が青春は合歓の花
夏の夜の夢の中にて弾くギター
末の子の線香花火怖れけり
ふと逢ひし佳人と語るあめんぼう
吾が友は自称作家や文字摺草
燕来し因幡池田家江戸屋敷
松島や鶴に身を借れほとぎす 曾良 奥の細道
To the Pine Tree Isle,
You would need crain’s wing to fly,
Little cukoo bird !
Translated by Doprothy Britton
短歌コーナー
雪女吾を誘なふそのしぐさやがて地獄へ墜ちる身なればこそ
女童の手毬唄そを聞きをれば吾も答ふる子守唄かな
想ふれば衣の触るることさへも恥ずかしき吾初恋の頃
かつて聞きし星影のワルツもはや母は天の川に住む
俳句コーナー
七夕や猫をいだきし令夫人
星祭り幼なき願ひありにけり
蟻地獄抜け出す術を吾知らず
向日葵の莟膨らみ赴任令
向日葵を五輪咲かせし体育館
五輪の書したため武蔵夏痩せす
(武蔵の自画像)
武蔵坊夏痩せしたること聞かず
(痩せた武蔵坊弁慶は似合わない)
夏痩せを恋の病ひと宣はれ
恋のため夏痩せするは本望に
早朝の蟻の王国駐車場
蟻と蟻打ち合わせして逆戻り
日曜にまこと働く蟻の群
蛍袋活けて賛美歌始まりぬ
つばくらや富士見櫓の大甍
絵手紙の紅の濃淡ねじり花
ベランダの紫蘇に水やり家を発つ
目つむれば吾が青春の藤の花
目つむれば吾が青春は合歓の花
夏の夜の夢の中にて弾くギター
末の子の線香花火怖れけり
ふと逢ひし佳人と語るあめんぼう
吾が友は自称作家や文字摺草
燕来し因幡池田家江戸屋敷
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立ち葵
2003年6月22日短歌コーナー
遙かなる南の空より帰り来しつばくら巣作り始めたりけり
空港の動く歩道の真直ぐに虹に誘なふ道にありしか
緑陰に憩へるひとり目しひ人顔を動かし鳥を探せる
偽りの愛の告白知りてさへ吾の心は変はりはせぬと
青墨の一点落つはそは蟻か絵手紙下手で良しと師は宣ふ
従兄弟住む山頂の家いま杉の香に囀り満ちる
戦争の経験無しに称へける平和の重さ知るや知らぬや
子育てに過ち大き悔いあれば我が子のことは何も語らず
俳句コーナー
緑陰に弁当開けば鳥の声
緑陰にトマトかじれば鳥遊ぶ
緑陰に散髪せらる宣教師
蒲公英の絮の旅立つ日曜日
枇杷啜りふるさと想ふ翠の夜
炎昼を働く蟻よ休まれよ
金魚売り変はること無き越訛りを
翠の夜ふらこらよりの声聞こゆ
夏汐の香りしたたる温泉場
万葉集曝す言霊残すため
黙々と蟻の小径の混雑し
緑陰に憩ふはトマト食べるため
新樹光眉毛の白さ気に掛かる
立ち葵描けば崩るたちまちに
名人に捌いて貰ふ初鰹
啄木忌かつての句集謄写版
神体の御鏡光り夏来る
大河詠む校歌届きし紫雲英の野
新樹光夢二展へと行く予定
白日傘傾け聞くは歌時計
日傘さし来たらぬバスを待ちいたり
囀りに包囲されける美術館
美術館出れば噴水いま騰る
何故言ふか海豚泳ぎをバタフライ
火の山の裾野一望豆の花
神馬いま木馬となりて新樹光
新樹光カードで買ふは何々ぞ
青嵐もうあくせくはせぬと決め
青あらし閂ふとき大手門
初夏やギター教師の薄化粧
花さつきふとま見えしは眼科女医
鯉のぼり遙かな丘に城甍
遠足の園児手つなぐ五人づつ
階段のひとつひとつに藤の屑
遙かなる南の空より帰り来しつばくら巣作り始めたりけり
空港の動く歩道の真直ぐに虹に誘なふ道にありしか
緑陰に憩へるひとり目しひ人顔を動かし鳥を探せる
偽りの愛の告白知りてさへ吾の心は変はりはせぬと
青墨の一点落つはそは蟻か絵手紙下手で良しと師は宣ふ
従兄弟住む山頂の家いま杉の香に囀り満ちる
戦争の経験無しに称へける平和の重さ知るや知らぬや
子育てに過ち大き悔いあれば我が子のことは何も語らず
俳句コーナー
緑陰に弁当開けば鳥の声
緑陰にトマトかじれば鳥遊ぶ
緑陰に散髪せらる宣教師
蒲公英の絮の旅立つ日曜日
枇杷啜りふるさと想ふ翠の夜
炎昼を働く蟻よ休まれよ
金魚売り変はること無き越訛りを
翠の夜ふらこらよりの声聞こゆ
夏汐の香りしたたる温泉場
万葉集曝す言霊残すため
黙々と蟻の小径の混雑し
緑陰に憩ふはトマト食べるため
新樹光眉毛の白さ気に掛かる
立ち葵描けば崩るたちまちに
名人に捌いて貰ふ初鰹
啄木忌かつての句集謄写版
神体の御鏡光り夏来る
大河詠む校歌届きし紫雲英の野
新樹光夢二展へと行く予定
白日傘傾け聞くは歌時計
日傘さし来たらぬバスを待ちいたり
囀りに包囲されける美術館
美術館出れば噴水いま騰る
何故言ふか海豚泳ぎをバタフライ
火の山の裾野一望豆の花
神馬いま木馬となりて新樹光
新樹光カードで買ふは何々ぞ
青嵐もうあくせくはせぬと決め
青あらし閂ふとき大手門
初夏やギター教師の薄化粧
花さつきふとま見えしは眼科女医
鯉のぼり遙かな丘に城甍
遠足の園児手つなぐ五人づつ
階段のひとつひとつに藤の屑
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織姫の衣の端を踏みし吾
2003年6月21日6月15日千葉市民プールOPENしました。屋外の50mプールで広々泳いでいます。室内プールは女性天国。屋外プールは男性天国です。
短歌コーナー
こところ熱くなりたる吾なれど何故か冷ややか君にしぐさは
とき折りの雨もいとはず泳ぎけりこの世の憂さを捨てんが為に
織姫の衣の端を踏みしかば君の心を引かむが為ぞ
君の笑顔の片えくぼ母のしぐさに似たる姫かも
俳句コーナー
梅雨の階登ればなほも気重かな
介護保険徴収通知書梅雨湿り
台風の窓を揺るがす一夜かな
ひたすらに背泳すれば雲の裂け
波雲を行く旅客機を追ひ背泳す
廃駅にけふ蒲公英の絮の飛ぶのみ
綿雲をのんびり眺め背泳ぎす
汐の香の風通りけり夏座敷
梅雨の闇走る自転車灯の切れ
泳ぎきて回転ターン心地良し
梅雨晴間屋外プール平泳ぎ
黒猫のぬっと出てきし木下闇
久方に気温上がりて冷奴
夏の夜の悪夢に覚めて句を案ず
撒水し掴める程の虹現れる
亡き母の渡り初めしか虹の橋
幼な子は蟻を数へて母を待つ
人生にしばしば有るは蟻地獄
千尋の蟻地獄へと墜ちし吾
短歌コーナー
こところ熱くなりたる吾なれど何故か冷ややか君にしぐさは
とき折りの雨もいとはず泳ぎけりこの世の憂さを捨てんが為に
織姫の衣の端を踏みしかば君の心を引かむが為ぞ
君の笑顔の片えくぼ母のしぐさに似たる姫かも
俳句コーナー
梅雨の階登ればなほも気重かな
介護保険徴収通知書梅雨湿り
台風の窓を揺るがす一夜かな
ひたすらに背泳すれば雲の裂け
波雲を行く旅客機を追ひ背泳す
廃駅にけふ蒲公英の絮の飛ぶのみ
綿雲をのんびり眺め背泳ぎす
汐の香の風通りけり夏座敷
梅雨の闇走る自転車灯の切れ
泳ぎきて回転ターン心地良し
梅雨晴間屋外プール平泳ぎ
黒猫のぬっと出てきし木下闇
久方に気温上がりて冷奴
夏の夜の悪夢に覚めて句を案ず
撒水し掴める程の虹現れる
亡き母の渡り初めしか虹の橋
幼な子は蟻を数へて母を待つ
人生にしばしば有るは蟻地獄
千尋の蟻地獄へと墜ちし吾
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今日の日記
2003年6月20日6月19日に上野の国立博物館で「鎌倉ー禅の源流」を」見てきました。鎌倉時代の禅僧の瞑想している彫刻が沢山ありました。今のお坊さんとは全く異なるお顔でした。その後同じ構内にある法隆寺館を拝見しました。数多くの観音さまがおられました。
短歌コーナー
山人と吾名呼ばれる嬉しさよ辛夷の花の散りゆくなかに
納骨を終へし墓域を死の意味を知らずに遊ぶ幼なありけり
俳句コーナー
夏の夜の夢に覚めれば遠汽笛
噴水の一瞬止まる不思議かな
噴水の幕掠めけるつばくらめ
噴水の幕透りけるつばくらめ
薔薇園を巡りを見てよりやや疲れ
石狩川淀みし水に種浸す
酒飲みのいつもの話梅雨湿り
身をゆすりフルートを吹く青嵐
緑陰に羽織着こなしジャグリング
手作りの木琴鳴れば青葉風
西瓜ごろりごろごろ転がりて
鳶の輪の幾回りして初夏の城
あやめの夜亡骸運ぶ担送車
見つけたり白詰草に混じる紅
短歌コーナー
山人と吾名呼ばれる嬉しさよ辛夷の花の散りゆくなかに
納骨を終へし墓域を死の意味を知らずに遊ぶ幼なありけり
俳句コーナー
夏の夜の夢に覚めれば遠汽笛
噴水の一瞬止まる不思議かな
噴水の幕掠めけるつばくらめ
噴水の幕透りけるつばくらめ
薔薇園を巡りを見てよりやや疲れ
石狩川淀みし水に種浸す
酒飲みのいつもの話梅雨湿り
身をゆすりフルートを吹く青嵐
緑陰に羽織着こなしジャグリング
手作りの木琴鳴れば青葉風
西瓜ごろりごろごろ転がりて
鳶の輪の幾回りして初夏の城
あやめの夜亡骸運ぶ担送車
見つけたり白詰草に混じる紅
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桐の花眠るやうなる子象の瞳
2003年6月19日問ひたれば国語算数嫌いにて図工好きとは誰に似しかな
淀川にさざ波ありて初夏の雲蕪村に同じ故郷と言ふ
孫曾孫集ひ微笑み許されよ天寿に逝きし母を祝へば
俳句コーナー
雉子一声たちまち天に翔ちにけり
どぜう鍋怖しと食べぬ妻であり
点滴の液の透明合歓の花
クロールのゆるりと泳ぐ白帽子
楠若葉神馬は木馬で在しけり
こでまりや転がるやうな京言葉
干し物は天気にまかせ黄紫陽花
その夫の忌日に逝けり皐月雨
葉桜にきらめく風や当麻寺
風鐸の鳴りて寺域に青嵐
遥かにも生駒連峰花さつき
合歓の花未亡人逝き消ゆ戸籍
初島は指呼のあけぼの籐の椅子
歌時計午前十時や桜草
測量の終はり公園夏木立
北斎の夕富士指呼に袋掛け
ふらここは漕ぐにあらずや話す為
ふらここは籠にてあらば話す為
小学校壁塗り替へる夏休み
蓬摘み蔵王の嶺を背なにして
桐の花眠るやうなる子象の瞳
ベランダを越へて隣へ鯉のぼり
葉桜を透せし日矢も滴れり
淀川にさざ波ありて初夏の雲蕪村に同じ故郷と言ふ
孫曾孫集ひ微笑み許されよ天寿に逝きし母を祝へば
俳句コーナー
雉子一声たちまち天に翔ちにけり
どぜう鍋怖しと食べぬ妻であり
点滴の液の透明合歓の花
クロールのゆるりと泳ぐ白帽子
楠若葉神馬は木馬で在しけり
こでまりや転がるやうな京言葉
干し物は天気にまかせ黄紫陽花
その夫の忌日に逝けり皐月雨
葉桜にきらめく風や当麻寺
風鐸の鳴りて寺域に青嵐
遥かにも生駒連峰花さつき
合歓の花未亡人逝き消ゆ戸籍
初島は指呼のあけぼの籐の椅子
歌時計午前十時や桜草
測量の終はり公園夏木立
北斎の夕富士指呼に袋掛け
ふらここは漕ぐにあらずや話す為
ふらここは籠にてあらば話す為
小学校壁塗り替へる夏休み
蓬摘み蔵王の嶺を背なにして
桐の花眠るやうなる子象の瞳
ベランダを越へて隣へ鯉のぼり
葉桜を透せし日矢も滴れり
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万太郎忌の走馬灯夕の風
2003年6月18日短歌コーナー
石麻呂に吾物申す夏痩に良しという物ぞ鰻漁り食せ 大伴家持 万葉集16-3853
吾はまた鰻食べなむ家持の勧めであれば美味でありなむ 麦秋
(私は石麻呂ではありませんが、尊敬する家持さんのお勧めを受けましょう。)
時々の花は咲けども何すれど母とふ花の咲き出来ずけむ 防人 丈部真麿 万葉集 20-4323
何となく物憂げに見ゆ君なれば吾は思わず独り言いう
しんしんと心に沁みる音楽を聞けば吾が胸傷み少しやはらぐ
七夕の星のひとつは亡き人の魂とも思ひ独り涙す
微笑みはすれど大勢の客の支払い少しく悩む
俳句コーナー
通帳に数字溢れし夏の夢
通帳の真白にして黄紫陽花
青墨で水馬描けば梅雨曇
青墨の水馬作る輪の一つ
樟脳の香りのせしは更衣
山の田は曲線多き田植えかな
万太郎忌の走馬灯夕の風
菖蒲見る高さよろしき車椅子
園丁の菖蒲を摘みて帰りけり
制服の折り目正しく栗の花
紫陽花や喪主でありなば髭を剃る
夕張のメロン送りし人は亡く
青墨の飛び跳ねさうな水すまし
撮られける写真が嫌い春憂ひ
石麻呂に吾物申す夏痩に良しという物ぞ鰻漁り食せ 大伴家持 万葉集16-3853
吾はまた鰻食べなむ家持の勧めであれば美味でありなむ 麦秋
(私は石麻呂ではありませんが、尊敬する家持さんのお勧めを受けましょう。)
時々の花は咲けども何すれど母とふ花の咲き出来ずけむ 防人 丈部真麿 万葉集 20-4323
何となく物憂げに見ゆ君なれば吾は思わず独り言いう
しんしんと心に沁みる音楽を聞けば吾が胸傷み少しやはらぐ
七夕の星のひとつは亡き人の魂とも思ひ独り涙す
微笑みはすれど大勢の客の支払い少しく悩む
俳句コーナー
通帳に数字溢れし夏の夢
通帳の真白にして黄紫陽花
青墨で水馬描けば梅雨曇
青墨の水馬作る輪の一つ
樟脳の香りのせしは更衣
山の田は曲線多き田植えかな
万太郎忌の走馬灯夕の風
菖蒲見る高さよろしき車椅子
園丁の菖蒲を摘みて帰りけり
制服の折り目正しく栗の花
紫陽花や喪主でありなば髭を剃る
夕張のメロン送りし人は亡く
青墨の飛び跳ねさうな水すまし
撮られける写真が嫌い春憂ひ
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蛍
2003年6月17日短歌コーナー
頬杖をついて思案の席題句もうこれまでと太字で投句
悲しみは心の底にひそと秘め微笑むこともしばしありける
アルバムを開けばそこに妖精の君の在すを吾は忘れず
吾が恋し白鳥の君幾山河越へ来たりけり湖のほとりに
俳句コーナー
遥かにも赴任せし丘大花野
逝きし母花野の果に見しは夢
みどりごの泣き声きこゆ初夏の月
外科医より戻れる妻に冷やし蕎麦
梅雨晴れてプール開きとなりにけり
梅雨晴や旧友来り冷やし蕎麦
父の日に賜りけるはネクタイピン
枇杷食めば心の底に傷むもの
かの昔勤めし事務所枇杷稔る
父の日の朝の電話に驚きぬ
泳ぎきしそのけだるさを楽しめり
父の日は妻の土産のパック寿司
柿若葉みどりご父が大好きで
白扇に一筆名句したためて
句会には次は浴衣と知らせあり
噴水のカーテン透けて君が見へ
青墨を含む筆の自在にあやめ描く
未亡人ベランダいっぱい金魚草
せせらぎに微かも聞こゆ河鹿かな
梅雨旱り車の影に眠る猫
見に来よと蛍便りの電話かな
頬杖をついて思案の席題句もうこれまでと太字で投句
悲しみは心の底にひそと秘め微笑むこともしばしありける
アルバムを開けばそこに妖精の君の在すを吾は忘れず
吾が恋し白鳥の君幾山河越へ来たりけり湖のほとりに
俳句コーナー
遥かにも赴任せし丘大花野
逝きし母花野の果に見しは夢
みどりごの泣き声きこゆ初夏の月
外科医より戻れる妻に冷やし蕎麦
梅雨晴れてプール開きとなりにけり
梅雨晴や旧友来り冷やし蕎麦
父の日に賜りけるはネクタイピン
枇杷食めば心の底に傷むもの
かの昔勤めし事務所枇杷稔る
父の日の朝の電話に驚きぬ
泳ぎきしそのけだるさを楽しめり
父の日は妻の土産のパック寿司
柿若葉みどりご父が大好きで
白扇に一筆名句したためて
句会には次は浴衣と知らせあり
噴水のカーテン透けて君が見へ
青墨を含む筆の自在にあやめ描く
未亡人ベランダいっぱい金魚草
せせらぎに微かも聞こゆ河鹿かな
梅雨旱り車の影に眠る猫
見に来よと蛍便りの電話かな
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桜ん坊傷つき易し空の蒼
2003年6月16日短歌コーナー
蛙鳴く井手の山吹散りにけり花の盛りにあはましものを よみ人知らず 古今集
少年の独りし秘かに丘にあり想ひを託し吹くトランペット
梅雨寒の街を帰りてシャワー浴ぶ数多の友のこと思ひ
俳句コーナー
行く春や松葉顔打つ東大寺 前田普羅
此処からも大仏見ゆる春の空 星野立子
絵手紙に描きたる葵すぐ崩れ
卯の花の丘にて野外太極拳
桜ん坊傷つき易し空の蒼
孫曾孫集ひ法要柿若葉
スキャナーを買へば電器屋柿若葉
虹の橋越へればそこは魔女の苑
スプクリンクラ廻り作るは小さき虹
花園に撒水すれば小さき虹
水泳の少女変身熱帯魚
わが妻に浴衣何処かと尋ねけり
クラブ報に浴衣持参と注意書き
このとろ赴報相次ぎ合歓の花
孫曾孫集ひ卯月の野辺送り
梅雨愁ひトランペットの遠くより
その君は自称作家で梅雨曇り
その君は自称作家で柿若葉
冷やし茶をたっぷり作り合歓の花
母若し今水無月の薄化粧
みどりごの甘へ泣き声合歓の花
吾が友はわらべ顔にて夏化粧
蛙鳴く井手の山吹散りにけり花の盛りにあはましものを よみ人知らず 古今集
少年の独りし秘かに丘にあり想ひを託し吹くトランペット
梅雨寒の街を帰りてシャワー浴ぶ数多の友のこと思ひ
俳句コーナー
行く春や松葉顔打つ東大寺 前田普羅
此処からも大仏見ゆる春の空 星野立子
絵手紙に描きたる葵すぐ崩れ
卯の花の丘にて野外太極拳
桜ん坊傷つき易し空の蒼
孫曾孫集ひ法要柿若葉
スキャナーを買へば電器屋柿若葉
虹の橋越へればそこは魔女の苑
スプクリンクラ廻り作るは小さき虹
花園に撒水すれば小さき虹
水泳の少女変身熱帯魚
わが妻に浴衣何処かと尋ねけり
クラブ報に浴衣持参と注意書き
このとろ赴報相次ぎ合歓の花
孫曾孫集ひ卯月の野辺送り
梅雨愁ひトランペットの遠くより
その君は自称作家で梅雨曇り
その君は自称作家で柿若葉
冷やし茶をたっぷり作り合歓の花
母若し今水無月の薄化粧
みどりごの甘へ泣き声合歓の花
吾が友はわらべ顔にて夏化粧
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今日の日記
2003年6月15日短歌コーナー
旅といふ名をつけられし猫友に吾は旅人果てなく歩む
(hikeさんのタビちゃんに挨拶。)
片えくぼある女系にていたずら顔もどこか似たりそ
妖精のやうなる君に惑はされ吾が胸まさに千々に乱るる
妖精のオードリー逝きグレゴリー逝き青春の夢また一つ去る
やまと言葉を連ぬれば詠む言の葉は君のことのみ
細やかなさざ波ありし水面には紫の君てふ菖蒲咲きけり
俳句コーナー
羅(うすもの)や身ごもりの子の眉青く
新しきスリッパ残し逝きにけり
黴くさき秘密文庫の薄あかり
黴くさき秘密文庫にゾルゲの書
クラシックギター弾いてるつもり二歳の子
生涯に読み飽かぬ書や百合の花
ボランテイア説明会の梅雨曇り
太極拳舞へば明るき梅雨の晴れ
青春の夢のひとつ消え合歓の花
スパイゾルゲひそかに思ふみどりの日
旅といふ名をつけられし猫友に吾は旅人果てなく歩む
(hikeさんのタビちゃんに挨拶。)
片えくぼある女系にていたずら顔もどこか似たりそ
妖精のやうなる君に惑はされ吾が胸まさに千々に乱るる
妖精のオードリー逝きグレゴリー逝き青春の夢また一つ去る
やまと言葉を連ぬれば詠む言の葉は君のことのみ
細やかなさざ波ありし水面には紫の君てふ菖蒲咲きけり
俳句コーナー
羅(うすもの)や身ごもりの子の眉青く
新しきスリッパ残し逝きにけり
黴くさき秘密文庫の薄あかり
黴くさき秘密文庫にゾルゲの書
クラシックギター弾いてるつもり二歳の子
生涯に読み飽かぬ書や百合の花
ボランテイア説明会の梅雨曇り
太極拳舞へば明るき梅雨の晴れ
青春の夢のひとつ消え合歓の花
スパイゾルゲひそかに思ふみどりの日
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女神の名ありし菖蒲のうるはしく
2003年6月14日国際コーナー
草の葉にかくれんぼするかえるかな 小林一茶
Green frogs playing hide and seek
On the grass blades Issa
麦秋 拙訳
女神の名ありし菖蒲のうるはしく 麦秋
Lovely iris you have Godess name bakusyu
短歌コーナー
遙かにも北の国には幸あると来て驚くは雪の深さよ
「地の果てに倖ありと来しが雪 細谷源二」に寄せ。
吾が想ひ未来と過去を駆けめぐり夢のなかにはシャルロッテ居し
「若きウエルテルの悩み」
ささめ雨降れど迷はず江戸川の辺に咲く菖蒲愛でに行きたり
松江なる古城の空に雲浮かび鳶の輪大きく廻りけるかも
透明の水の底には妖精が微笑みており吾をからかふ
俳句コーナー
急行を待つプラットホーム柿若葉
卵買ふそのためだけの夏化粧
あやめ見る為チョコレートポケットに
黒猫の木の橋渡る菖蒲園
松葉菊急行電車待つ駅に
鳥の声いっぱい入れし夏座敷
江戸川の流れ引き入れ菖蒲園
湧き水の膨らんでをり菖蒲園
母逝きてよりあまりに早し卯月尽
孫曾孫集ひ納骨合百の花
あやめ見し夜はさらりと信濃蕎麦
菖蒲田にあまた水藻の細やかに
草の葉にかくれんぼするかえるかな 小林一茶
Green frogs playing hide and seek
On the grass blades Issa
麦秋 拙訳
女神の名ありし菖蒲のうるはしく 麦秋
Lovely iris you have Godess name bakusyu
短歌コーナー
遙かにも北の国には幸あると来て驚くは雪の深さよ
「地の果てに倖ありと来しが雪 細谷源二」に寄せ。
吾が想ひ未来と過去を駆けめぐり夢のなかにはシャルロッテ居し
「若きウエルテルの悩み」
ささめ雨降れど迷はず江戸川の辺に咲く菖蒲愛でに行きたり
松江なる古城の空に雲浮かび鳶の輪大きく廻りけるかも
透明の水の底には妖精が微笑みており吾をからかふ
俳句コーナー
急行を待つプラットホーム柿若葉
卵買ふそのためだけの夏化粧
あやめ見る為チョコレートポケットに
黒猫の木の橋渡る菖蒲園
松葉菊急行電車待つ駅に
鳥の声いっぱい入れし夏座敷
江戸川の流れ引き入れ菖蒲園
湧き水の膨らんでをり菖蒲園
母逝きてよりあまりに早し卯月尽
孫曾孫集ひ納骨合百の花
あやめ見し夜はさらりと信濃蕎麦
菖蒲田にあまた水藻の細やかに
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夏草や兵どもが夢の跡
2003年6月13日夏草や兵どもが夢の跡 松尾芭蕉 奥の細道 平泉にて
Summer grass
’tis all that remains
of warriors’ dream
(Translatede by Susumu Takiguchi December 29,2002 THE DAILY YOMIURI)
尾瀬の野を歩めば郭公木霊せり 麦秋
Walking Oze basin
I hear some echo of singing cuckoo
Bakusyu
短歌コーナー
桜ん坊食みてひそかに思ふれば桜桃忌ともなりにけるかも
半年の忘れネクタイ見付けたるこの嬉しさに囀りを聞く
毎朝に教育勅語唱へたる昭和は遙か深く悲しむ
俳句コ−ナー
わらべ絵の虹に乗りたるパンダかな
北斎の卯波に富士の浮かびけり
濃紫陽花自転車の籠に滴れり
渡し舟接岸乱る花菖蒲
源氏名の菖蒲にありて水響く
公孫樹若葉萌えて心の寧らかに
ルビーとも思ひ桜桃食みにけり
水無月のそよ風透る埴輪の瞳
あおによしシルクロードの桑若葉
素麺や白木の箸を割りし音
山梔子や水汲むために家を出る
山梔子や水汲むためだけ用ひとつ
昼寝後の旨き余韻の四半時
Summer grass
’tis all that remains
of warriors’ dream
(Translatede by Susumu Takiguchi December 29,2002 THE DAILY YOMIURI)
尾瀬の野を歩めば郭公木霊せり 麦秋
Walking Oze basin
I hear some echo of singing cuckoo
Bakusyu
短歌コーナー
桜ん坊食みてひそかに思ふれば桜桃忌ともなりにけるかも
半年の忘れネクタイ見付けたるこの嬉しさに囀りを聞く
毎朝に教育勅語唱へたる昭和は遙か深く悲しむ
俳句コ−ナー
わらべ絵の虹に乗りたるパンダかな
北斎の卯波に富士の浮かびけり
濃紫陽花自転車の籠に滴れり
渡し舟接岸乱る花菖蒲
源氏名の菖蒲にありて水響く
公孫樹若葉萌えて心の寧らかに
ルビーとも思ひ桜桃食みにけり
水無月のそよ風透る埴輪の瞳
あおによしシルクロードの桑若葉
素麺や白木の箸を割りし音
山梔子や水汲むために家を出る
山梔子や水汲むためだけ用ひとつ
昼寝後の旨き余韻の四半時
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草の風蟻は朝から良く歩む
2003年6月12日短歌コーナー
わが友は空の彼方の香港に恙なきかとメールを送る
過去へとも戻る時計を求めたし去りにし君に想ひ語らむ
短か夜のかなき夢に目覚むれば君の面影甘くも残る
北国のハーブの丘に寝そぶれば遙か彼方に飛行雲伸ぶ
初鰹捌く刃先の光りけり板前若く夢に生くるも
俳句コーナー
初鰹捌く板前腕の冴え
猫遊ぶ銀杏若葉にしずくして
梅雨晴間卵買ふべく朝歩く
このところ法事続きて濃紫陽花
あおによし二上山の青葉雨
あおによし唐招提寺若葉雨
指染むるかと思ふ紫陽花剪れば
草の風蟻は朝から良く歩む
ランドセルにかくれて歩く新入生
さえずりを聞かんがためのふらこらこ
皐月咲く辺に歓声の砂遊び
潮来よりあやめの便りまたひとつ
区役所にあやめの便り尋ねけり
わが友は空の彼方の香港に恙なきかとメールを送る
過去へとも戻る時計を求めたし去りにし君に想ひ語らむ
短か夜のかなき夢に目覚むれば君の面影甘くも残る
北国のハーブの丘に寝そぶれば遙か彼方に飛行雲伸ぶ
初鰹捌く刃先の光りけり板前若く夢に生くるも
俳句コーナー
初鰹捌く板前腕の冴え
猫遊ぶ銀杏若葉にしずくして
梅雨晴間卵買ふべく朝歩く
このところ法事続きて濃紫陽花
あおによし二上山の青葉雨
あおによし唐招提寺若葉雨
指染むるかと思ふ紫陽花剪れば
草の風蟻は朝から良く歩む
ランドセルにかくれて歩く新入生
さえずりを聞かんがためのふらこらこ
皐月咲く辺に歓声の砂遊び
潮来よりあやめの便りまたひとつ
区役所にあやめの便り尋ねけり
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紫陽花を一輪摘むは妻のため
2003年6月11日しばらくは湖一ぱいの花火かな 小林一茶
The big firework !
Over the lake
For a brief moment. Issa
麦秋 拙訳
梅雨入りや蟻一匹の急ぎけり 麦秋
The rainy season
An ant hurry to walk
Bakuyu
短歌コーナー
わらべ絵のおおらかにして大空に虹の橋あり象の渡れり
燕の子やかましくまた可憐今朝は飛翔の羽ばたき始む
たおやかに傷つき易き吾がこころ君はまことを試さんとする
まだあげそめぬ前髪の林檎のもとに見しきみのいまはかすかに染めたると知る (藤村の本歌取りでした。 )
葛餅のぷるるんとして逃げたるは君の心を何故か思はむ
俳句コーナー
納骨は五月雨途切れ午後三時
新しき水着見せたきプール際
紫蘇の葉を薬味としたり冷素麺
黒南風や黒猫隠る縁の下
地下駅を昇り来たりて花さつき
紫陽花を一輪摘むは妻のため
高層にはるばる来たる蟻一匹
令夫人泳げばやがて熱帯魚
The big firework !
Over the lake
For a brief moment. Issa
麦秋 拙訳
梅雨入りや蟻一匹の急ぎけり 麦秋
The rainy season
An ant hurry to walk
Bakuyu
短歌コーナー
わらべ絵のおおらかにして大空に虹の橋あり象の渡れり
燕の子やかましくまた可憐今朝は飛翔の羽ばたき始む
たおやかに傷つき易き吾がこころ君はまことを試さんとする
まだあげそめぬ前髪の林檎のもとに見しきみのいまはかすかに染めたると知る (藤村の本歌取りでした。 )
葛餅のぷるるんとして逃げたるは君の心を何故か思はむ
俳句コーナー
納骨は五月雨途切れ午後三時
新しき水着見せたきプール際
紫蘇の葉を薬味としたり冷素麺
黒南風や黒猫隠る縁の下
地下駅を昇り来たりて花さつき
紫陽花を一輪摘むは妻のため
高層にはるばる来たる蟻一匹
令夫人泳げばやがて熱帯魚
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冷やし蕎麦
2003年6月10日国際コーナー
母馬が番して飲ます清水かな 小林一茶
Watching by his mother
A pony is drinnking
Spring clear water. Issa
麦秋訳
万緑に包まれていて珈琲沸かす 麦秋
Atmosphere summer green
I am making cofee. Bakusyu
短歌コーナー
雲流る果てに逝きたる若者は昭和を如何に思ひ果つらん
麗はしき薔薇の小刺に指刺され恋の手紙に一滴の血沁みる
うつろひし君の心を測りかね恋し吾が胸千々に乱るる
初恋の君を夢に見るときいつもお下げ髪今の髪形如何にあるらん
藤見むと押されて登る太鼓橋葛餅食べて少し憩はむ
俳句コーナー
厚焼きに卵を焼きて冷やし蕎麦
緑陰を嬉しと思ひ珈琲沸かす
素麺を茹でれば小鳥遊びきし
素麺を食べては小鳥と遊びけり
昼顔や少年野球応援歌
鰹買ひ囀りの林帰りけり
鰹買ひ新樹の風に吹かれけり
鯛捌く包丁の冴え柿若葉
若葉風包丁研ぎし良き香り
蒲公英の絮の彼方の過去未来
死の意味を子は未だ知らず合歓の花
笛吹けば愁ひ深まり合歓の空
田植機の折り返す毎大筑波
百鳥の弾みて遊ぶ苜蓿
花珊瑚散らして遊ぶ小鳥かな
母馬が番して飲ます清水かな 小林一茶
Watching by his mother
A pony is drinnking
Spring clear water. Issa
麦秋訳
万緑に包まれていて珈琲沸かす 麦秋
Atmosphere summer green
I am making cofee. Bakusyu
短歌コーナー
雲流る果てに逝きたる若者は昭和を如何に思ひ果つらん
麗はしき薔薇の小刺に指刺され恋の手紙に一滴の血沁みる
うつろひし君の心を測りかね恋し吾が胸千々に乱るる
初恋の君を夢に見るときいつもお下げ髪今の髪形如何にあるらん
藤見むと押されて登る太鼓橋葛餅食べて少し憩はむ
俳句コーナー
厚焼きに卵を焼きて冷やし蕎麦
緑陰を嬉しと思ひ珈琲沸かす
素麺を茹でれば小鳥遊びきし
素麺を食べては小鳥と遊びけり
昼顔や少年野球応援歌
鰹買ひ囀りの林帰りけり
鰹買ひ新樹の風に吹かれけり
鯛捌く包丁の冴え柿若葉
若葉風包丁研ぎし良き香り
蒲公英の絮の彼方の過去未来
死の意味を子は未だ知らず合歓の花
笛吹けば愁ひ深まり合歓の空
田植機の折り返す毎大筑波
百鳥の弾みて遊ぶ苜蓿
花珊瑚散らして遊ぶ小鳥かな
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青嵐途切れ踏切鐘の音
2003年6月9日国際コーナー(日本文化を世界に発信するために)
見えぬもの見え深沈と夜半の夏 富安風生
I saw the uneen things
In my deep sence
Midnight summer
Tomiyasu Fusei
麦秋訳
菜の花や月は東に日は西に 与謝蕪村
Rape blossoms
The moon in the east
The sun in the west Buson
麦秋訳
短歌コーナー
チューリップ今さかりなるオランダの風車風無く休みをりけり
クローバの野に海よりの風吹ききたりやさしくもまた君の髪揺る
言の葉の呼びては答ふ谺して君の面影秘かに思ふ
約束の無くいつもの電車この車両名乗らぬ佳人秘かに恋す
おはようの君の挨拶聞きたれば今朝は嬉しき若葉の風吹く
俳句コーナー
青嵐途切れ踏切鐘の音
さぼてんの花の真紅や今朝涼し
スイミングをみなに混じる恥ずかしさ
水馬ふるさとの川いまは無し
水馬見つめ少年母を待つ
夏の夜は秘かに起きてギター弾く
虹の橋その彼方には母の在り
はるかにも亡き母思ふ虹の橋
見えぬもの見え深沈と夜半の夏 富安風生
I saw the uneen things
In my deep sence
Midnight summer
Tomiyasu Fusei
麦秋訳
菜の花や月は東に日は西に 与謝蕪村
Rape blossoms
The moon in the east
The sun in the west Buson
麦秋訳
短歌コーナー
チューリップ今さかりなるオランダの風車風無く休みをりけり
クローバの野に海よりの風吹ききたりやさしくもまた君の髪揺る
言の葉の呼びては答ふ谺して君の面影秘かに思ふ
約束の無くいつもの電車この車両名乗らぬ佳人秘かに恋す
おはようの君の挨拶聞きたれば今朝は嬉しき若葉の風吹く
俳句コーナー
青嵐途切れ踏切鐘の音
さぼてんの花の真紅や今朝涼し
スイミングをみなに混じる恥ずかしさ
水馬ふるさとの川いまは無し
水馬見つめ少年母を待つ
夏の夜は秘かに起きてギター弾く
虹の橋その彼方には母の在り
はるかにも亡き母思ふ虹の橋
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蛍の火吾は俳句に恋をせし
2003年6月8日国際コーナー(日本文化を世界に発信するために)
どんぐりのねんねんころりころりかな 小林一茶
My dear acon !
Falling down.
Rolling down.
Sleeping down
Issa
麦秋訳
人は皆水音のほとり花菖蒲 麦秋
Everybody listening sound of water
Iris blossms side
Bakusyu
短歌コーナー
すねてみて少しにらむは吾が君の注意引くためなればこそなり
にらむ顔何時までもつか待ちいればこらへきれずに笑くぼある君
青鷺の遊ぶ松江の掘川を小舟漂う君を捜して
青鷺の遊ぶ松江の掘川を小舟走れば遙か城甍見ゆ
この静寂(しじま)心を澄ます余裕ありけふ納骨の朝を迎へし
職退きし老舗と言はる社長なほ口髭手入れなすを仕事となせり
俳句コーナー
桑の実を摘みて少年憂ひあり
柿新樹けふ納骨の良き日和
絮蒲公英明日の世界へ翔びにけり
花辛夷散り魂の緒の切れにけり
牡丹の世界のなかは別世界
心まで眩しくなりぬ橡青葉
遺されし般若心経合歓の花
令夫人牡丹写生の三日間
手作りの花瓶遺こして木瓜の花
みどりの日いくさ悲しき日々ありぬ
つばくらやのこの子三歳指折りて
地鎮祭幣を吹き抜ける若葉風
象潟に田水を張れば海の音
テネシーワルツ昭和は昔合歓の花
蛍見よと呼ばれし水辺誰も居ず
蛍の火吾は俳句に恋をせし
赤蜻蛉追ひて背泳ぎしたりけり
クローバに転がり遊ぶ子の嬉し
クローバの花の視線で人を待つ
矢車の花を咲かせて定年後
金魚草あまたの思ひありにけり
人待てば眠くなりけり金魚草
昼顔の咲いて羅漢の笑ひ顔
万緑の芝生のなかに骨納め
線香を束に供へて青葉風
万緑や親戚を待つ午後三時
どんぐりのねんねんころりころりかな 小林一茶
My dear acon !
Falling down.
Rolling down.
Sleeping down
Issa
麦秋訳
人は皆水音のほとり花菖蒲 麦秋
Everybody listening sound of water
Iris blossms side
Bakusyu
短歌コーナー
すねてみて少しにらむは吾が君の注意引くためなればこそなり
にらむ顔何時までもつか待ちいればこらへきれずに笑くぼある君
青鷺の遊ぶ松江の掘川を小舟漂う君を捜して
青鷺の遊ぶ松江の掘川を小舟走れば遙か城甍見ゆ
この静寂(しじま)心を澄ます余裕ありけふ納骨の朝を迎へし
職退きし老舗と言はる社長なほ口髭手入れなすを仕事となせり
俳句コーナー
桑の実を摘みて少年憂ひあり
柿新樹けふ納骨の良き日和
絮蒲公英明日の世界へ翔びにけり
花辛夷散り魂の緒の切れにけり
牡丹の世界のなかは別世界
心まで眩しくなりぬ橡青葉
遺されし般若心経合歓の花
令夫人牡丹写生の三日間
手作りの花瓶遺こして木瓜の花
みどりの日いくさ悲しき日々ありぬ
つばくらやのこの子三歳指折りて
地鎮祭幣を吹き抜ける若葉風
象潟に田水を張れば海の音
テネシーワルツ昭和は昔合歓の花
蛍見よと呼ばれし水辺誰も居ず
蛍の火吾は俳句に恋をせし
赤蜻蛉追ひて背泳ぎしたりけり
クローバに転がり遊ぶ子の嬉し
クローバの花の視線で人を待つ
矢車の花を咲かせて定年後
金魚草あまたの思ひありにけり
人待てば眠くなりけり金魚草
昼顔の咲いて羅漢の笑ひ顔
万緑の芝生のなかに骨納め
線香を束に供へて青葉風
万緑や親戚を待つ午後三時
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涼しさやほの三日月の羽黒山 芭蕉
2003年6月7日国際コーナー(日本文化を世界に発信するために)
ペンフレンドの薦め インターネットのJapan penfriend のコーナーから世界に発信できます。ドイツへ厚かましくドイツ語で6通発信したら2通返事がきました。もちろん他の言葉でもOKだからチャレンジしましょう下のmailは22歳のお母さんからの便りです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
Hallo tokio
ich heisse isa und bin 22 jahre alt
ich habe einen sohn er ist 11 monate alt und heist julien leon
ich freue mich das du mir geschrieben hast
erzahlst du mir was uber dich
freue mich auf deine nachste mail
du kannst ja gut deutsch warst du schon mal in deutschland
nachste mal schreibe ich mehr
ok bye bye
isa
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
出羽湯殿山にて 松尾芭蕉
以下2句 奥の細道より
涼しさやほの三日月の羽黒山
How cool the crecent moon,
I saw Mount Haguro !
In the evening dark.
Basho
語られぬ湯殿にぬらす袂かな
Cecret to say
of Yudono’s sanctuary
Tears fall on my sleeve
Basyo
麦秋訳
法要の些事に疲れて卯月尽 麦秋
Teired doing many Buddhist services
Passed away my dear May
Bakusyu
短歌コーナー
白日傘少し傾け歩みけりその面影は憂いふくみて
巧みにも扇を使ふ佳人あり少しの風にも吾は迷はむ
年を経て河童に似たる顔となりその面影に微笑ありけり
犬は友猫はあるとき貴公子の高き面影あるやに思はむ
公園にひとり佇み耳こらす風の間のまに小鳥囁く
俳句コーナー
見返りて佳人去りにし若楓
吾も亦若葉に涙鑑真忌
囀りを聞くためにこそ朝歩み
ふらこらは語らひの為ありにけり
クローバの小道歩みて水汲みに
珊瑚樹の花もたわわに朝晴れぬ
花茨咲きてけふ納骨の午後三時
花茨ことりぽとぽと珈琲沸かす
ペンフレンドの薦め インターネットのJapan penfriend のコーナーから世界に発信できます。ドイツへ厚かましくドイツ語で6通発信したら2通返事がきました。もちろん他の言葉でもOKだからチャレンジしましょう下のmailは22歳のお母さんからの便りです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
Hallo tokio
ich heisse isa und bin 22 jahre alt
ich habe einen sohn er ist 11 monate alt und heist julien leon
ich freue mich das du mir geschrieben hast
erzahlst du mir was uber dich
freue mich auf deine nachste mail
du kannst ja gut deutsch warst du schon mal in deutschland
nachste mal schreibe ich mehr
ok bye bye
isa
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
出羽湯殿山にて 松尾芭蕉
以下2句 奥の細道より
涼しさやほの三日月の羽黒山
How cool the crecent moon,
I saw Mount Haguro !
In the evening dark.
Basho
語られぬ湯殿にぬらす袂かな
Cecret to say
of Yudono’s sanctuary
Tears fall on my sleeve
Basyo
麦秋訳
法要の些事に疲れて卯月尽 麦秋
Teired doing many Buddhist services
Passed away my dear May
Bakusyu
短歌コーナー
白日傘少し傾け歩みけりその面影は憂いふくみて
巧みにも扇を使ふ佳人あり少しの風にも吾は迷はむ
年を経て河童に似たる顔となりその面影に微笑ありけり
犬は友猫はあるとき貴公子の高き面影あるやに思はむ
公園にひとり佇み耳こらす風の間のまに小鳥囁く
俳句コーナー
見返りて佳人去りにし若楓
吾も亦若葉に涙鑑真忌
囀りを聞くためにこそ朝歩み
ふらこらは語らひの為ありにけり
クローバの小道歩みて水汲みに
珊瑚樹の花もたわわに朝晴れぬ
花茨咲きてけふ納骨の午後三時
花茨ことりぽとぽと珈琲沸かす
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泳ぎきてまことに旨き睡りかな
2003年6月6日国際コーナー(日本文化を世界に発信するために)
蝶老いてたましひ菊にあそぶ哉 榎本星布
The butterfly became old!
his spirit playing
among chrysanthemum
Enomoto Seihu
麦秋訳
定年の教授育てる蝸牛 麦秋
A retired professor
raise up his
snail as pet.
短歌コーナー
うたたねに恋しき人を見てしより夢てふいものはたのみそめてき 小野小町
うたたねに見しふふるさと梅の花尋ねて行けば今は無きとぞ 麦秋
俳句コーナー
待ち人の来たらず銀座走り梅雨
世捨て人泉の水に衣を洗ふ
亡き母の薬の沁みし夏衣捨つ
更衣ふ一病息災薬飲む
形代にのせる哀れや夏の月 出羽湯殿山にて
おもかげの日焼け気にして薄けはひ
ワイシャツに付きたる紅を吾洗ふ
毛馬堤若草に寝てゲーテ読む
わが君に当たらぬやうに草矢打つ
優雅にも扇を使ひ煙押す
泳ぎきてまことに旨き睡りかな
万緑のそよ風肌に太極拳
ポプラ林乗馬の少女を隠しけり
法要に明け暮れ遂に卯月尽
納骨の天気を願ふ青水無月
水無月の青芝を踏み納骨す
蝶老いてたましひ菊にあそぶ哉 榎本星布
The butterfly became old!
his spirit playing
among chrysanthemum
Enomoto Seihu
麦秋訳
定年の教授育てる蝸牛 麦秋
A retired professor
raise up his
snail as pet.
短歌コーナー
うたたねに恋しき人を見てしより夢てふいものはたのみそめてき 小野小町
うたたねに見しふふるさと梅の花尋ねて行けば今は無きとぞ 麦秋
俳句コーナー
待ち人の来たらず銀座走り梅雨
世捨て人泉の水に衣を洗ふ
亡き母の薬の沁みし夏衣捨つ
更衣ふ一病息災薬飲む
形代にのせる哀れや夏の月 出羽湯殿山にて
おもかげの日焼け気にして薄けはひ
ワイシャツに付きたる紅を吾洗ふ
毛馬堤若草に寝てゲーテ読む
わが君に当たらぬやうに草矢打つ
優雅にも扇を使ひ煙押す
泳ぎきてまことに旨き睡りかな
万緑のそよ風肌に太極拳
ポプラ林乗馬の少女を隠しけり
法要に明け暮れ遂に卯月尽
納骨の天気を願ふ青水無月
水無月の青芝を踏み納骨す
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